行程・コース
天候
初日:晴のち雷雨 夕方まで降ったり止んだり、夜半大雨
2日目:晴
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
自宅22:00…武石IC…首都高経由中央道諏訪南IC…高遠経由…仙流荘14:38
チケット売場5:00前に開場…5:30出発※順次、臨時便増発 (往復/2300円)
※仙流荘の駐車場代は帰りバス降車後に係の人へ1000円払って会計終了。(1回/5日間まで)
この登山記録の行程
北沢峠6:03…長衛小屋テント場受付・設営★WC休憩6:18~6:53…仙水小屋7:21…仙水峠8:04…駒津峰9:14…六方石9:41…甲斐駒ヶ岳10:43~11:02★昼食休憩…摩利支天11:10…六方石11:48…駒津峰12:15…仙水峠…長衛小屋テント場(幕営)14:03
長衛小屋5:35…北沢峠(乗車席取り)5:50…北岳展望地6:01…北沢峠6:08
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
山籠もりして転職先を絞ろう。山小屋へ予約の電話をする算段も出来ず、思い付きのテント泊。本当にバタバタで、内定通知の話を受けつつ、登山届を作成。出発時間も出遅れた。何より、やらかしたのに気づいたのは翌日のテン場。仙流荘に到着したのは深夜2:30過ぎ。トイレに寄った後に少し仮眠しようとたかをくくっていた。しかし、チケット売場の舗装路には点々と荷物が置かれている。聞けば、チケット売場とバス席乗り場の場所とりが必要だという。(昔は山梨側から人任せで入山したので、事情を知らず)山梨県側の道が崩落し、今は仙流荘からのチョイスしかない。
ならば、と自販機でジュースを2本購入し場所取り。その合間に車へ戻り、ザックを引っ張り出す。今はSNSやら山岳サイトの情報収集が凄い。仙丈ケ岳も日帰りが大半らしい。始発までの間、27番目のシートに座り、場所取り中の方とお喋り。聞けば、前日の夕方5時に到着したのだとか。皆、YAMAPの書き込みと言っていた。
朝一番時刻の先頭バスにギリギリ乗り込み北沢峠へ到着後は、長衛小屋のテン場へ一目散。一番に受付を済ませ、狙っていた高台の場所にテントを設営。今日は午後から雷雨予報。とにかく、しっかり設営を終えたら、アタックザックに荷物を詰め込み出発。「あれ?」地図と腕時計を忘れた。まぁ、甲斐駒は一度登頂しているし、携帯電話にはジオグラフィカがある。充電バッテリーも常備している。登山届を作成したので、大まかなルートは頭に入った。時計は、不便だが携帯電話に頼ろう。
仙水小屋を過ぎ、原生林の森の中で朝食。足が攣らないように赤だし味噌汁が体に沁みる。仙水峠を過ぎれば、駒津峰まで直登。駒津峰からは岩稜帯。花崗岩の山頂付近は照り返しがきついと疲労感が半端ない。結局、仮眠も出来ずに入山したので、事故に気を付けねば。何故かと言えば、この山は私のパーティの遭難事故現場だから。無事登頂し、駒津峰へ下山する際、4人パーティはバラバラに行動してた。最後尾を先輩とお喋りしながら駒津峰へ向かう途中、前方に人だかり。一人、「寝不足で忘れ物しちゃって」という先輩が転んでひっくり返っていた。しかも頭部を岩でぶつけ流血。パニックで言動もおかしいし、一時的な貧血でフラフラしているので途中、2度救助要請をしたが、「歩けるなら自力で下山して」とにべもなく断られての下山。長衛小屋で事の次第を相談し、最悪のタイミングで救助。日の沈む間際、ヘリコプターが2度、3度と低空飛行で侵入しテン場は騒然。小屋の片隅でホバリングしながら、ホイストでつり上げられ山梨の病院へ搬送された苦い経験。私とリーダーは朝一番のバスで下山した。
今度は私か?いやいや、10年も登山をしてあんな事故はあってはならない。駒津峰までは急登。ゆっくり確実に高度を上げる。一度来ているのでペース配分は問題なし。次のセクション、駒津峰はたくさんの人が休憩中。スルーして六方石へ。岩稜帯で狭い道なので登りと下りで少し渋滞。強制休憩って事でむしろ、助かる。後方からあおられては堪らない。( ´艸`)
