• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

北アの最深部へ3泊4日

水晶・赤牛岳(新穂高温泉-わさび平-三俣蓮華-水晶岳-赤牛岳-奥黒部-黒部ダム)( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 2人 (yamaocchan さん 、ほか1名)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

19日 曇り、20日雨強し、21日朝方雨のち晴れ、22日晴れ

登山口へのアクセス

バス
その他: 行き:JR松本駅から新穂高温泉までアルピコ交通バス
帰り:黒部ダムからトロリーバスで扇沢へ

この登山記録の行程

19日新穂高温泉13:50-15:00わさび平(泊)  20日わさび平05:30-08:20シシウドヶ原08:35-09:40鏡平09:55-11:05弓折岳分岐11:10-12:20双六小屋13:00-14:30双六岳14:35-15:55三俣蓮華岳16:00-16:45三俣山荘(泊)  21日三俣山荘04:15-04:45岩苔分岐04:50-06:25岩苔乗越06:30-07:20水晶小屋07:30-08:25水晶岳08:30-09:30温泉沢の頭09:50-12:00赤牛岳12:15-16:30奥黒部ヒュッテ(泊)  22日奥黒部ヒュッテ07:00-09:25平の渡場10:20-(船)-10:35平の小屋11:00-15:10黒部ダム

コース

総距離
約47.0km
累積標高差
上り約4,244m
下り約3,762m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

山に興味を持った40年前から一度黒部の源流域を見てみたいと思っていたが、なかなか思い立つ機会が無かった。近年になって薬師岳や黒部五郎などを訪れるようになり、今回裏銀座を目指したいという仲間がいたので途中まで伴に行動し、最後に赤牛岳から読売新道を目指すことにした。
新穂高に向けて八王子駅を出発したのは7月19日朝であるが、折からの台風6号の影響でJR中央線が一時運転見合わせとなり、松本到着が予定より1時間近く遅れてしまった。このため、松本から新穂高温泉行の特急バスに間に合わず、次のバスになったので止む無く1日目の宿泊をわさび平にせざるを得なくなった。
おかげさまで、わさび平も2日目の三俣山荘もゆったりと泊まることができた。
3日目に同行者と別れて単独で読売新道へ向かった。雨の中を朝4時過ぎに出発、一旦黒部の源流に下り、そこから水晶小屋に向かった。岩苔乗越へ向かうこの登りがこの4日間の中で最も苦しかったと言って良いだろう。音に聞く読売新道の長さが頭に重く圧し掛かり、早く水晶小屋へと焦る心を宥めながら小屋へ向かった。そして何とかタイムリミットの7時過ぎに小屋を通過する。
ここからは本当に運上の楽園さながら途中で少し道を失う場面はあったものの、水晶岳、赤牛岳とクリアし、読売新道にかかる。この年は蝶の当たり年だったということで、タカネヒカゲとアルプスモンキが異常と言えるくらい多かった。それを愛でながら一路奥黒部ヒュッテを目指した。
圧巻は最終日、黒部湖畔のルートである。地図上はほとんどアップダウンの無いダム湖沿いの道であるが、実際には梯子を何度も上り下りするようになっており、しかも7月のこの時期ではまだ冬季の雪などによる梯子などの破壊修復がほとんど手付かずであり、不安な中での平の渡しへの到着であった。
ただ、一生記憶に残るルートであることは間違いなく、なおかつ年間の黒部の状況も理解することができた。

続きを読む

フォトギャラリー:58枚

新穂高温泉を出発

新穂高温泉から林道をわさび平へ向かう。

翌朝、まずは鏡平を目指す

西穂高のガスが晴れて稜線が見え始めた。台風はどこへ向かっているのだろうか?

シシウドヶ原では桜が咲いていた。休憩用のベンチは雪の下だ。

キニガサソウ

鏡平に到着

チングルマ

オオバキスミレ

峠を越えて双六の小屋が見え始めるころから笠が顔を出す

双六岳の山頂付近ではタカネヒカゲが乱舞している

双六岳山頂

双六岳山頂で雄のライチョウに遭遇

三俣蓮華岳

3日目は同行者と別れて読売新道へ。まずは黒部源流まで下る。

黒部源流の登山道は雪渓のすぐそばである

岩苔乗越直下の様子。周りが見えないし、苦しい登りである。

ワリモ岳分岐を過ぎるとなだらかな道になる

水晶の小屋を過ぎたところでライチョウの親子に出会う。雛が5羽もいた。

水晶岳山頂

三角点峰

東沢側。なだらかに見えるので思わず下ってしまいそうだ。

徐々に周りのガスが晴れてきた

番いのライチョウが出現

赤牛岳への道。すっかり晴れ上がってきた。

薬師岳

黒部五郎

向かうは赤牛岳

黒部湖はまだ遠い

進行左に薬師岳のカールが全部見えている

振り返ると水晶がどっしり

水晶と黒五の競演

ようやく赤牛岳に到着

いよいよ読売新道に入る

山頂からこの標識が付けてある。しかし、それ以上にペンキマークが付けてあり迷う心配は少ないように思う。

アルプスモンキ

樹林帯に入ると道は曲がりくねっているが、危険個所などはロープが渡してあるなど通常の注意で問題なくクリアできろであろう。

奥黒部ヒュッテからは東沢を渡って湖畔の道に入る

ここから平の渡しまでは一応通行止めになっているようだ。しかし、他にエスケープルートは無く読売新道を戻るか行くかである。

出発する前にヒュッテを撮影

冬に壊れた湖畔の道の様子

桟道が流されているが、向こう側の道が見えているのでそれを目標に歩いていく

ここは少し怖かった。残っている梯子はしっかりしており、人ひとり支えることはできる。

ダム湖が見えてきた

危険部分が少し長いところ

ここはやばかった。この年の修復では道を付け直すべき場所であろう。

ここもうまく付けてあったが、全体は・・・

このようになっている

反対側から見る

ようやく渡し場に着いた

船を一時間ほど待つ

船が来た。客は自分ひとりのみ。

平の小屋。営業していた。

ダムへ向かう。こちら側の梯子はすべて修復済みであった。

ダムサイトが見え始めたが、ここからが長い

ロッジクロヨンも見えるが、間に深く食い込んでいる御山谷があるため1時間近くかかる

クガイソウにヒメシジミが群がっている

ようやくカンパ谷橋に到着。歩き終わりだ。

すべての写真を見る

装備・携行品

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登った山

赤牛岳

赤牛岳

2,864m

水晶岳

水晶岳

2,986m

三俣蓮華岳

三俣蓮華岳

2,841m

双六岳

双六岳

2,860m

弓折岳

弓折岳

2,592m

関連する山岳最新情報

よく似たコース

双六岳 長野県 岐阜県

新穂高温泉から双六岳を往復

最適日数
1泊2日
コースタイプ
往復
歩行時間
14時間
難易度
★★★
コース定数
57
三俣蓮華岳 富山県 岐阜県 長野

黒部五郎岳 3泊4日

最適日数
3泊4日
コースタイプ
縦走
歩行時間
19時間50分
難易度
★★★★
コース定数
79
三俣蓮華岳 富山県 岐阜県 長野

折立から雲ノ平を楽しみ新穂高温泉へ

最適日数
3泊4日
コースタイプ
縦走
歩行時間
20時間30分
難易度
★★★★
コース定数
77
登山計画を立てる