硫黄岳・横岳 | 硫黄岳山荘

先週は土曜日に一時霧・雨、月曜日夕方に雹(ひょう)が降りました

硫黄岳と硫黄岳山荘とキバナシャクナゲ (2009.06.29 硫黄岳山荘 )
硫黄岳と硫黄岳山荘とキバナシャクナゲ (2009.06.29 硫黄岳山荘 )
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天気・気温

06/10(水) 曇り、硫黄岳山荘(標高2,650m)、6:00現在気温+8℃。
松本市の天気予報
明日
29℃
10℃
明後日
晴のち曇
28℃
12℃
日本気象協会提供 2024年4月27日 4:00発表
甲府市の天気予報
明日
32℃
14℃
明後日
晴のち曇
28℃
16℃
日本気象協会提供 2024年4月27日 4:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

夏沢鉱泉(標高2,060m)では、5:00現在気温+4℃。
先週は土曜日に一時霧・雨、月曜日夕方に雹(ひょう)が降りましたが、おおむね安定した天気でした。この1週間くらいで、ほとんど残雪がなくなりました。
開花状況は、全体的に昨年よりも早いと思われます。山荘周辺では、キバナ シャクナゲ シャクナゲ が開花しました。 ツクモグサ ツクモグサ (黄色)は横岳で開花中、日増しに咲く数が増えています。他にも ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ 、ミネズオウ、ウラシマツツジ、コメバ ツガザクラ ツガザクラ 、オヤマノエンドウが咲き始めました。
夏沢鉱泉周辺では、オサバグサ(白)が開花直前です。他にも、 ミツバオウレン ミツバオウレン 、タケシマラン、 エンレイソウ エンレイソウ キバナノコマノツメ キバナノコマノツメ 、コミヤマカタバニ、コヨウラクツツジ、アオジクスノキが咲いています。ウスギオウレンは、種子がつきました。
桜平登山口では、 サラサドウダン サラサドウダン が咲き始めました。桜平までの車道沿いには、コナシ(白)や オオカメノキ オオカメノキ (白)がきれいです。
ハクサン シャクナゲ シャクナゲ は、今年は花芽が多いので、期待できそうです。6月末ころ開花予想しています。

登山道の状況

登山道で通行に支障の個所はありません。積雪は山肌には残っていますが、登山道で残っているところは、樹林帯(森の中)も数ヵ所のみです。雪が残っているのは、
【1】硫黄岳の赤岩の頭下(赤岳鉱泉方面、オーレン小屋方面)
【2】箕冠山(みかぶりやま)下(オーレン小屋方面)
【3】行者小屋上(地蔵尾根の下部)
【4】杣添(そまぞえ)尾根の上部(トレース少ない)
となっています。・鎖場は残雪が消え、鎖はすべて利用できます。
硫黄岳へは、夏沢峠経由で登った方が残雪が少なく確実です。天狗岳方面へは、根石山荘の鞍部、白砂新道の鞍部で風が強いことがあるので風対策が必要です。

登山装備

アイゼンは不要になりました。残雪歩きが心配の方は念のため持ってくることをオススメします。
早朝の気温は、冷えると氷点下になります。きちんとした防寒着、暖かい帽子・手袋、へッドランプも忘れずにお持ちください。

注意点

周辺道路は、桜平までの車道に雪・氷は、ありません。夏用タイヤの車でも入れるようになりました。ただし、以下の点にご注意ください。
・駐車場所が雪解けの後で荒れています。駐車可能台数は、夏とほぼ同数の60~70台。
・すれ違いの退避場所も、一部の路面が荒れています。
・雪解け後の未舗装の道なので荒れています。車の轍(わだち)どおりにとおると、車高の低い車は、おなかをすります。
・分岐から2kmほどのところで川を渡ります。橋も利用できますが狭いのでご注意ください。

