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【part.5】幻の『中段新道』探索(四間小屋尾根~滝谷『上回りルート』)ワンデイハイク

小川谷右岸上段道(上段歩道)、四間小屋尾根、『中段新道』上回りルート、滝谷、上滝尾根、タワ尾根、ウトウの頭( 関東)

パーティ: 1人 (加藤キーチ(モンターニャ) さん )

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行程・コース

天候

曇りときおり日が差す、風ややあるも湿度高い。気温が下がり虫も少し減った。

登山口へのアクセス

バス

この登山記録の行程

08:07~東日原バス停をスタート
08:46~上段道取り付き
09:48~林班24/25標識(材木小屋尾根乗越し)~10:05
10:35~四間小屋尾根(co1250m)~10:39
10:51~おなじくco1150まで降り、トラバースに入り『中段新道・上回りルート』の探索開始
11:08~三又の南200m地点で道迷い(co1100から1130m)~11:50
12:42~滝谷F1まで100mの地点で『下回りルート」と合わさる
13:02~滝谷に降りる
13:12~F1下~13:42
13:58~上滝尾根
14:49~都県境の縦走路に上がる
15:42~ウトウの頭~15:45
16:54~一石山神社と鍾乳洞売店付近~17:00
17:21~東日原バス停フィニッシュ

コース

総距離
約19.6km
累積標高差
上り約2,222m
下り約2,225m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

【注意喚起】
たどった中段新道の「四間小屋尾根~滝谷」区間は難路続きです。ルートは滝谷を眼下に眺める崖っぷち感の非常に強い場所が長く、歩く人の少ない道跡はとうぜん状態も良くありません。一言でいえば「大ダワ林道より全然悪く、わかりにくい」。かんたんに事故がおきる径路です。記録は参考として眺めてください。
.
5回目の小川谷右岸『中段新道』探索。前週・前々週のトライアルで『中段新道』らしき道を歩き、上下に並行するふたつのルートがあるようだ、とした。未解明部分の多い上回りルートを確認するために、四間小屋尾根のco1150mからトラバースに入り踏み跡をたどった。
やはり上回りルートも繋がっており、滝谷F1の手前(東)100mで下回りルートと合流した。どちらが元々の中段新道に近いのか。材料に乏しいので判断は難しいが、上回りルートは最後に窪を利用して強引に標高を下げる。下回りルートのほうがより自然な山腹道のように思える。
詳細は写真のキャプションを参照。
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ここまでの経過は以下。
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初回=1961年10月の山行報告から位置をほぼ特定できる、中段新道が鳥居谷を横断する地点を下見した。
/初回、20230806、「中段新道とは何か」についてもココから/
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=278185
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2回目=鳥居谷から四間小屋尾根までを歩いた。崩落地の大高巻きと植林帯の通過をのぞけば、おおよそ中段新道をたどれたはず。
/2回目、20230816/
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=279657
.
3回目=四間小屋尾根から滝谷に下りる区間をたどろうとするも、事前にイメージしたルートより標高を下げすぎて(滝谷に寄り過ぎて)進み、失敗と判断。完歩した場合の半分強の地点で撤収した。
/3回目、20230820/
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=280330
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4回目=逆向きに滝谷F1下から四間小屋尾根を目指した。標高が低いと思いつつもたどった踏み跡は3回目に撤収を決めた地点とぴったり行き合った。道中の道迷いや撤退後に四間小屋尾根へ上がろうとする途中、高い位置で道に出会い「上にもういっぽんルートがあるらしい」ことに気づく。
/4回目、20230827/
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=281136
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/滝谷F1まで120mの地点、崖に作られた道から滝谷を眺める(2倍ズーム)→たどったルートを振り返る/
https://youtube.com/shorts/nYpIL6avF5A?si=uD-u74t2st_6NgdV
.
(20230909 了)

続きを読む

フォトギャラリー:53枚

0.
グレーの実線が『中段新道』上回りルートと推測されるルート。滝谷F1までの点線部分はイメージによる。紫の実線は下回りルート。

1.
お「おはようオルソくん。おなじシューズを2足で回してきたが※、ちょうど1年で両方とも450kmをこえたからお払い箱にして、きょうは下ろしたてだ。スポルティーバのウルトララプターばっかり6足目。6足で1足サービスとかないのかなあ?」
オ「………」
※ウインターシーズンを除く。

2.
林道の上段道取り付き。下段道、そして『中段新道』の取り付きでもあるわけだ。

3.
左をとり上段道をゆく。

4.
鈴坂窪手前の、桟道が落ちた窪。崩落を巻く踏み跡もあるがまっすぐ横断してみる。窪のど真ん中から進行方向と、

5.
振り返って。踏み跡ができているので問題なく通過できるが、「問題ない」かどうかはハイカーそれぞれの事情による。ご自分で判断を。

6.
材木小屋尾根で朝ごはん休憩。

7.
!!!!!
お「惜しかったなあ。熊さんを見つけたときには丸いお尻をみせてとっとこ遠ざかるところだった。ツーショットのチャンスだったのに!」
オ「………………………………」

