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小仙丈ヶ岳・仙丈ヶ岳

仙丈ヶ岳( 南アルプス)

パーティ: 3人 (登登路 さん 、ほか2名)

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行程・コース

天候

曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他:
利用交通機関:
自家用車
車で戸台パーク(仙流荘)へ。(\1,000)
仙流荘から北沢峠。
4:00前に到着した方が◎
バス乗車口とバスチケット2つ同時に並ぶ必要があります。
バス乗車口にはザックおいて陣取り。
自身はバスチケットに並ぶのが良し。
8月のバスは12台ほどが5:30始発で動くので400名超は始発でいけます。

この登山記録の行程

北沢峠(06:29)・・・二合目(06:59)・・・五合目(大滝ノ頭)(08:04)・・・小仙丈ヶ岳(09:15)・・・仙丈ヶ岳(11:52)・・・地蔵尾根分岐(12:27)・・・仙丈小屋(12:31)・・・馬の背ヒュッテ(13:49)・・・大平山荘(15:34)・・・Goal(15:48)

コース

総距離
約9.3km
累積標高差
上り約1,270m
下り約1,268m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

金曜の夜11時半。
翌日は土曜、世間の人は布団で「明日なにしよっかな〜」なんて考えてる時間。
だが我々は違う。真夜中の街を走り抜け、仙丈ヶ岳へ向かっていた。
なぜって?サイコーの景色を見に行くためだ。

ただしこの山、マイカー規制があるため、登山口まで行くには仙流荘からバスに乗らないといけない。
そしてそのバスは早朝から混むという噂。ならば夜中出発しかない。

途中のサービスエリアではトイレだけサッと済ませ、高速を降りてコンビニへ。
店内でカップラーメンの棚を見て「山頂で食うと2倍うまいからな…」とニヤリ。
・・・が、思い出す。今日はバーナーを持ってきていない。
最近の暑さで全く使ってなかったので「まあお湯なんていらんやろ」と置いてきたのだ。
つまり、作れない。
その場で「無理じゃん!」とセルフツッコミを入れ、泣く泣くおにぎりとパンに変更。
この瞬間、ちょっとだけ人生に負けた気がした。

朝4時、戸台パーク駐車場(仙流荘)に到着。
そこに広がっていたのは山ではなく、人の山。
車と人でごった返す駐車場は、まるで野外フェスの入場ゲート。
しかも順番待ちの仕方がカオス。ザックで場所取りする人、ペットボトルを置く人、そして究極は歯ブラシで順番確保する人。
その歯ブラシ、誰と戦う気なんだ。

我々もザックをバス乗車の列に並べてバスチケットの列に並んだ。支払い方法は現金もクレカも電子マネーもOK。
「PayPayで登山口に行く時代か…」としみじみ思う。
1時間待って5時半発のバスに乗車。50分揺られて北沢峠に着き、6時半に登山開始!

道は緩やかで歩きやすく、天気は曇りで涼しい。半袖でちょうどいい。
前回虫にやられた教訓から虫除けスプレーを持参したが、虫ゼロ。
無駄装備になった。

順調だったのはここまで。
メンバーの一人が突然嘔吐。どうやら高山病らしい。
前回も同様のことが起きたので、寝不足や食いすぎかと思っていたが、
ほぼ高山病で間違いないと思う。
ペースは急降下し、超鈍行モードに突入。
休憩のたびに「景色いいね〜」なんて言うけど、見えているのは木とガスだけ。

ようやく小仙丈ヶ岳に着いた頃には、周囲は完全にガス。
仙丈ヶ岳山頂も同じくホワイトアウト。
絶景を見に来たのに、空気の粒子を鑑賞して帰るという悲劇。

ところどころ休憩時にお食事。
「カップラーメン食べたいな…」と思うが、今日はバーナーがない。
冷え切ったおにぎりとパンをモグモグしながら、「あのカップラーメン…」と心で泣く。

