夏山シーズンを迎えた御嶽山。9年ぶりに山頂部の登山道が開通へ
孤高の存在感を放つ独立峰、御嶽山。今年も7月1日に剣ヶ峰への登山道の規制が解除される予定だ。今シーズンは2014年の噴火後、閉鎖されたままになっていた王滝頂上から最高地点・剣ヶ峰への登山道も9年ぶりに規制が緩和され、黒沢口登山道と王滝口登山道が接続するため、登山計画の幅がぐっと広がりそうだ。
王滝村では、王滝頂上から剣ヶ峰へのコル「八丁ダルミ」を通る登山道の規制緩和をめざして避難シェルターの整備などを進めてきた。今年は7月中旬から下旬にかけて現地を調査した上で、安全が確認されれば7月下旬をめどに剣ヶ峰への登山道が解禁され、王滝口登山道からダイレクトに最高地点へと登ることができるようになる。また、山腹をトラバースして黒沢十字路方面へと向かうトラバース道についても合わせて調査し、問題がなければ同時に通行が可能になる予定だ。
黒沢口登山道のアクセスに利用されてきたロープウェイは存続が危ぶまれていたが、今年度から新たな指定管理者のもとで「おんたけロープウェイ」として営業を開始。御嶽山にも夏山のにぎわいが戻ってきそうだ。
王滝口登山道は安全確認作業などのため、段階的に立ち入り規制が解除される。まず、田の原遥拝所から王滝頂上までは7月10日(月)に規制が緩和される。さらに、7月末には王滝頂上~剣ヶ峰、黒沢口十字路までの登山道に限り、規制緩和予定。この区間を登山できるのは10月11日(水)14時まで。規制緩和中は24時間いつでも通行可能だ。
木曽町側の黒沢口登山道は7月1日8時から、黒沢十字路から剣ヶ峰への登山道の規制が緩和される。登山できる期間は10月11日14時までとなる。