行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
美濃戸口(05:05)・・・美濃戸(05:45)・・・堰堤広場(06:27)・・・赤岳鉱泉(07:15)・・・行者小屋(08:09)・・・中岳のコル(09:20)・・・阿弥陀岳(10:12)・・・中岳のコル(11:00)・・・赤岳(12:25)
【2日目】
赤岳(05:57)・・・赤岳天望荘(06:19)・・・横岳(07:33)・・・大ダルミ(08:19)・・・硫黄岳(08:43)・・・赤岩ノ頭(09:15)・・・赤岳鉱泉(10:08)・・・堰堤広場(11:15)・・・美濃戸(11:47)・・・美濃戸口(12:37)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
夏山シーズン到来ということで南八ヶ岳の縦走を楽しんで来た。人気の山だけあって、クサリ場などは渋滞、山小屋(赤岳頂上山荘)も布団2枚に3人という状態。快晴に恵まれて山頂からは、富士山、南、中央、北アルプス、白山、妙高、上州の山々がすべて望めた。コマクサなどの高山植物に、谷間からひょっこり現れたカモシカ、さらには満天の星空。素晴らしい夏山シーズンの始まりとなった。
今回は登る前から調子がいまひとつ。暑さでこのところ寝不足だったかもしれないし、飲み会も重なった。スコットランドでハイキングはしたものの、登山はしばらく間が開いた。色々言い訳を思い浮かべていたが、林道を抜け、視界が広がり始めると徐々に調子が良くなってきた。
<中山展望台に立ち寄るために北沢コースを行く>
美濃戸から阿弥陀岳に登るなら、南沢コースをとるのが通常なのだろうが、赤岳鉱泉と行者小屋の間にある中山展望台に立ち寄るために北沢コースを選んだ。小一時間ほどコースタイムは長くなるが、これから登る赤岳や横岳、さらには北アルプスの山々が望め、モチベーションも上がる。おすすめだ。
赤とんぼも飛んでいたから、アブやブヨを食べてくれているのか、樹林帯の虫は思っていたほどでもなかったが、早朝からの歩き始めには虫除け、岩稜帯に出たら日焼け止めをするのが良いかと思う。
コースにはクサリ場、はしごなどがあり、なかには横岳のカニノヨコバイのように少し高度感があるところもあるが、技術的には難しくなく、慎重に進めば良い。ただ、好天に恵まれても稜線上は強風で(小屋の方は「今日はそれでも微風ですよ」といっていた)バランスを崩すこともあるかもしれないのでやはり注意を。老若男女人も多いので渋滞もそこかしこで発生していた。
<逆コースもいいかも>
赤岳は、横岳方向から眺めるのが姿が良く思われた。それを踏まえると、阿弥陀岳への登り返しが少々いやらしいが、硫黄岳−横岳ー赤岳の逆コースもいいかもしれないと感じた。
フォトギャラリー:42枚
朝4時50分、毎日アルペン号で美濃戸口に到着。前夜発で目を覚ましたら早朝の登山口というのはとてもありがたい。
ヤマホタルブクロ
以下、花の名前はヤマケイオンラインにも投稿されている「やぎやぎ」さんに教えて頂いたものを記入します。(やぎやぎさん、ありがとうございます)
イワシャジン
バイケイソウ
タカネニガナ
ヨツバシオガマ
タカネグンナイフウロ
ミネウスユキソウ(たしかにエーデルワイスに似ていますね)
中岳のコルまでえっちらおっちら登ると、目の前にどーんと富士山が。思わず歓声
阿弥陀岳への登り。傾斜もきついが、ガレていて足場が悪く注意が必要。
チシマギキョウ
こうやって高山植物を愛でているフリをして、一息入れる出戻り登山者
タカネツメクサ
阿弥陀岳山頂ももうすぐ
阿弥陀岳は八ヶ岳の主脈から少し離れているので、360どの大展望が楽しめる。この日は、南、中央、北アルプスがすべて見えていた。槍穂高は、富士山と並んで、見えるとうれしい山々だ
これもチシマギキョウ(知ったかぶりしていますが、全部教えて頂いたものです)
阿弥陀からの下りは、技術的には難しくないが足場が不安定なので登り以上に注意。赤岳を望む
コマクサ。たくさん咲いていた
赤岳への登り。クサリ場などもあるが、阿弥陀岳よりも岩は安定している印象
赤岳登頂
さきほど登ってきた阿弥陀岳を満足感とともにながめる
凱風、八ヶ岳
赤岳山頂から横岳
赤岳山頂で日没を楽しんでいたら、深い谷間からカラカラ岩が落ちる音。まさかこの時間に人が登ってくるはずはない、と目をこらすとカモシカが!
夕景、富士山
日没。明日も良く晴れますように。夜半過ぎに起き出してみると満天の星空。くっきりした天の川をしばらくぶりに見た
二日目は、さらに天気が良く、富士山もよく見える。横岳方向から赤岳を振り返る。
横岳のクサリ場はあちらこちらで渋滞。さすがに人気の山
八ヶ岳の稜線は風が強かった。信州側からは強い風が吹き上げるが、甲州側に出ると嘘のように風が治まり、ウグイスがのんびり鳴いていたりする
稜線から見る大同心
小同心にはクライマーの姿が。私はとてもあそこまで行けない
硫黄岳の手前の砂礫地にはコマクサの群落
手近なところで見られたコマクサは見頃を過ぎつつありました
硫黄岳から望む爆裂火口。迫力満点
左から阿弥陀岳、赤岳、横岳。踏破してきた山々を振り返るのもいいですね