下山序盤は順調。
しかし恒例イベント「膝痛クエスト」が発動。
痛くなったら秘密兵器コールドスプレーで冷却!
膝のオーバーヒート冷却作戦!
…3分後、痛み復活。全然もたない。
サポーターもポールも無力。膝痛は不死身のゾンビだった。

そこに追い打ちで腹痛。
冷や汗をかきながら馬ノ背ヒュッテのトイレへ直行。
命と尊厳を守ってくれたこの山のトイレ事情に、本気で感謝。
ちなみに、トレイは\200が必要。

しかし休んでいる暇はない。
最終バスは16時。地図で計算すると、必要時間45分、残り時間は40分。
これ逃すと山小屋泊コース。
そこから半ばトレラン状態で爆走。膝痛の私 vs タイムリミットの死闘。
最後の分岐で時間短縮に成功した…と思ったら、まさかの登り返し。
膝の痛みが消える登りで鬼ダッシュ。後ろを振り返ると仲間はゾンビ状態。
それでも10分前に北沢峠に到着できた。バスに間に合って本気で喜んだ。
本日で一番の喜び。何しに登山に来たんだっけ??

下山後はバスで仙流荘に戻り、車で40分走って「大芝の湯」へ。
お風呂は21:30まで、ご飯は19:30まで。
どちらも楽しみたいため、19時までに音速で全湯制覇+サウナ2回。

そして食事処へ。狙っていたルーロー麺はまさかの売り切れ。
代わりにソースカツ丼にした。衣カリカリ、甘ソースじゅわ〜、カラシでキリッ。
うまっ…しか言葉が出ない。語彙力は山に置いてきた。もともと語彙力ないけどね。

帰りはSAで休憩しつつ4時間かけて帰宅。
膝はボロボロ。でも心に刻んだ。
次こそ絶景を見る。バーナーも持って。

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装備・携行品

アンダーウェア Tシャツ ロングパンツ 靴下 レインウェア 登山靴
バックパック スタッフバック ヘッドランプ タオル 帽子 グローブ
医療品 虫除け 行動食 トレッキングポール GPS機器

みんなのコメント

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  • 登登路 さん、登山記録を読ませていただきました。
    仙流荘から北沢峠行バスは、始発が12台、400人超乗車には、びっくりしました。とても人気の高いコースなんですね。
    日帰りするとは、健脚ですね。膝痛を堪えて、バスの時間に間に合わせるなんて、辛かったでしょうね。
    高山病の方は、大丈夫だったのですか。バスは、50分間で一気に北沢峠まで上り、標高差があるので、高山病が発症しやすいですね。
    酸素濃度は、標高が上がるにつれてうすくなり、2千mで約7割、3千mでは約6割しかないと聞いたことがあります。
    自分の体験です。私は、64歳の時、栂池ヒュッテから白馬岳に登頂した時、重い高山病になりました。下山してかかりつけ医を受診すると、「明日病院へ行き、精密検査を受けなさい」と、厳命されました。肺癌なんだなと覚悟して、諸検査を受けると、「やや重い、幼少期からの気管支喘息」と診断されました。初耳でしたので、ショックを受けました。
    その後、スポーツ用酸素と効き目のある気管支喘息用吸引薬のお蔭で、3千m級は見合わせていますが、76歳の今も山歩きを楽しんでいます。ご参考になれば幸いです。

  • 登登路 さん
    疲れ様でした。
     楽しく読ませて頂きました。 そうなんですよね。帰りのバス 早すぎますよね。
     山小屋に泊まるのもよいですが、降りて温泉宿に泊まるとかお風呂に入るとかしたいです。
     田部井さんも苦労してでも降りてきて温泉入る山登りのほうが何倍もよいとおっしゃってました。
     でも最近の山の駐車場の混みようは少々異常でしょうか。沢渡なんかは深夜0時で満車で朝3時からバスチケット売り場に並ぶのは寝不足で危険で勘弁してほしいです。お疲れ様でした。

登った山

仙丈ヶ岳

仙丈ヶ岳

3,033m

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