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(岩岳尾根)飛龍山から和名倉山(二瀬尾根)ワンデイハイク

丹波山村、岩岳尾根、岩岳、前飛龍、飛龍山、大常木山、竜喰山、将監峠、東仙波、和名倉山、二瀬尾根( 関東)

パーティ: 1人 (加藤キーチ(モンターニャ) さん )

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行程・コース

天候

晴れて暖かだが風が強かった。

登山口へのアクセス

その他: 丹波山村に前泊、
帰り_秩父湖バス停(市営バスせせらぎ号)17:58~18:25ごろ三峰口駅18:30~18:53お花畑~徒歩~西武秩父駅19:24~20:46池袋駅

この登山記録の行程

(丸ガッコ内は地理院地図の表記)
.
03:28~丹波バス停スタート
04:31~小常木谷を渡り終える~04:40
06:02~岩岳~06:10
07:43~前飛龍~07:51
08:25~飛龍山~08:45
09:54~大常木山~10:06
10:52~竜喰山~11:03
11:38~将監峠~11:41
11:54~山ノ神土(P1872の分岐)~12:09
13:02~東仙波~13:04
14:03~和名倉山(白石山)
15:33~造林小屋跡~15:36
16:04~反射板(1369.6三角点の東100m)
17:02~大洞川吊り橋
17:23~秩父湖バス停フィニッシュ

コース

総距離
約31.9km
累積標高差
上り約3,128m
下り約3,205m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

4度目の正直「奥多摩から秩父へ」。飛龍山から和名倉山の稜線を一日で歩いた記録が見当たらないのでチャレンジしてみた(見逃しているのかも。きっとあるんだろう)。なんとか歩き通したものの当初予定したヒルメシ尾根の下降はあきらめ、秩父湖に降りたのは日没ギリギリ、「辛うじてやり遂げました」程度のみっともない内容になってしまった。大常木から竜喰にかけて素晴らしい稜線を持つ山々をただ通過しただけに終り、申し訳ないことをした。Geographicaによれば距離34.8kmの登り累計3769m。
※20211117追記と加筆あり
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○ 概略
プランを立てたとき 1.登りは岩岳尾根 、2.大常木山と竜喰山のピークを踏む、3.下降にはヒルメシ尾根、を条件として設定した。岩岳尾根もヒルメシ尾根も直近で歩いている。「難しいところのチェックは済んでいるから、前夜じゅうぶんに休んで当日は体力を温存しながら歩こう」安穏と構えていた。飛龍山から将監峠のあいだはヤマレコの「みんなの足跡」をチラ見し「2時間くらい」と見積もっただけ、ロクに下調べもせずコースタイムを設定するなどふだんはやらないことで、夢でも見ていたのだろうか。これが失敗の原因になった。足元の見えないササ原でペースを上げられず、西仙波の手前でササが切れるころには脚が終わっておりペースの上げようがなかった。
大常木山から東仙波に至る展望に恵まれた稜線を、時間を気にして愉しめなったのは後悔が残る。おなじコースを陽の長い季節に再チャレンジするかどうかは別にして、別ルートでじっくり歩いてみたいと思う。
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○ 岩岳尾根を登る
2週間前に歩いた岩岳尾根は下記記録(※1)を参照。再掲するが「登山口ナビ」の案内が詳細で、岩岳尾根をプランニングするならこちらが簡便(※2)。尾根は長く、どこへ降りるにせよ日帰りで岩岳尾根から飛龍山へ上がるなら山体力のあるハイカーが性根を据えて取り組む必要がある。
※1.~https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=234304
※2.~https://tozanguchinavi.com/blog/mountains_course_guide/22777
二度目なので時間短縮を目論んだが体調がやや思わしくなく、前回同様5時間かけて飛龍山に上がっている。
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○ 飛龍山から将監峠
計画より大きく時間をかけてしまった区間。同時に体力も消耗した。尾根の南西面をゆく奥秩父主脈縦走路をはずれて稜線通しにゆくのは、難しくはない。岩場や崖はなく、大常木山を越えた直後の岩場もゆるい斜面で巻くことができる。
悩まされたのはササ原だった。そこにケモノ道が川の字でついている。狭いケモノ道は着地面が見えず足の運びが遅くなる。ハイカーを待ちかまえる折れた枝の期待通りに、向こう脛を打ち付けて痛い思いをすればますます慎重になる。目を上げればすばらしい景観に恵まれているのに、足元と時計ばかり気にしながら歩いたのは本当にもったいなかった。
将監峠をベースとして竜喰山への案内は縦走路にもあるし山中に赤テープも巻いてある。だが大常木山の前後はまったく見かけず、「竜喰まではOKだけれど、大常木へ足を延ばすハイカーが多いと面倒が増えるから積極的な案内は控えよう」という、山域の管理者の思惑を感じた。そして竜喰山は眺望がなく大常木山は素晴らしい。
いずれにせよ、当記録者はこの区間をちゃんと歩けていない。プランニングする際は他の記録に十分に当たってください。
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○ 将監峠から和名倉山
山ノ神土〈ヤマノカンド〉から腰~胸丈のササのなかを行く。斜面につけられた道なので足元が斜めになっており、ズルズル滑りながらの前進になる。ここが最後の厄介どころだった。20分ほどで抜けたが、道が開けたころには脚が終わっていた。
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○ 二瀬尾根を下降する
ヒルメシ尾根を降って川又からバスに乗るプランをあきらめ、いちばんポピュラーな二瀬尾根で秩父湖バス停を目指す。ひと月前に下降したときはずいぶんのんびり歩き、3時間20分でバス停に着いている。今回、16時50分の西武秩父駅行き西武バスに乗るのを目標にして立ち止まるのを最小限にし、一生懸命歩いたがwおなじ3時間20分だった。疲労で大腿四頭筋がこわばり全然踏ん張りが効かない。紅葉が終わりすっかり落ち葉に埋もれたトレイルを、滑りながら行くのは骨が折れた。30分以上遅れバス停にたどりつき、着替え場所が見つからずヘルメットをかぶったまま終バスに乗った。
(参考、休日ダイヤ)
川又16:00~秩父湖16:14_市営バスせせらぎ号三峰口駅行き
川又16:26~秩父湖16:50_西武バス西武秩父駅行き
川又17:44~秩父湖17:58_市営バスせせらぎ号三峰口駅行き(最終)
.
(了)

