行程・コース
天候
初日:晴れのち小雨、2日目:晴れのち曇り、3日目:晴れ、4日目:晴れのち曇り
利用した登山口
登山口へのアクセス
バス
その他:
新穂高ロープウェイ (終点)
この登山記録の行程
【1日目】
新穂高温泉駅(12:43)・・・穂高平小屋(13:23)[休憩 3分]・・・奥穂高岳登山口(14:02)・・・滝谷出合(15:10)[休憩 2分]・・・槍平小屋(16:04)
【2日目】
槍平小屋(06:24)・・・千丈沢乗越分岐(07:50)[休憩 10分]・・・千丈沢乗越(08:58)[休憩 5分]・・・槍ヶ岳山荘(09:28)[休憩 7分]・・・槍ヶ岳(09:58)[休憩 14分]・・・槍ヶ岳山荘(10:33)[休憩 7分]・・・中岳(11:58)[休憩 12分]・・・天狗原稜線分岐(12:55)[休憩 7分]・・・南岳小屋(13:18)
【3日目】
南岳小屋(05:48)・・・A沢のコル(07:28)[休憩 10分]・・・北穂高岳(08:54)[休憩 30分]・・・涸沢のコル(10:30)[休憩 15分]・・・涸沢岳(11:34)[休憩 26分]・・・穂高岳山荘(12:14)
【4日目】
穂高岳山荘(05:20)・・・奥穂高岳(05:59)[休憩 10分]・・・最低コル(06:50)・・・紀美子平(07:12)[休憩 8分]・・・前穂高岳(07:48)[休憩 17分]・・・紀美子平(08:32)[休憩 10分]・・・岳沢パノラマ(09:16)・・・岳沢小屋(10:22)[休憩 14分]・・・風穴(11:31)[休憩 1分]・・・河童橋(12:06)・・・上高地バスターミナル(12:10)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
【1日目】
昼過ぎに新穂高ロープウェイよりスタート。この日は稜線に上がらず、槍平小屋まで右俣谷を遡上する。基本的にリニアで緩やかな勾配のトレイル。小雨に降られレインウェアを着たり脱いだりの道中であったが、小屋の乾燥室を利用できてよかった。翌日からの本格的な縦走を控え、早めに就寝。
【2日目】
縦走スタートの日。先ずは稜線まで、千丈沢乗越経由で西鎌尾根へ。一気に視界が開け、三俣蓮華、鷲羽、水晶岳など奥黒部の山々まで見渡せる。槍の手前まで来ると穂先が目の前に姿を現し、テンションが上がってくる。槍ヶ岳山荘で重い荷物をデポし、最低限の装備で山頂へ。この後の縦走路を眼下に収め、続けて大喰岳、中岳、南岳と越えて、南岳小屋へ。終始振り返れば見事な槍の姿であったが、特に南岳山頂手前からの槍の姿は秀逸だった。
【3日目】
いよいよ縦走の核心部、北穂前後の難所の通過。南岳小屋を出てすぐ獅子鼻展望台で、この先の様子を確認すると、大キレットに滝雲が通過していた。
長谷川ピークを過ぎてすぐのナイフリッジ、その後の飛騨泣きの垂直の岩稜登攀は、常に足場、手がかりを確認し、慎重に進んだ。ようやく上がった北穂山頂からは、槍、南岳からの大キレットと、越えてきたルートを眼下に収め安堵するも、この先もう一つの難所、北穂〜涸沢岳間の岩稜帯にもう一度気持ちを入れ直す。
北穂〜涸沢岳の通過では、飛騨側の巻道でのスリップに注意し(傾斜方向に層を作る岩が多かった)、また涸沢岳への最後の登りでは不安定な岩が多く、手がかりを一つ一つ確認しながら進んだ。やっと着いた涸沢岳からの眺望は、この日の難関を越えられたご褒美となった。
【4日目】
山行の最終日。奥穂→前穂を経由し、岳沢を降って上高地へ。疲労が溜まったところでの重太郎新道、想像していた通りタフな下りとなった。晴れていたことが救いで、何とか無事にゴールの上高地へたどり着いた。穂高の稜線に目をやると、すでに重たい雲に覆われていた。
追記 :
①初めての難所を控える今回の山行では、テント装備を止め小屋泊にし、核心部を通る3日目に十分な時間が確保できるよう計画したことが、正解であった。慌てず一つ一つ確認しながら進むことができた。
②今回の山行はほぼ好天に恵まれたが、雨で岩が濡れていた場合を考えると、①大キレット前後、②飛騨泣き、③涸沢岳手前の登り、④重太郎新道は、リスクが一気に高まると思われる。





