• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

久しぶりの北ア縦走

水晶岳・鷲羽岳(折立-太郎平-雲ノ平-水晶岳-鷲羽岳-三俣山荘-新穂高温泉)( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 3人 (yamaocchan さん 、ほか2名)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

11日:1日中快晴、12日 1日中快晴、13日午前中快晴午後2500m以上はガス、14日午前中快晴午後2500m以上はガス

登山口へのアクセス

バス
その他: 行き:東京から北陸新幹線で富山下車、富山地鉄で有峰口下車、地鉄バスで折立へ
帰り:新穂高温泉よりタクシーで平湯へ移動、平湯からバスで松本へ移動し、JRで帰京

この登山記録の行程

11日 折立11:10-13:05三角点13:15-15:50太郎小屋
12日 太郎小屋6:05-6:57第1渡渉点7:01-8:30薬師沢小屋9:05-11:50アラスカ庭園12:15-13:08アルプス庭園(祖母岳)13:10-13:40雲ノ平山荘
13日 雲ノ平山荘4:03-4:35テン場4:55-6:30祖父岳6:48-7:50ワリモ北分岐(荷物デポ)8:10-8:50水晶小屋9:00-9:40水晶岳10:00-10:35水晶小屋10:40-11:15ワリモ北分岐11:40-12:00ワリモ岳12:08-12:46鷲羽岳13:00-14:05三俣山荘
14日 三俣山荘4:00-5:00三俣峠5:00-5:25三俣山荘5:30-6:00三俣峠6:10-6:21三俣蓮華岳6:30-7:48双六岳8:02-9:00双六小屋9:15-10:20弓折分岐10:25-11:00鏡平11:40-12:09シシウドヶ原12:09-13:00秩父沢13:10-13:44林道13:44-14:05わさび平14:18-15:15新穂高温泉

コース

総距離
約46.8km
累積標高差
上り約3,760m
下り約4,023m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

山中で3泊するのは4年ぶりである。最近は、一人で計画していても直前になって取りやめてしまうケースが多いのであるが、同行者がいるとそのような訳にはいかず、自分を強制的に引っ張り出すことになるので、体調さえ良ければ嬉しいことでもある。
全行程は約45km。1日に10km強のペースであるが、初日が短いので、他の日は10km以上歩くことになる。特に最終日は20kmを超えそうである。
結果的には何とか歩きとおすことができたが、雲ノ平の小屋があれだけ混雑するとは初めて知ることになった。水晶小屋と同様である。
ただ、雲ノ平や祖父岳などは景観の良い場所が沢山あり、被写体には事欠かない。結局700枚ほど撮影した中から一部を掲載させていただく。
最終日に残念だったのは、帽子を小屋に忘れて1時間のロスをしたことであった。日の出の時間帯に空身とは言え三俣峠と小屋を往復した間に朝の景色を落ち着いて撮影できなかったのが残念であった。

続きを読む

フォトギャラリー:176枚

富山地鉄の立山行特急電車に乗る

有峰口手前の鉄橋から見る道路橋。昔は珍しかったらしい。

単線は行き違いが大変

有峰湖を過ぎる

折立を出発

折立を出発。まずはオオカメノキの赤い実が迎えてくれた。

次はアカモノの実

リョウブの花は奥多摩辺りでも咲いている

二百名山の一つ鍬崎山と思われる。2000mの山がまだ高く見える。

ようやくゴゼンタチバナの実が現れた

森林を抜けると薬師岳の姿が前方に見え始めた

尾根の向こうに剱岳の姿も見え始めた

ミヤマママコナ。今回かなり低い場所から3000mの尾根筋まで見かけた。

ミヤマアキノキリンソウ

今回、一番多かったチョウはベニヒカゲ。道端の砂地に停まろうとしている個体が多くいたが、何をしようとしているのだろうか? したがって、靴にも停まるくらい。

イワショウブ

鍬崎山が同じ程度に高くなってきた

遠く右に見え始めたのが太郎山の一部

眼下に有峰湖

今回は行かないが、薬師岳の雄姿

坂が緩くなってきたので、太郎平は近い

太郎平に到着。水晶、鷲羽の姿を見る。

黒部五郎岳

こちらは薬師岳

同行者のリクエストで飲んだジョッキ

夕食も美味かったし、寝床スペースも十分あって、疲れを取ることができた。

わずかにピンク色に染まった水晶岳

初日の日没

雲の焼け方が不足。これでは山が焼けない。

13日の朝。今日の行程は比較的短いので、朝はゆっくり出発する。

チングルマの綿毛

シナノオトギリ

テガタチドリ(?)の枯れ株

北俣岳が高くなっていく

ヤマハハコ

薬師沢の全容を見下ろしながら下っていく

下りながら振り返ると、北俣岳が高くなっていた

第1渡渉点。朝の寝起きなので、みなさんゆっくりされている。渡渉点とは言いながら、簡単な橋が架けてある。

ここから木道が始まるが、何度かある上り下りでは無くなる。

淡い青色のトリカブト。名前はわからないが、葉の形などは違わない。

ウメバチソウ

アザミの一種?

