行程・コース
天候
曇りのち晴れ
登山口へのアクセス
電車
その他:
富士急行三つ峠駅より徒歩
帰り:富士急河口湖駅より午後4時発、ホリデー快速富士山号(新宿駅直通)
この登山記録の行程
08:00 三ツ峠駅 - 08:52 達磨石 - 9:42 馬返し - 10:25 八十八大師 - 11:15 1722m地点 - 11:25 開運山(休憩20分) - 13:03 送電鉄塔 - 13:57天上山 - 14:08 富士見台 - 14:29 護国神社
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
今回登った三ツ峠山は、頂上(開運山)直下の岩場と鮮やかな紅葉、間近に臨む富士山と河口湖の眺望、湖畔の露天風呂といろいろな楽しみが詰まっていた。
会心の紅葉に出会うには、天候、休日、意欲に紅葉のピークが重ならねばならず簡単ではない。やれ天気が、やれ気分が今ひとつなどと言っているうちに10月も中旬を過ぎる。東北や北関東の紅葉の名所も今シーズンはもう紅葉のピークを遅すぎているだろうし、皆さんが投稿されている素晴らしい紅葉の写真や記録を拝見して焦燥感を募らせる出戻り登山者が選んだのは、三ツ峠山であった。
三ツ峠山で紅葉が鮮やかなのは、富士急三ツ峠駅からのコースで、最初の1時間ほどは舗装道路、次いで沢沿いを進み、達磨石からようやく登山道らしくなる。馬返しを過ぎて標高1400mを超えるあたりから木々が色づき始め、傾斜もきつくなっていく。八十八大師など三ツ峠山が修験の山だったことを偲ばせるポイントを過ぎていくと、やがて山頂まで突き上げる屏風岩を望む場所に出て眼前に紅葉と富士山の眺望が広がる。ドウダンツツジ、カエデ、カツラなどの紅葉/黄葉が鮮やかで、このコースのハイライトだろう。屏風岩では、ロッククライミングの練習に励むグループが、秋晴れの空のもと岩に取りついていた。八ヶ岳や、金峯山などの奥秩父の山並みは残念ながら雲に隠れてよく見えなかったが、さすがに眺望の山とうたわれるだけあって、山頂から真正面に大きく富士山がそびえ、甲斐駒ケ岳、鳳凰三山、北岳などの南アルプスの峰々の展望がひろがる。うーん、いい山だ。三ツ峠山が200名山のひとつであることに納得。
木無山を経て、府戸尾根を河口湖に向けて下る。一部にガレた急斜面もあるが、おおむね緩やかな尾根だ。植生もクヌギ(?)などが目立ち、三ツ峠駅からの登山道とはだいぶ趣が違う。登山者もぐっと数が減り、道幅も狭くなるが、踏み跡もしっかりついており静かな山歩きができる。樹林帯で展望もほとんどきかず、紅葉(黄葉)もかなり地味。さらに下っていくと針葉樹が植林された暗い区間もあっていささか退屈。途中、送電線の鉄塔に出会うポイントで樹林が切れ、ススキの原から富士山と河口湖が臨める。再び樹林に戻り、天上山まで薄暗い針葉樹林を進むと、ほどなくしてロープウェイの山上駅に出る。ここまで来ると一般観光客もたくさんいて、登山も実質的には終わり。植栽されたドウダンやアジサイの間を下れば河口湖畔に飛び出る。振り返ってみると、この時期に紅葉を楽しむなら、傾斜は少々急だが三ツ峠駅からのコースがよさそうだ。
湖畔沿いに15分ほど歩いて、ホテルに併設されている開運の湯で汗を流し、露天風呂につかる。河口湖周辺には外国人観光客が驚くほどたくさんいて(日本人観光客よりもずっと目立っていた)にぎわっていたが、温泉はほとんど独り占め。
偶然知ったのだが、午後4時に河口湖駅を出発するホリデー快速富士山号というのがある。自由席なら乗車券のみで、新宿駅まで乗り換えもなくゆったり座って帰れるので大変ありがたかった。
フォトギャラリー:36枚
駅に降り立ってみると警察官2名とパトカーが。何事かと思いきや、登山者に登山届の提出を呼びかけていた。Compassという便利な登山届の仕組みの紹介と、レスキューシートをくれた。皆さんも登山届、忘れずに提出しましょう。
駅から住宅地の中を一般道で1時間ほど歩く。途中で富士山が。三ツ峠方向を分厚い雲が覆っていたので、抑えに写真を撮っておく。
山祇神社。山の神様なので本日の無事の登山と好天をお祈りする。
車道を離れて沢沿いの道をさらに登っていく。この辺りは神鈴の滝と呼ばれているそうだ
達磨石。この辺りからようやく登山道らしくなる
高度を上げていくと、色づいた木も出てくる。写真では分かりにくいが、背景に富士山が
トリカブト
??
愛染明王を祀った石。このような石などが山中そこかしこにある
高度を上げるにつれて木々の紅葉も鮮やかに
八十八大師。石仏が並んでいて、この山が修験の山だったことを思う
頂上の近辺で展望が一気に開け、屏風岩と紅葉が
富士山もここまで間近だと、ドーンという感じ
屏風岩にはクライマーが練習のために取り付いている
垂壁に取り付くクライマー
四季楽園から三ツ峠(開運山)頂上直下の屏風岩
山頂付近で鮮やかに紅葉していたドウダンツツジ
三ツ峠(開運山)頂上から南アルプスの展望
マツムシソウですか?
府戸尾根を河口湖に向けて下る
笹やぶで登山道も細くなるところもあるが、踏み跡はしっかり付いている
こちらの尾根も同じく南東に面しているのだが、紅葉も地味で、歩く人も格段に少なくなる
送電鉄塔があるところで樹林帯を抜け、展望が広がる




