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小川谷滝谷遡行 ワンデイハイク

東日原バス停、小川谷林道、林道終点広場、三又、滝谷、下ッ滝、上ッ滝、鹿の踊り場、滝谷の峰、タワ尾根、ウトウの頭、一石山神社、東日原バス停( 関東)

パーティ: 1人 (加藤キーチ(モンターニャ) さん )

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行程・コース

天候

晴れ風なし蒸す、トンボが飛びはじめた、もうすこしだ!

登山口へのアクセス

バス

この登山記録の行程

08:25〜東日原バス停スタート
10:01〜小川谷林道終点広場
10:28〜三又〜10:49
11:15〜中段新道横断候補地点、co1105m〜11:29
12:01〜下ッ滝の下
12:13〜下ッ滝落口
12:22〜上ッ滝の下
12:49〜上ッ滝落口〜13:11
13:33〜鹿の踊り場(下端)
14:02~co1490m付近~14:08
14:30〜縦走路を横切る
14:45〜滝谷ノ峰〜15:01
15:07〜タワ尾根下降点
15:42〜ウトウの頭
16:56〜一石山神社〜17:02
17:23〜東日原バス停フィニッシュ

コース

総距離
約23.2km
累積標高差
上り約3,354m
下り約3,344m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

ハイカーの滝谷遡行。沢屋さんの参考にはなりません。
滝谷は歩きたいというより「歩く必要」があった。1950−60年代の古書によれば、滝谷には「中段新道(上段歩道にあらず)の吊り橋(釣橋)」が架かっていた。架橋地点の記述や略図はそれぞれ違い、「F2」だったり「ネジレ6m」だったり。遡行図の例に漏れず、地点間の距離あるいは時間がまったく示されていないから場所を特定しにくい。
三又から下ッ滝までを歩いて地点を明確にし、中段新道の横断地点を特定し、ついでに下ッ滝と上ッ滝を下と上から眺めるつもりで出かけた。滝谷を上がるのだから終点は「滝谷ノ峰」以外にない。
古書が「長いので早立ち必須」とするプレッシャーのかかるプランを「なんとかまとめた」が、「細部は疑問点ばかり」だった。
概略は本文を、詳細は写真のキャプションを参照。

〇 中段新道の横断地点
中段新道とはなにか、については2023年夏の記録を参照。5回にわたり探索している。
(初回)2023.08.06
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=278185
(5回目、最終回)2023.09.03
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=282064

結論からいうと横断地点を特定することはできなかった。
上記↑(初回)に引用している角田篤彦の『日原・タワ尾根』レポート(1961年)の略図では滝谷横断地点に『1100』と入っており、写真9地点の滝の標高と符合する。他の資料にある『6mネジレ』ともぴったり合う。ところがこの滝をF2とすると、F4=下ッ滝までに顕著な滝がふたつあるので下ッ滝がF5になってしまう。
滝の順番を特定する補助線として期待した一ノ沢・二ノ沢もあいまいで計画倒れに終わった。
さいきん、よく読まれていたらしい沢のルート集『奥多摩・大菩薩・高尾の谷 123ルート』(奥多摩渓谷調査団、山と渓谷社、1996年)を手に入れたのだが、参考にして沢筋をたどった現代の沢屋さんのレコに
― もはや沢の様子がずいぶん違ってしまっている
とあるのを見た。そういうものなのかもしれない。中段新道の横断地点を探すのは非常にやっかいそうだ。

〇 滝谷遡行
下ッ滝を右岸から越える高巻きはポピュラールートといっても良いだろう。
下ッ滝の落ち口からは「太い木の根」の上にある道をたどり左岸から上ッ滝に近づいた。
上ッ滝を越える大高巻きルートがハイカーの記録にはなく(と思う)不安だったが、大岩に追いやられるまま右岸の尾根に上がり、尾根で大岩に当たったところで岩崖下をたどると滝の頭に下りることができた。
それ以降も沢筋には「岩溝の滝」やら「胎内滝」やら難所があるようだが、踏み跡のある左岸をまとめて巻いてしまい問題はなかった。
「鹿の踊り場」に癒され緊張をほぐしながら県境尾根の縦走路まで上がることができる。

(20250918 了)

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フォトギャラリー:48枚

0.
チェコのクライミング用品メーカー『シンギングロック』のペンタ(左)。塗装が剥げはじめたのを不審に思って調べたら、虫よけの溶剤が塗装を溶かすらしい。
お「おじさんは虫に好かれるからなあ。頭から虫除けをスプレーしたのがアダになったようだ」
オ「……………………」
2か月の短命でブラックダイヤモンド(右)に買い替える。

1.
お「ということで新品をかぶって出撃だ。コイツは高かったので大事にする。本日のミッションだがオルソくんは我々パーティが崖から落ちないようマリア様におすがりする。バカンス中だから既読はつかんだろうがな。オニヤンマくんは虫を追い払う。朝のミーティングは以上!」
オ「…………」
オ2「…………」

2.
通行止めの小川谷林道、崩落地点。まいどの「すみませんすみません」。

3.
ガラ置き場と化した終点広場。片付くのはいつ、というか片付けるつもりはあるんだろうか。

4.
バス停から三又まで2時間は記録者のなかでは良いペース。
沢沿いは水流がつくりだす風のおかげで涼しく、トンボも飛び始めている。

5.
三又を発って滝谷へ。

6.