今回、直登コースで山頂を目指す。踏み跡を辿るも、トラバースポイントを間違えた?あと2メートルで登山道が見えるところで、恐怖のフリーソロクライミング。ジオグラフィカで大まかな位置を確認したんだけどな、地図の線と線は10メートルの誤差があるので判断ミス。山頂付近の歩きづらい花崗岩のじゃりじゃり道を確実に登り、古い祠の裏から山頂到着。あいにくガスガスで展望はなし。
急登を登るのに足首が固定されたせいで痛みが出る。じきに雨になる。急いでカップ麺を食べて下山準備。向かいの仙丈ケ岳も山頂に厚い雲。どちらも時間の問題だが、この山は下降のほうが神経を使う。摩利支天に寄って慎重に駒津峰を目指す。
六方石から例の事件があった岩場を通過。ああ、後はテン場に戻るだけ。駒津峰あたりから視界が悪くなる。急な山道を下りだすと大粒の雨。レインウェアを着込み、足を停めずに樹林帯へ逃げる。一旦、雨がやみレインウェアを脱ぐのもつかの間、激しい雷雨に襲われた。仙水峠では、山頂で日なたぼっこをしていた4人組の若者が身を縮めて雷をしのいでいる。仙水峠の岩場のセクションを抜ければ森の中。雷は怖いが、土砂降りの雨の中、体温を奪われ行動不能に陥るほうが恐ろしい。一回滑って尻もちを着くが、必死。森の中へ逃げ込むが、往路の登山道だった石段には大量の雨水が流れ、小さな沢がいくつも出来上がっていた。登山道のそばの水のない場所を選び歩く。沢筋の道や滝は急激な雨で水かさが増し荒れ狂った様だ。長衛小屋の周りでは雷雨を避けるように、人々が空を眺めていた。濡れネズミの私を気の毒そうに、「凄い雨ですね。お疲れ様でした」と労ってくれる人。それより、派手なアロハシャツに半パンのラフな格好で登頂した人々はどうなっただろう。(最近の流行ですか?あちこちで見かける)ガイド山行の団体様はどうしたか?我が身よりあちらが気になる。まずは休養だ。呑んで寝ようという意気込みでテントの中に逃げ込む。アタックザックの中の大事な充電バッテリーも、大雨で水没。なんて事だ。バッテリー用防水カバーの中にも水たまりが出来るとは。程なく雨がやみかけると隣のテントの持ち主が「これからバスで帰るから。そっちよりこっちのほうが水はけがいいよ」と場所を譲ってくれた。人の優しさに触れる深遠の地のキャンプ場。
夕方一時雨がやんだが、また夜半にかけザーザー雨。譲って頂いた場所が良かったお陰で水没は免れ、爆睡。翌朝、雨は止むものの気持ちも湿っぽくなって朝一番のバスで帰る心変わり。雨の中、気持ちも洗われ、次の就業先への決意を固める。撤収準備を終え、北沢峠のバス乗り場に荷物を置き、展望場の北岳を見てくる。こんなに天気がいいのに、午後からまた大荒れとは。百名山二座登頂を諦め、同じく心変わりの人が続々とバス待ち。こんな事もあるさ、でも登山の天気はいいほうがありがたいな~。駐車場へと早足になる人の中には「テントが水没した」と零す人。ああ、場所を譲ってくださったあの方に救われた。感謝、感謝。朝一番の撤収のお陰で昼には帰宅できた。関東は酷暑続きだが、濡れたテントやシュラフも一気に乾いた。劇場型の天候に翻弄された山行でした。
フォトギャラリー:60枚
装備・携行品
| シャツ | アンダーウェア | Tシャツ | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
| 登山靴 | バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 予備電池 |
| タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 |
| コンパス | ノート・筆記用具 | 登山計画書(控え) | ナイフ | ツエルト | 健康保険証 |
| ホイッスル | 医療品 | 虫除け | ロールペーパー | 携帯トイレ | 非常食 |
| 行動食 | テーピングテープ | GPS機器 | テント | シュラフ | シュラフカバー |
| テントマット | スリーピングマット | ストーブ | 燃料 | ライター | カップ |
| クッカー | カトラリー | ローソク・ランタン | ヘルメット | ||
| 【その他】 ココへリ。※登山地図と時計は忘れたのでジオグラフィカ(携帯電話)に頼る。 | |||||
































































