行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
バス
その他:
4泊5日のいつものツアー、移動日は登山口の椹島ロッジで宿泊(ここまでが非常に遠く、静岡から3時間以上かかる)以後3日間3小屋に宿泊し山行。台風のの影響を心配したが何もなく、びっくりするほど暑くもなく大変長い行程だったが何とか完歩
この登山記録の行程
【1日目】
椹島ロッヂ(06:00)・・・滝見橋・・・鉄塔下・・・小石下・・・清水平・・・蕨段・・・見晴岩・・・駒鳥池(12:40)・・・千枚小屋(13:40)
【2日目】
千枚小屋(05:30)・・・千枚岳(06:20)[休憩 5分]・・・丸山(07:30)・・・悪沢岳(東岳)(08:10)[休憩 15分]・・・中岳(10:12)[休憩 5分]・・・前岳(10:40)[休憩 10分]・・・荒川小屋(12:25)
【3日目】
荒川小屋(05:30)・・・大聖寺平(06:00)[休憩 5分]・・・小赤石岳(07:22)[休憩 25分]・・・赤石小屋分岐・・・赤石岳(08:30)[休憩 20分]・・・赤石小屋分岐・・・北沢源頭・・・富士見平(11:39)[休憩 10分]・・・赤石小屋(12:20)
【4日目】
赤石小屋(05:00)・・・樺段・・・椹島ロッヂ(09:10)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
(みんなで登ろうという思いが非常に濃い)いつものツアーに参加、実際の人数は15名(+guide氏&添乗員氏)。自分と似た年齢層の人が数名いて安心。とは言え非常に長い行程不安は尽きないのが正直なところ。
静岡からバスなど乗り継いで3時間以上、一日目は登山口のある椹島ロッジまで移動し宿泊。この山域は東海フォレストの私有地であり、大倉財閥の創始者・大蔵喜八郎氏が88歳の時、籠と背負子に担がれ「大名登山」(赤石岳)をしたのは有名。
二日目、椹島ロッジを5:30に出発、神社の鳥居で安全登山を祈願。しばらく林道を歩き、非常に揺れるつり橋を渡る。行程時間8時間はほぼ樹林帯だが、この日の標高差は1500mなので、楽ではない。一時間ごとに休憩があったのが有難かった。午後13時半過ぎに千枚小屋に到着。夕食まで十分休める時間があるのも、今回の余裕のある日程(4泊5日)ならではのことだ、(ちなみに3泊4日はとてもハードでお勧めではないそうだ)
振り返ってみるに今回は夕食が全部、素晴らしくおいしかった。一日目の椹島ロッジは、松花堂弁当風に配置され、ヤマメの甘露煮は特別においしく、フォンダンショコラのデザートまでついている。二日目の千枚小屋は、十分に煮込んだ大きなハンバーグに野菜類がたっぷり。
5時の日の出を目指し、早く起きスタンバイ。雲がかかっていた富士山が頭の部分を雲の上に出し、向かって右に富士山、左に登りくる太陽が雲間から次第にオレンジの色を濃くしながら登ってくる光景はなんと表現したら正しいのだろう。その場にいる人しか味わえないと苦情のプレゼントだ。
5時半出発直後、超急登をひーこら言いながら、太陽の光がこぼれる樹林帯を登り、間もなく視界が広がり山々が目に飛び込んでくる。絶景かなである。千枚岳(2880m)まで約50分。次の悪沢岳(百名山/3141m)まで、高山植物がだんだんお目見えし、萎えそうになる心を癒してくれる。この辺は(白やピンクの)タカネビランジの群生地がある。タカネマツムシソウのブルーっぽい紫とのコントラストがとても美しい。
登った山を急な岩場で下りまた登り返す。次なる山は丸山だ。ここも360度の絶景。
がれがれの岩場をどんどん登り、今回の山行で一番高く3141mある百名山の悪沢岳に着く。ここで百名山登頂達成した男性のお祝い会をする。ゴロゴロ岩の合間に健気に咲くブルーのリンドウだったり、白いかわいいお花あり、タンポポっぽいのもあり、目を楽しませてくれる。富士山も雲海に浮かび我々の登頂を祝福してくれている様子。
