行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
バス
その他:
東京駅6:36発 Maxたにかわ401号 上毛高原駅 7:53着
上毛高原駅から関越交通バス大清水行き8:10発(2450円)
鳩待峠連絡バス停で、鳩待峠行き乗り合いバスに乗り換え9:58(930円)
帰りは、乗り合いバス、乗り合いタクシー共通券(930円)で人数が揃えば随時出発
この登山記録の行程
一日目
鳩待峠(11:00)・・・オヤマ沢田代(12:38)・・・至仏山(13:28ー13:53)・・・山の鼻小屋(15:10)<宿泊>
二日目
山の鼻小屋(6:50)・・・牛首分岐(7:33)・・・竜宮小屋(8:25ー8:55)・・・牛首分岐(9:59)・・・山の鼻小屋(10:28ー10:56)・・・鳩待峠(12:03)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
積雪期のこの時期だけは、至仏山から尾瀬ヶ原に下ることが許されている。尾瀬ヶ原やその先に燧ヶ岳を正面に望みながら下ることが出来るわけだ。その上、今回は至仏山から雪面を標高差400メートルほどシリセードで滑降、爽快な気分を味わえた。尾瀬ヶ原も雪解けが進み、川面が顔を出しているところではミズバショウの花が咲き始めていた。残雪期の尾瀬も魅力が一杯だ。
鳩待峠からすぐに残雪があり、最初から軽アイゼンかチェーンスパイクなどを装着した方が良いだろう。もっとも登山した日は快晴で気温も高く、歩き始めも11時と遅かったために(東京を早朝に発っても上毛高原まではともかく、時間がどうしてもかかる)雪が腐っており、チェーンスパイクの効きは悪かった。稜線までの樹林帯には、赤布がつけてある上、トレースもしっかりついているのでよほどの悪天候でもなければ、初心者でも安心して登れるのではないか。
至仏山から山の鼻への下りは、山頂から高天原辺りまでは雪が消えているが、それより下はたっぷり残雪が残っている。傾斜もかなりある上、雪が腐っているので足下がすべる。その上、簡易ソリやシリセードですべり降りる人がたくさんいて、雪面のステップが潰れて歩きにくい。えい、ままよと自分もシリセードをしてみるとこれが実に具合がよろしい。お尻が濡れてしまうが、今日はもう小屋まで降りてフロに入るだけだ。カラフルなスコップに似た簡易ソリをぶら下げている人を何人も見かけたが、あれはシリセード用だったのだなと得心。50すぎのおじさんも久々に童心に返った気がする。もっとも、ステップを刻んである部分は、それを潰して滑ると歩行者は困ってしまうし、植生も考えなければならないと、あとあと反省。
<注記>鳩待峠ー至仏山ー山の鼻の区間は、GW明けの5月7日から6月末まで登山禁止になる。至仏山から山の鼻に「下る」ことができるのも積雪期のみ。
山の鼻小屋は、電気もお風呂もあり、山小屋と言うよりは簡易旅館のよう。こたつもある畳敷きの個室をあてがっていただき、汗を流し、たっぷりの料理を楽しんだ後は、ゆっくりと休めた。もちろん山小屋なので早出などの対応もしていただける。月が満ちていて満天の星空は望めなかったが、タヌキに出くわした。
翌日は日の出前に上田代まで散策、いったん小屋に戻って朝食を頂いた後、再び尾瀬ヶ原を竜宮小屋の先まで散策。竜宮小屋の小屋主さんのお話では、この時期はヨッピ川の吊り橋がまだ架かっていないとのこと、東電小屋を経由して周遊することを諦め、のんびりと散策。早朝は雪原も良くしまっていてチェーンスパイクの効きも良かったが、日が上がり8時にもなると気温が上がり雪が腐る。氷や雪が割れて川面に落ちる密やかな音、青空に映える白樺、ミズバショウの花、生態観測調査の方に熊の親子の姿を見せていただくなどしながら、コースタイムに縛られない散策を満喫。
再び山の鼻小屋に戻り、昼食を頂いた後、鳩待峠に向かって登る。ここは赤布やテープはないが、トレースがしっかりついているので、こちらも問題なし。そういえば登山はいつでも山から下って「終わり」だったが、尾瀬では鳩待峠に登ってゴール。珍しい経験をした。
雪が腐ると足下がすべるので、身体を安定させるにはストックが有効だろう。
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