続きを読む

フォトギャラリー:59枚

1.
余慶橋のたもとを右に入ると、すぐにモノレール格納庫とレール。からんだり離れたりしながらゆく。
前回見かけなかった山ノ神に「アレ?」となり直進するとロープのある悪場、高巻かずに川床に下りる踏み跡のようだ。戻って高巻き道に入る。

2.
まず火打石谷を、つぎに小常木谷を左岸から右岸、右から左、左から右へと4回木橋を渡ってから山腹のトラバース道に入る。

3.
尾根に上がると林班界標識。夜が明けてゆく。

4.
トレイルをはずして上がった岩岳。

5.
古い雪量計のあるハシカキノタル。ここまでは「大常木林道」、ここから先は水道局のしばらく手入れされていない(と推測)管理歩道。トレイルの様子はまったく異なる。

6.
タルの北端にとおせんぼロープ。大常木谷方向へ降り将監峠に続く大常木林道(廃道)の入口はここだろうか。

7.
カカトを地面につけづらい急な登りがあらわれる。振り返って。

8.
障害物も多い。

9.
登りを振り返って。

10.
シャクナゲのヤブも。

11.
前回、前飛龍のニセピークにだまされ疲労3割増しだったので無心にw登るが、直近で邪な心を抱いてしまい、まただまされた。あなたこそ前飛龍の露岩だよね?間違いないね?

12.
やっとミカサ尾根の登山道と合わさる。

13..
少し先に前飛龍のピーク。

14.
飛龍権現に着く。ここまで小ピークの登り降りを繰り返し、最後に権現様までの登りが泣きながら帰りたくなるレベル★★★★

15.
飛龍山山頂。

16.
山名標識。トレイルミックスをかじっていると三条の湯からのお二人、将監峠からの男子、60Lのザックの女子と上がってきた。いっとき賑わう山頂。

17.
権現様に戻り、奥秩父縦走路へ入ってすぐの禿岩に立ち寄る。

18.
富士のアップ。

19.
道中。

20.
縦走路を左に外し、大常木山へ稜線伝いに向かう。

21.
古い木柱はすべて折られていた。サイン類をまったく見ない稜線。

22.
大常木山。尾根伝いにまっすぐ登り降りしてやってきたので疲労し、時間もかかった。

23.
向かう和名倉方面だと思う。大常木のピークは素敵。お勧めする。

24.
大常木からの降りを振り返って。南面(写真右)の獣道を巻いたが、こうして振り返ると岩にまっすぐ向かう踏み跡もあるなあ。

25.
大常木の前後、唯一見かけたサインは地面に落ちていた。

26.
道中。

27.
おなじく。

28.
竜喰山が近づくとテープがあらわれる。

29.
おなじく。

30.

