冷池山荘と種池山荘は6/12から営業。柏原新道も一応、通行ができるようになりますが、まだ残雪がとても多くて危険
天気・気温
山と周辺の状況
温度低めの日が続いて、思うように雪融けも進んでいませんでしたが、ここへきてようやく大町でも連日20度を超えて初夏のおもむきになってきました。
爺ヶ岳の雪形 “種まき爺さん” もすっかり大きくなって、まるまるとしてきています。5月の終わりごろに“種まき爺さん” は鍬 (くわ)を担いでいるように見えてくるのですが、その鍬の鋤(すき)の部分もかなり大きくなってきています。“種まき爺さん”が大きくなって形もくずれて、ただの黒い斜面に変わる頃には登山道上の雪消えもいっそう進み夏山シーズン入りもまもなく始まるようになります。
6/3には種池山荘から新越山荘の確認と除雪作業に行ってきました。新越山荘周辺の雪融けはやや遅れ気味の感じ、玄関側は屋根の庇から50cmぐらい下まで雪は消えていましたが、まだまだ小屋の周囲は雪深く、夏山到来は遠からじといった感じです。6月下旬の小屋開け作業に支障のないように、小屋の入り口付近や搬入路の除雪作業に当たってまいりました。
登山道の状況
柏原新道は06/12(土)から一応、通行ができるようになります。ただし夏山登山道とは全く異質の雪道が中間帯から最上部にかけて、延々と続きます。滑落したら大事故は必至です。登山道というより柏原新道沿いに雪渓をカットして、最低限の幅で最低限わかるようにルートがつくられているといったほうが正解でしょう。現在は途中岩小屋沢岳辺りから、俯瞰する柏原新道のある爺ヶ岳南西斜面はまだまだ残雪深く、とても通行できる状態にありません。6/12以前は、絶対に『ケルン』 より上には立ち入らないでいただきたいと思います。
なお、カットしたルートは、日差しが強まったり、雨が降れば消えてしまいます。
経験の浅い方は怖くて立ち往生といったこともよくありますので、全くおすすめできません。慣れない方を連れてくるようなこともやめてほしいと思います。
かなり安心して通行できるようになるのは、06/26(土)の週末以降と思います。赤岩尾根のほうも上部に同様の雪渓が続きますので同様の注意が必要です。
また、この時期の針ノ木大雪渓は雪も安定して、ある意味いちばん登りやすい時期でもあります。ただし峠の直下(針ノ木小屋の直下)は比較的、急登です。下りの際は要注意! 心配な方はアイゼン等を持参された方が安心でしょう。
また針ノ木小屋から針ノ木岳頂上の間は残雪たっぷりで、慣れている方でないとまったくおすすめできませんのでご注意を!
登山装備
防寒とアイゼン・ピッケルなどきちんとした冬山装備でお願いします。
注意点
まだ残雪がとても多くて大変危険です。雪融けがすすんで安心して登山ができるようになってからの山行をおすすめいたします。経験、力量に応じたコースをしっかりとした装備、計画でお願いします。
お知らせ
冷池山荘と種池山荘は6/12から営業いたします。必ずご予約ください。
昨年の今頃の様子は?
2023年GW営業はありません(冷池山荘、種池山荘、新越山荘)。夏山営業7/1~(5/15から予約受付)2023.04.27
冷池山荘と種池山荘は営業7/1~、新越山荘は7/15~。7月泊の予約受付は5/15~(テント6/1~)2023.05.10
営業は冷池山荘と種池山荘7/1~、新越山荘7/15~。柏原新道通行不能(上部に残雪、未整備)2023.06.08
冷池山荘周辺の過去の様子
冷池山荘
- 電話番号:
- 0261-22-1263
- 連絡先住所:
- 長野県大町市平5328