7.
傾斜はないが足元がツルツル、ロープがありがたい。

8.
左を上がったが、たしかここにも水流のなかにロープがあった。

9.
あっという間に中段新道横断の第一候補地点に着く。古書の「6mネジレ」はぴったりなのだが、ここをF2にすると下ッ滝がF5になってしまう。

10-1.

10-2.

11.
谷が狭まり、

12.
一般的には「F2」とする滝が奥に位置する。

13.
上がれないので右岸の高台の平場に逃げる。四間小屋尾根から下りてくるのにポピュラーな場所。
ネジレてないし6mより大きいと思うが。

14.
その先にF3とされる滝。もっと比高がある。本文中にも記したが、横から入る一ノ沢・二ノ沢…の位置もよくわからず、滝の位置は特定できずじまい。

15.
写真14の先でハッキリ水流のある四ノ沢が左から入る。F3と四ノ沢しか特定できなかった。
なお、今でいう三ノ沢は古書に四ノ沢と記載されている。そちらを優先した。

16.
中段新道横断地点の特定はあきらめて滝谷の遡行に専念する。F3の上で歩きやすい左岸に移り、

17.
F4下ッ滝<シタッタキ>20mを見物。

18.
右岸の高巻き道をたどり落ち口。上から下を撮る。

19.
写真18とほぼ同地点から上流のF5両門の滝、2倍ズーム。

20.
写真19から「太い木の根※」を上がり、上段歩道の続きをたどらずに折り返して上流に向かう。
※以下の記録の写真14を参照
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=316542

21.
F6上ッ滝<ウワッタキ、ウエッタキ>20m。
上部が見えないので角度を変えてみたが、

22.
う~ん。記録者としては下ッ滝を推す。

23.
やや戻り右岸の大高巻きに入れば踏み跡というより道跡。右が岩崖のまま追いやられて滝谷右岸の尾根に上がってしまう。

24.
進路=尾根上方の右。

25.
岩崖の基部をたどる。振り返って。

26.
やや苦労したが狙いどおり上ッ滝の落ち口に下りることができた。
写真は真上から。

27.
例によって落ち口のぞきの記念撮影。

28.
お「オニヤンマくん、きみ写真映えしないな?」
オ2「…………」

29.
ほぼ同地点で上流方向。

30.
この写真が思い出せない。ログと照合すると、F7以降の上部の難場を撮ったのではないか。ログによれば右を巻いている。

31.
巻きながら踏み跡をゆく。

32.
地形が穏やかになり谷に下りる。写真30~32で上部の滝はすっかり巻いてしまったらしい。
滝谷が大きく西に進路を変える始点、二又になっている。

33.
「鹿の踊り場」に入ってゆく。

34.
傾斜はあるが林間学校のキャンプファイヤー場みたい。

35.
鹿の踊り場につられて左岸を巻く途中で沢筋は二又。滝谷を目指すからこのままで良し。

36.
co1450の二又は水流のある左をとる。

37.
そのときの上=右又方向。ほとんど牧歌的。

38.
が、1490付近はふたたび右に大岩。

39.
同地点で拾いもの。家にあるのより大きいのでいそいそとザックにくくりつける。

40.
1530で最後の二又、左をとる。左右ともにまだわずかな水流がある。

41.
上がれそうにない滝というより崖。左から巻く。

42.
縦走路を横切る。酉谷山方向。

43.
滝谷の峰には素敵な山名標識。

44.
タワ尾根下降点へ回り、

45.
35分でウトウの頭、

46.
さらに1時間14分で一石山神社。
お「バカンスにお出かけのマリア様にかわって山の神様に守られたいちにちだった。篤くお礼しような」
オ「……………………」
オ2「……………………」

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装備・携行品

【その他】 ラ・スポルティーバのウルトララプターⅡ。(以下ほとんどモンベル)ウイックロンソックス、タイツに半ズボン。ウイックロン長袖・ブラックダイヤモンドのフルフィンガーグローブ・日よけ・ブラックダイヤモンドのヘルメット。チェーンスパイクとアックス(ともに使用せず)。ザックはマジックマウンテンのパイユ20Lにヘッドランプ・スマホ(地図、GPS、カメラ、ボイスレコーダー)・バッテリー充電器・ココヘリ・雨具・傘・ロールペーパー・虫よけネット・虫よけスプレー。ハイドレに水2.0L。黒糖・コッペパン・チーズ・羊羹・柿の種、カルパス。オルソくん・オニヤンマくん・お守り。着替えとサンダルは奥多摩駅のロッカー。

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登った山

篶坂ノ丸

篶坂ノ丸

1,456m

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