31.
竜喰山頂にて。

32.
竜喰の山頂からは進行方向を90度変える。いかにも間違いそうな直進する尾根にはとおせんぼロープ。

33.
こちらが正しい。

34.
将監峠に向かう。うっとりする景観のトレイル。

35.
眼下にブルーの屋根の将監小屋。今回のハイキングを終えて位置的重要性に気づいた。いつか「この小屋に泊まらないと歩けない」山行をやってみたいな。2日で70km歩くような。

36.
道中。

37.
奥秩父縦走路に右から降りた。前方が将監峠。

38.
将監峠に着く。のどかな景色だがイメージより1時間近く遅れており、心中穏やかではない。

39.
将監小屋への道。きょうは眺めるだけ。

40.
山ノ神土で食事休憩後、東仙波へむかうササ原のトレイル。

41.
振り返って。記録をさらうと時間にして20分なのだが腰~胸丈のササ原のトレイル。遅れを取り戻せず、むしろ大きくなるばかりで焦り気味。

42.
おなじ地点の進行方向。ここからはヒザ丈。

43.
西仙波=P1983を通過する。

44.
露岩をゆき、写真の右外に東仙波。遅れてさえいなければ極上のトレイル。

45.
東仙波に着いた。

46.

47.
ワイヤーロープがあらわれだすと和名倉山のエリアに入った証。

48.
川又分岐。左に進路をとればヒルメシ尾根ルート、当初プランではここを降るつもりだったが。もう無理なのをわかって眺める道標はかなり微妙。

49.
二瀬分岐。山頂方向へ。

50.
和名倉山頂に着く。

51.
写真を撮ってすぐUターン。

52.
二瀬尾根ルートの下降路に入る。

53.
造林小屋跡にて、降ってきた斜面を振り返る。

54.
「造林小屋跡」。ここから林業軌道跡の水平歩道。

55.
「反射板」。秩父湖の吊橋まで長い降りのはじまり。

56.
北面にわずかに残る紅葉。標高840mあたり。

57.
やっと吊橋が見えた。

58.
お月様と、落ちる心配のない吊橋をシュールな心境で眺める。

59.
ぜんぶ着替えて19時24分のラビューに乗る。ザックの中で潰れたコッペパンをかじりながら反省会。きょうのあんたには似合いだな。

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装備・携行品

【その他】 ラ・スポルティーバのアキラ。起毛タイツにモンベルのショートパンツ。モンベルのメリノウール厚手(エクスペディション)にヤッケ、バラクルバ、ペツルのヘルメット、ブラックダイヤモンドのフルフィンガーグローブ。ザックはロウアルパインの25リッターにモンベルのギアホルダーを外付け、ココヘリ発信機・ヘッドランプ・スマホ(カメラ+GPS)・バッテリー充電器と予備電池・雨具上下・ロールペーパー・替えの手袋など。キャメルバックのハイドレーションに水2.0L(下山後残量ゼロ)・コッペパンみつ・トレイルミックス・非常食。下山後の着替え一式とサンダル。スタート時重量8.5kg。

みんなのコメント

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  • モンターニャさん、お疲れ様です。
    そして日帰りでの完登おめでとうございます。これはワンデイハイクを超越していますよ。
    大常木谷遡行から飛龍山とか私は一泊ですもの。
    竜喰谷も懐かしいし、竜喰山、大常木山ともにピークを踏んでいませんので、和名倉山(未踏計画中)の計画の参考にさせていただきます。勿論将監小屋にテントが前提です(笑)

  • take3さん
    予定したヒルメシを降れなかったので60点です。大常木~将監峠の稜線、東仙波の前後はとくに素晴らしかったですよ。消化不良なのでもういっぺんここは歩く予定です。
    ハイカーごとに歩き方は違いますので。当方はゆっくり歩くと気分が落ち着かないものですから(笑

登った山

和名倉山(白石山)

和名倉山(白石山)

2,036m

飛龍山

飛龍山

2,077m

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