行程・コース
天候
登山口へのアクセス
タクシー
その他:
前夜に韮崎駅のルートインホテルに前泊、早朝タクシーで登山口へ移動、行動を開始しました。
この登山記録の行程
1日目
竹宇駒ヶ岳神社~黒戸尾根~七丈小屋~甲斐駒ヶ岳~摩利支天~駒津峰~双子山~北沢峠
2日目
北沢峠~仙水峠~アサヨ峰~地蔵ヶ岳(オベリスクトップ)~鳳凰小屋
3日目
鳳凰小屋~観音岳~薬師岳~夜叉神峠
4日目
休養
5日目
休養
6日目
広河原山荘~大樺沢~北岳~間ノ岳~北岳山荘
7日目
北岳山荘~北岳~肩の小屋~広河原
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
夏の長期縦走は南アルプスの北部の縦走、体力の問題もあり仙丈ケ岳と農鳥岳は断念せざるをえませんでしたが、多くの山をめぐる旅ができました。
その後早川尾根は崩落で分断されるに至り、当時だからこそできた縦走であったことも思い出です。
早朝の職場にこっそりと登山道具を持込、定時で着替えて退社し三鷹から特急に飛び乗るまでが一つ目の核心。電車の遅延で予定より遅れて満員特急でした。夜の10時に韮崎のホテルに到着、タクシーの手配をして仮眠をとります。
1日目
翌日はタクシーの運転手さんに無事を祈られてまだ暗い中出発。しかし歩いて10分でヘッドライトの電池切れ、予備無、なんてこった!(後日親切な方に予備をわけていただきました)明るくなってきた時間だったのでそのまま登山を続行します。
この時期は晴天続きで高度を上げても全然涼しくならず、水は消費する一方。七丈小屋で給水するも携帯温度計は30度を超えており、汗は止まりません。
多くの登山者で賑わう山頂で続くルートを見極め、双子山方面へ下山開始。白砂の照り返しが体を焼きます。あまりの暑さに二子山にて水切れ、喉の渇きを潤すべく北沢峠へ駆け下りました。
長衛山荘はなんとシャワー付き!体の汗を流して明日に備えます。
2日目
翌朝ガスは降下していましたが晴れの予報、仙水峠まで登り返し早川尾根へ乗ります。岩稜歩きから樹林帯へと目まぐるしく変わるアップダウンの激しい稜線。広河原峠で足の甲の痺れで行動が止まりましたが、しばしの休憩で回復。
お地蔵さんたちの見守る地蔵ヶ岳へ到着すると屹立する巨大なオベリスク。本体の裏手に回りこみ、トンネルのような隙間を表側に抜けるとオベリスクトップへ続くロープが垂れています。オベリスク本体にはスメアリングが効きやすいように削られた跡がありますがステップと呼ぶには程遠く、斜度はほぼ90度なのでほとんど腕力勝負になります。(頂上にはアンカーが打ちこまれていますが、途中に支点はありません。トップは確保できませんが、ロープを繰り出せばセカンド以降は安全に登れ、下降も懸垂下降は用意です)ヘルメットを被りロープを必死に登ればオベリスクのトップへたどり着けます。周辺にいる登山者が手を振ってくれました。
白砂の斜面を駆け下りれば鳳凰小屋、どこから連れてこられたのか色とりどりのお花が群生しています。
3日目
翌朝は観音岳へ登り返し、雲海の向こうから日の出を拝みます。
観音岳を過ぎて稜線に乗ると雲海に島の様に浮かぶ富士山が遠くに見えます。薬師岳を経て一路下山。
その後2日間は広河原へ移動する者の疲労と雨天で足止め・・・時間が過ぎていきます。
6日目
ついに南アルプスの盟主、北岳へ。早朝3時に出発、大樺沢へ。しかしついてみると何故か白根御池小屋。分岐は正しく行ったはず・・・何故だ?ワープ??
小屋から大樺沢へ入り、憧れのバットレスへ。
八本歯のコルを経て山頂に至ると自分が歩んできた長大な稜線が横たわっています、甲斐駒と仙丈を見下ろしています。見惚れるような景色です。
小屋へ駆け下り荷物をデポし、間の岳へ。雨雲がどんどん迫り今にも降り出しそうな気配。走って間ノ岳にタッチし、走って小屋へ。小屋に着くや否や大雨、そして雷鳴落雷、小屋の窓から外をのぞくと眼下に稲光が走っています、恐ろしい世界です。
7日目
満点の星空の中出発。北岳の形に空が黒く切り取られています。
再び北岳登頂を目指します。
山頂にたどり着いて間もなく空が赤くなりはじめ、まもなくご来光。
その後大草滑りを駆け下り始発のバスで帰途に着きました。
仙丈ヶ岳も農鳥岳も行きたかった、でもそれはまたの機会に。。。