8.
四間小屋尾根に着く。そのまま標高を下げ、

9.
『中道新道』探索開始地点、co1150m。写真中央やや左に写るウイスキー?の瓶が目印。チェーンスパイクをつける。

10.
いちど下段道から九十九に上がってくる巡視路に乗り、折り返さずにまっすぐ進む。振り返って、上から降りてきた。進行方向は背後になる。

11.
踏み跡をゆく。

12.
前方やや上に平場を見つけ、

13.
上がってみる。人工的なにおいのするところ。

14.
平場から四間小屋尾根方向を振り返る。はっきりと道がある。この地点、標高が写真9とおなじなのでこちらが本道かもしれない。

15.
木の上下に踏み跡が分かれている。ここは記憶にあり、08月27日はこの木の下から上がってきて「上回りルート」の存在に気づいた。きょうは上をとる。

16.
40分にわたるルート探索という名の道迷いのはじまり地点。15分後にわかるのだが、踏み跡はあるもこの先の窪に下りることができず窪の対岸に道らしき筋もなかった。

17.
この木とともに覚えておこう。

18.
前方に見える岩屑が石積み跡に見えたりするから性質が悪い。

19.
近づいて岩屑だとわかる。

20.
この先をのぞきこみ、窪に下りることができず対岸に踏み跡もないのを確認した。苦労してバックする。

21.
すこし飛んでしまっているが、写真17の地点まで戻り標高を下げる。下に道らしきものが見え、

22.
活路が開ける。上方を振り返って。以下、右が山・左が谷の写真は「振り返って撮影」。
備忘録。①写真17の横になった木はサインの可能性がある。そこから標高を下げ、②岩角に生えた木と曲がった木を目標にすること。③そもそも写真15で下を行くのが正しいのかも。

23.
同地点で進行方向を2倍ズーム。

24.
写真23を歩きながらボイスレコーダにーに「完全に道だ」と吹き込んでいる。

25.
あっという間に薄くなる。木の根が頼り。

26.
通過後。

27.
小尾根を乗越し、

28.
振り返って。

29.
同時に進行方向。

30.
木の根が頼りの斜面が続く。右下は滝谷までまっすぐ。
お「オルソくん、途中の木にひっかかる可能性はどのくらいだろうなあ」
オ「………………」

31.

32.
倒木を越え、

33.
道が見えないまま、

34.
露岩の下に着く。前回はこの先を間違ったので慎重にルートを探し、露岩の右沿いに上がる踏み跡を見つける。

35.
すぐトラバースに移る。

36.
はっきりした尾根に上がる。

37.
その先はここか。08月20日に「こんな崖っぷち通りたくない」とあきらめて撤収したのが写真36の尾根なのを思い出す。
お「マリア様のご機嫌はきょうはいかがなのかなあ。待てよ。庇護されるほうがするほうを心配するってアベコベじゃないか」
オ「………」
覚悟を決めて木の根を掘り起こしながら通過する。

38.
通過後に滝谷を見下ろす。二条?チョックストン?の滝が見える。2倍ズームで。

39.
そして崖っぷちに出てしまう。万事休す。むかしは桟道でも渡ってたのか。
しかし右下にあいまいな窪があり、

40.
九十九に降る踏み跡さえついている。上を見上げ、振り返って。

41.
降り切った場所は下回りルートとの分岐!劇的な出会いに感動する。上から降りてきて、左が下回りルート。

42.
滝谷を見下ろす。滝谷とはよく言ったもの。

43.
削った跡のある露岩の先で二手にわかれるが、下を選ぶ。

44.
これが失敗で、手がかりの少ない崖っぷちをヒーヒーいいながらゆく。いわないが。
振り返って。

45.
何条か踏み跡が見えるがさっさと滝谷に下りることにする。

46.
ほぼ滝谷に下り、最後の崖っぷち斜面を振り返る。赤点がルート。

47.
やや下流に降りたのでF1まで10分弱遡る。

48.
対岸の続きの道に取りつきF1を見下ろす。

49.
上滝尾根に着く。

50.
県境尾根に上がる。

51.
ウトウの頭にて。
お「オルソくん、マリア様のご機嫌が麗しかったようで助かったなあ」
オ「………」

52.
お「山の神様にもお礼をしとこうな。『また来週もよろしくお願いします』って」
オ「………………………………………………」

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装備・携行品

【その他】 ラ・スポルティーバのウルトララプターⅡ(以下ほとんどモンベル)。タイツ・半ズボン・チェーンスパイク。長袖ドライシャツ・ペツルのヘルメット・ブラックダイヤモンドのフルフィンガーグローブ。ザックはロウアルパインの25リッターにヘッドランプ・スマホ(カメラ+GPS)・バッテリー充電器と予備電池・ココヘリ発信機・雨具上のみ・虫よけネット・ジャージ・ロールペーパー。ハイドレーションに水1.8L・コッペパンふたつ・カルパス・ナッツとドライフルーツ+塩。着替え一式とサンダルは奥多摩駅のコインロッカー。

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登った山

篶坂ノ丸

篶坂ノ丸

1,456m

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