ヨメナ?

第二渡渉点。湿地が続く。

大きなシシウドがあった。ミヤマシシウドか?

アキノキリンソウ

キヌガサソウの実。中はどうなっているのだろうか?

薬師沢小屋へ

平坦な道が続くが、沢に降りるとその後急坂が待っている。

水晶岳の山頂がちょっと見えている。この辺りでたき火の煙を見たが、小屋のものではなかった。釣り人であろうか?

カベッケヶ原と言われる辺りか?右手の黒部五郎の尾根が高い。

右端に黒五の山頂付近が見える。壁は山頂から北に延びる尾根である。向こう側が羊岩のあるカールである。

ようやく薬師沢小屋に到着。ここまで来ると黒部川らしい川幅となっているが、洪水時の荒れ方はどのようなものなのだろうか。

昼食休憩をして出発。吊り橋を渡って反対側から小屋を見る。橋の近辺のルートもさもありなんという具合である。

小屋からアラスカ庭園までは写真を撮る余裕がほとんど無かった。ブナ立尾根にも匹敵する急坂である。

30分毎に休む。まわりを若い方々がどんどん抜いていく。

また休憩

木道に出ると急に元気になった。ヒョウタンボクの実がかわいい。

アラスカ庭園着。ちょっと一息入れます。ここからはカメラを構えながら歩いているようなものです。

右は黒五

正面に水晶

左に薬師

良く見ると三俣蓮華と祖母山の谷間に北鎌尾根がゴジラの背のように顔を覗かせている。

タテヤマリンドウ

チングルマの群落

アラスカ庭園の先、奥日本庭園の手前で水晶の穂先が林の中に見え隠れする

奥日本庭園に着くと、赤牛岳が見え始めた。左奥には立山。

正面に水晶

赤牛と水晶の尾根

水晶をバックにチングルマの綿毛

山荘の手前で祖母岳に寄り道。その途中はそこら中がお花畑。

祖母岳に上がる途中で、薬師を背景にチングルマの群落

祖母岳の山頂表示。アルプス庭園とも言われるようだ。

祖母岳から水晶

祖母岳から赤牛

アルプス庭園から下る。途中で三俣蓮華岳と祖父岳を見ていると、間に槍ヶ岳が見えていた。

薬師岳と立山

エゾシオガマがありました

薬師岳とチングルマ

怪獣? いえ、ワリモ岳です。

今夜のおかずはかす汁。なかなかのお味でした。

翌朝は4時出発で、まずテン場まで行きます。ここの水場で腹ごしらえです。

一旦縦走路に戻り、祖父岳を目指します。スイス庭園の近くでイワイチョウが残っていました。

スイス庭園からの水晶岳。今日の目的地の一つです。

岩がゴロゴロしているスイス庭園の様子

スイス庭園を出て、テン場の上を回り込むと祖父岳の登りになります。祖父岳は遠目の山容からは想像できないくらい植物や昆虫の多いところです。

祖父岳の登り手前でイワギキョウ

イワギキョウがまだ残っている。この辺りは咲いている花の種類が多い。

ウサギギクの団体

雲に浮かぶ薬師岳

今度は5本のウサギギク

祖父岳の中腹で笠が見え始める

黒五を撮ろうとすると、自分の影が入ってしまいそうだ

だだっ広い祖父岳山頂に到着。周辺360度を撮影してしまおう。

シルエットは鷲羽岳、その右に槍穂

水晶と赤牛が重なっている

ヨツバシオガマ

ミヤマホツツジ

祖父岳からの下り。梯子やザレ場がかなりある。

セリ科の植物まではわかるのですが・・・

岩苔乗越が見えてきた。ワリモ岳も近い。

ウサギギク5兄弟。祖父岳から水晶、三俣蓮華辺りにかけて、この花が多い。

ここはもっと多い。こんなガレ場に集団で咲いている。

ワリモ北分岐で来た道を振り返る。左奥には黒五が控えている。

ここからはぐるりと半円を描くように尾根を辿って水晶に至る

ワリモ北分岐に荷物をデポして、水晶岳に向かう。ワリモと鷲羽には、後で行くからな^^

水晶小屋へ登る道。右には野口五郎と真砂岳が見え、湯俣に下る竹村新道の尾根が長い。

登山道の左に祖父岳から雲ノ平が広がり、その向こうは北俣岳である

後には槍穂連峰や表銀座、常念岳などが並んでいる。贅沢な場所である。

岩と砂礫ばかりなのに、意外に植物の種類が多い。これはミヤマコゴメグサ。

タカネツメクサ

イブキジャコウソウ

クモマミミナグサ

かなり登ってきた。鷲羽岳が低くなったような・・・

水晶小屋から野口五郎岳とそれより北の山並みを見る。烏帽子岳、蓮華岳、針ノ木岳、鹿島槍ヶ岳が判別できる。