稜線を下り登りし、次なる山は中岳(3084m)とにかく眺めは最高、ここから20分足らずで次の前岳(3068m)。この道は苦しくない。すぐ目指す山が目の前にあり、緩やかなので、速足になる。コバノコゴメグサ、クリームっぽい白いトウヤクリンドウの姿に笑みがこぼれる。「あ~~自然の中にいるってなんて気持ちが良いのだろう」と街中の喧騒を忘れる瞬間だ。下りてきた中岳を振り返る。ここからの一時間ほど、花花花のお花畑の始まりだ。これほどまでに美しい花々にの饗宴に感謝せざるを得ず、涙が出てきそう。荒川小屋にお昼過ぎに到着。着替えなどして、また山友さんとの楽しい歓談に花が咲いた。
こちらの山小屋の、特別にスパイスを調合したカレーの美味しいこと。満腹にも関わらずお代わり、それにサイドディッシュの内容がすごい。グラタン風のキッシュ、マッシュしたカボチャにキャベツなどのサラダがどっさり。水場は往復数分かかるが、水量は豊富。難はここ荒川小屋も前日泊まった千枚小屋、これから行く赤石小屋もそうだが、トイレがかなり遠く勇気がいる。南アルプスの山はみな外のトイレだそうだ(涙)
四日目、荒川小屋を5:30に出発、目指す小赤石岳・赤石岳を左に見ながらの気持ちの良いトラバースがず~っと続く。振り返れば千枚岳、悪沢岳、右に目を移すと(行ったことはないが)聖岳が見え、さらなる「登りたい気持ち」が増幅される。目をさらに左にすると、中央アルプス、御嶽山、恵那山、槍ヶ岳、後ろ立山連峰などそうそうたる山々があいさつをしてくれる。すごいとしか言いようのない景色。
二時間ほどで、小赤石岳(3081m)、富士山がぽっかり雲海に浮かんでいる。さらに一時間、目指すは今回の四座目の百名山・赤石岳(3120m)。静岡側と山梨側の頂上があり、その真ん中にトイレもあるのでよろしい。
宿舎の赤石小屋まではかなりの急降下、注意が必要。振り返るとあんな高いところから下りてきたのかとびっくりする。ここを登る人はさぞかし大変だろうと思ってしまう。二時間近くの歩きで、赤石小屋までの距離30分ほどの富士見平に着く。ここまでくるとガスガスになり雨が降りそうな雰囲気。ここには慰霊碑がある。赤石岳直下のカールに眠る大戦中に墜落した爆撃機に乗っていた方々に捧げる慰霊碑だ。
雨も降らず、下り予定の30分ほどで赤石小屋に着くいたところで雨がぽつり。(以後大雨にはならず幸運)。小屋前にガスガスの空にぼんやりと赤石岳を確認。あそこに登ったのだと自分を褒めたくなる一瞬。まだお昼過ぎ、ビールとパンでお昼、そしてまた楽しい歓談の時間。4泊5日とどんな山行になるかと心配が尽きなかったが、いろいろ経験のある人たちとの会話は楽しいものだった。夕食はこれもとてもおいしい生姜焼きがメインの食事だった。これで帰りの下山は、スタート地点の椹島ロッジの戻るのだが、十分休息の取れる日程だったので疲れ知らず出迎えられそうだ。
五日目の出発は5時、前夜にもらった幕の内弁当を4時にぺろりと平らげ、準備も万全。青空に映える赤石岳があいさつをしてくれ、ファイトが湧いてくる。ここからの下山はほとんどが樹林帯だが、道が狭く、右側が切れ落ち歩くのに非常に神経を使う。怖い。歩くこと4時間余り、椹島ロッジに着く。入浴、昼食場所の白樺荘までのバスの時間まで一時間、ソフトクリーㇺを食べゆっくりする。「あ~この楽しかった山行をなんと表現したらよいのか」と感慨にふける。
白樺荘で入浴でさっぱりし、昼食の(本当はあまり好きではないはずの)ヤマメのから揚げが本当においしかったし、プラムとブルーベリーの入ったゼリーもおいしかった。
贅沢の「荒川三山&赤石岳」の山旅でした。あ~~~幸せじゃあ!!


























