お知らせ

■ネイチャースクール開催中
◆「八ヶ岳自然と森の学校」
6/9~10(火・水)「バードウォッチング」(宿泊:夏沢鉱泉)
6/13~14(土・日)「高山植物を学ぶ」(宿泊:硫黄岳山荘)
6/24~25(水・木)「稜線の花と八ヶ岳の地質・地形との関係を学ぶ」(宿泊:硫黄岳山荘)
7/4~5(土・日)「高山植物を愉しむ」(宿泊:硫黄岳山荘)
価格:12,000円(1泊2食、講師料、保険料、JR茅野駅まで無料送迎、消費税込)
◆イベント情報
・タルチョ祭(6/20(土)硫黄岳山荘にて)
歌手「リピート山中」氏による楽しい演奏会があります。夕食時には、諏訪の地酒サービス(通常料金で)。
・駒草祭(7/11(土)硫黄岳山荘にて)
テノール歌手、バイオリニスト、ピアニストによる楽しい演奏会。宿泊の方には、全員に「駒草祭記念バッチ」プレゼント。夕食時には、諏訪の地酒サービス(通常料金で)。

硫黄岳山荘周辺の過去の様子

  • みんなの登山記録 yasuhiroさんの投稿から
  • 根石岳
  • 根石岳に向かう登山道
  • 夏沢峠
  • 冬へ向かう硫黄岳(みんなの登山記録 yasuhiro さんの投稿から)
  • 赤岩の頭から硫黄岳へ(みんなの登山記録 リュウイチ さんの投稿から)
  • 硫黄岳山荘から硫黄岳
  • 硫黄岳山荘
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子

硫黄岳山荘

現地連絡先:
090-3142-8469
電話番号:
0266-73-6673
連絡先住所:
長野県茅野市中大塩13-73

地図で見る
https://iodake.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

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硫黄岳 標高 2,760m

 南八ヶ岳の最北端に位置し、北面は夏沢峠へ深く落ち込んでいる。長野県茅野市と同南佐久郡南牧村の境にあって、北面に火山活動のなごりの巨大な火口壁を残している。南面は緩斜面の岩礫帯で、大ダルミの鞍部にかけてはキバナシャクナゲの自生地として有名で、コマクサ、ウルップソウなどの高嶺の花々が見られる。  眺望は中央・北アルプス、北八ヶ岳の山々、浅間山、奥秩父連峰、富士山、阿弥陀岳、赤岳、横岳など、多くの山々に恵まれている。  山名は火口から硫黄を産したことによるが、佐久地方では箕をかぶせたような山容から箕冠岳(みかぶりだけ)と呼んだ時代もあった。  本沢温泉から夏沢峠を経て2時間強、横岳から1時間、赤岳鉱泉から赤岩ノ頭経由で1時間30分、桜平からオーレン小屋を経て4時間強の行程である。

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横岳 標高 2,830m

横岳は長野県茅野市と同南佐久郡南牧村との境にあって、南北800mほどにおよぶ岩稜の連なりからなる山である。諏訪側、とりわけ柳川北沢上部からの眺めは、小同心、大同心の怪しい岩峰を擁した大岩壁の威容であり、佐久側からの峨々とした山容は赤岳の翼角のようにも見える。横岳は多くの峰塔で形成されており、最高点の奥ノ院、2829mが主峰である。そのほか、石尊大権現を祭る石尊峰、鉾岳、日の神を祭る日ノ岳、二十三夜峰など山岳宗教時代のなごりをとどめるものが連続し、三叉峰(さんじやほう)からは杣添尾根(そまぞえおね)が海ノ口高原へと下っている。最南端の二十三夜峰の南には地蔵尊の石の座像があって、地蔵尾根が行者小屋方向へと下っている。 眺望は赤岳とさして変わらないが、主峰、赤岳北面の雄姿は、八ヶ岳の代名詞ともいえよう。 コマクサ、タカネツメクサ、タカネシオガマ、イワオウギ、イブキジャコウソウ、トウヤクリンドウ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマナデシコなど、稜線上に咲く高山植物は、比較的豊富である。 赤岳天望荘(旧赤岳石室)から横岳主峰までは1時間、硫黄岳から1時間30分、野辺山駅から杣添尾根を経て三叉峰までは7時間の行程である。 2019年1月、標高の改定により1m高くなり2830mとなった。具体的には、「奥の院」と呼ばれる場所が最高地点2830mとなり、これまで山頂とされてきた箇所は2826mとなっている。

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