小屋から水晶岳の雄姿

水晶岳に到着。三角点峰と赤牛岳を見る。

三角点峰と薬師岳

山頂から鷲羽岳と槍ヶ岳。右に三俣蓮華岳と双六が見えている。

黒五は雲に巻かれ始めた

少し下がって三角点峰を見る

ミヤマコウゾリナ

ミヤマダイコンソウ

イブキトラノオ?

タテヤマリンドウ

ミヤマウイキョウ

ウサギギクの群落

ワリモ北分岐で大休止。デポした荷物を回収し、ワリモ岳へ向かう。

タカネスミレ

ワリモ岳山頂が近い

一旦鞍部に降りていよいよ鷲羽への登りである

ホシガラスが応援してくれる

山頂着。鷲羽池を覗く。

三俣小屋へ下る

浮石の多い道を慎重に下る

眼前の小屋に向かってひたすら下る

小屋の右を見ると黒部の源流が広がる

三俣の小屋到着。宿泊の手続きをして小屋の前でコレ!

鹿肉のシチューが美味い。宿泊手続きの時は1畳に二人と言われたが、最終的には3人で2畳になり、結構ゆったり眠れた。明日は長丁場なので早立ちだ。

4時に出発。明るくなる空を撮影しながら峠に向かう。

露出を少しアンダーにして手持ちで撮影したが、結構ぶれずに撮れた。上出来。

槍を正面に。実はこの辺りで、帽子を落としたことに気付く。それで同行者に先に行ってもらって探しに帰ったのであるが、結局見つけたのは小屋であった。

槍と大天井

ようやく日の出である

かかった雲が少し焼けてくれた

約1時間のロスで再び峠に戻ってきた

三俣蓮華岳山頂に到着。

三俣蓮華から薬師岳

同じく、立山と剱岳をズームアップ

山頂標識

同行者を追って双六岳に向かう。この辺はタカネヤハズハハコが多い。

イワギキョウ

タカネヤハズハハコ、ヨツバシオガマ、ウサギギク

丸山の登りから黒部五郎岳

反対側の槍穂連峰

色付き始めたコバイケイソウの向こうに槍ヶ岳

右手前方には笠ヶ岳

双六岳を見上げる

双六の登りで、鷲羽、水晶を振り返る

クモマユキノシタと思われる

双六岳から笠、御嶽、乗鞍の山々

双六から薬師岳

双六岳から北の連山

山頂標識

槍穂連山を見ながら双六小屋へ向かう

秋のようにも感じる雲だ

左から乗鞍、御嶽(最遠)、笠。

今回登った山の見納め

伊藤新道の痕跡が鷲羽の腹に見える。三俣小屋の創建者でで黒部の山賊の著者、伊藤正一さんがこの6月に他界されたそうである。三俣小屋に掲示されていた。合掌。

双六池付近で笠ヶ岳

弓折岳分岐まではトリカブトが多い

ハクサンフウロや

クルマユリもある

鏡平に到着。腹ごしらえをして、鏡池に映る槍穂を撮るつもりだったが、ちょっと残念でした。

少しは見えているのですが・・・

長かった小池新道も終わり、林道に出た。ちょっとだっけヤナギランが咲いていた。

すべての写真を見る

装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
ナイフ 修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品
虫除け ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ GPS機器
カップ

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登った山

水晶岳

水晶岳

2,986m

祖父岳

祖父岳

2,825m

鷲羽岳

鷲羽岳

2,924m

三俣蓮華岳

三俣蓮華岳

2,841m

双六岳

双六岳

2,860m

弓折岳

弓折岳

2,592m

関連する山岳最新情報

よく似たコース

双六岳 長野県 岐阜県

新穂高温泉から双六岳を往復

最適日数
1泊2日
コースタイプ
往復
歩行時間
14時間
難易度
★★★
コース定数
57
三俣蓮華岳 富山県 岐阜県 長野

黒部五郎岳 3泊4日

最適日数
3泊4日
コースタイプ
縦走
歩行時間
19時間50分
難易度
★★★★
コース定数
79
三俣蓮華岳 富山県 岐阜県 長野

折立から雲ノ平を楽しみ新穂高温泉へ

最適日数
3泊4日
コースタイプ
縦走
歩行時間
20時間30分
難易度
★★★★
コース定数
77
登山計画を立てる