静岡 VOL.33

小屋泊

赤石岳～悪沢岳（南アルプス）

2025.08.12（火）～2025.08.14（木）

パーティ： 1人 (たかじゅんさん )

たかじゅんさん

行程・コース

天候

新東名の「新静岡ＩＣ」を出て、左の「井川・静岡市街」に向かいます。突き当りの「新東名入口」交差点を左折して、県道２７号線を「安倍川」に沿って北上します。「玉機橋」交差点を左折して「玉機橋」を渡り「井川ビジターセンター」を目指してひたすら山道を走ります。「井川湖」に出て県道６０号線で「大井川」に沿って北上すると「畑薙第一ダム」手前の右下に未舗装の２００台の夏季臨時駐車場があります。簡易トイレがあります。ここから無料バスに乗り換えて「椹島」に向かいます。「新静岡ＩＣ」から約７２ｋｍ・２時間です。

登山口へのアクセス

マイカー
その他：【１日目】雨後曇り、疾風　【２日目】晴れ後曇り、雄風後軽風　【３日目】晴れ、至軽風

この登山記録の行程

【1日目】
椹島ロッヂ(08:40)・・・樺段(10:35)・・・赤石小屋(13:00)

【2日目】
赤石小屋(04:10)・・・富士見平(04:50)・・・北沢源頭・・・赤石小屋分岐(06:30)・・・赤石岳(06:50)[休憩 10分]・・・赤石小屋分岐・・・小赤石岳(07:30)・・・大聖寺平(08:20)・・・荒川小屋(08:55)・・・前岳(10:35)・・・中岳(10:50)[休憩 15分]・・・悪沢岳（東岳）(12:20)[休憩 10分]・・・丸山(12:55)・・・千枚岳(13:35)・・・千枚小屋(14:10)

【3日目】
千枚小屋(05:50)・・・駒鳥池(06:20)・・・見晴岩(07:10)[休憩 10分]・・・蕨段(07:25)・・・清水平(07:55)・・・小石下・・・鉄塔下(09:35)・・・滝見橋・・・椹島ロッヂ(10:35)

コース

総距離: 約28.7km

累積標高差: 上り約4,398m; 下り約4,398m

コースタイム: 標準19時間35分; 自己18時間20分; 倍率0.94

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

「南アルプス」は一般にアクセスが不便なため、厄介で奥深く、立入りを拒むような巨大で
濃密な山塊です。その「南アルプス」の南の一部では山小屋を予約する必要があります。
予約した登山者は、バスで登山基地の「椹島」まで送迎してくれます。営業バスではなく
宿泊者のための送迎バスなので無料です。６月に山小屋の予約が始まると、争奪戦が
始まり、山小屋が予約できると、畑薙ダムからのバスの往復が予約できます。なにげに
予約情報を見ていたら、盆休みの中間で「赤石小屋」「千枚小屋」の連泊で空きがあって
ポチッとした結果、10時間超の3,000m峰の６座縦走が必然的に決まりました。
【１日目】いきなりの小雨の中「椹島ロッジ」をスタートして「赤石岳」登山口から大倉尾根
を登って行きます。登山道は急で、岩場も多いですが人気の山なので整備されています。
降り続く小雨の中、「大倉尾根４／５」で昼食にしました。若干緩やかに登ると「歩荷返し」
から登山道は荒々しくなりますが、楽しく登って行くと、右手に今夜の宿「赤石小屋」です。
【２日目】小屋の管理人さんに４時出発を言われていたので、朝弁当を暗い玄関で食べて
ライトを点けてスタートです。昨夜の強風は治まっていて静かな始まりです。狭い登山道を
抜けて危なっかしい仮設の桟橋で高度を上げて「北沢源頭」をジグザグに登って行きます。
最後のガレ場の尾根「ラクダの背」を登ると本日縦走の主稜線です。南にピークを見つつ
２０分登ると「赤石岳」山頂です。後ろに朝の「富士山」もバッチリです。ここで風が強くなり
着込んで北上を開始しますが、雨も降り始め「小赤石岳」はガスの中です。風雨に耐えて
進むと奇跡的に「大聖寺平」手前でガスが晴れました。右の谷の強風域をトラバースして
道は一度「荒川小屋」まで下ります。小屋からフェンスで囲まれたお花畑を抜けて登ると
荒川三山の稜線です。南の「荒川前岳」に立ち寄り、ガスの中を東へと稜線を進みます。
「荒川中岳」を越えると、再びガスが晴れ始め「悪沢岳／荒川東岳」が姿を現わしました。
独立峰のような山容を見ながら岩場を登ると「悪沢岳／荒川東岳」山頂です。山頂からは
岩場を乗り越えて、丸い「丸山」で南に向きを変えて、最後の難所「千枚岳」を越えると
縦走は終了で、軽やかに下って行くとスタートから１０時間で今夜の宿「千枚小屋」です。
【３日目】下山するだけなのでゆっくりしたいのですが、逆回りで縦走する方が多いため
早朝から煩くて目が覚めました。「千枚小屋」からの下りは緩やかで、途中の「見晴岩」
で景色を楽しんで、昔に材木を切出した道を下ります。最後に鉄塔が建つ急峻な岩場の
「岩頭見晴し」を越えて下り、高度感があってちょっと怖い「千枚大吊橋」を渡ると登山は
終了です。「椹島ロッジ」に戻り「千枚小屋」の昼弁当を食べて、ゆっくりとバスを待ちます。
過去に今回の逆で縦走した経験があります。体力的にキツイが景色は今回のルートです。

フォトギャラリー：77枚

装備・携行品

シャツ	アンダーウェア	ソフトシェル・ウインドシェル	ロングパンツ	靴下	レインウェア
登山靴	バックパック	スタッフバック	水筒・テルモス	ヘッドランプ	予備電池
タオル	帽子	グローブ	着替え	地図	コンパス
腕時計	カメラ	登山計画書（控え）	ナイフ	修理用具	ツエルト
健康保険証	ホイッスル	医療品	熊鈴・ベアスプレー	ロールペーパー	携帯トイレ
非常食	行動食	トレッキングポール	GPS機器	ライター