鹿島槍・爺ヶ岳 | 冷池山荘

主稜線の紅葉は9/25頃から10/5頃が見頃になりそう。針ノ木大雪渓は、残雪不安定につき、巻き道(秋道)を。

9/26早朝の新越山荘(9/25営業終了) (2010.09.26 冷池山荘 )
9/26早朝の新越山荘(9/25営業終了) (2010.09.26 冷池山荘 )
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天気・気温

09/20(月) 雨。最高20℃前後、最低10℃前後。
富山市の天気予報
明日
16℃
11℃
明後日
雨のち晴
16℃
10℃
日本気象協会提供 2024年5月7日 12:00発表
松本市の天気予報
明日
雨のち曇
15℃
8℃
明後日
曇のち晴
17℃
7℃
日本気象協会提供 2024年5月7日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

初日、2日目と良いお天気に恵まれた敬老の日3連休も、3日目は未明から結構強い雨降りとなり、少し残念な最終日になってしまいました。
9:00頃からは雨も小降りになったり降ったり止んだりのお天気。昼前にかけては、少しだけガスの合い間からチラチラと山並みも見えたりで、悪天の中でもそれなりに納得のいった最終日になりました。
そんな中、ガスが切れた瞬間に富士山が見え、なんか白っぽい、もしかして初雪? など思ったのですが、夜の天気予報でも、富士山で初雪ということは、一切なかったので、どうも錯覚のようでした。
富士山にかかる薄い雲なのかなあ? もう富士山も北アルプスもいつ初雪が降ってもおかしくない季節になりました。来週は温度もぐっと下がるという予報になってきました。

主稜線の紅葉は、今後の冷え込み次第ですが、9/25頃から10/5頃が見頃になるのではないでしょうか。

登山道の状況

鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳周辺、及び、五竜岳方面は支障ありません。
鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間は岩場が多くなり高度感も格段の違い、アップダウンも多いので健脚者・経験者向け。
柏原新道上部の“ガラバ”では落石や滑落に注意してサッと通過しましょう。
赤岩尾根の最上部の“馬の背”付近と主稜線に出るトラバースは転滑落に注意。また落石にもご注意下さい。赤岩尾根はやや急登ですので、下り時は一歩一歩ゆっくりと下りて下さい。
種池山荘~新越山荘~針ノ木岳方面も登山道に支障はありません。

針ノ木大雪渓は中間帯に残雪がまだ300m位に渡ってありますが、残雪が不安定な状態になってきましたので、巻き道(秋道)を通るようにしてください。 情報は針ノ木小屋や大沢小屋でお尋ね下さい。

台風シーズンですが、雨が降るとすぐに登山道は大丈夫かと聞かれる方がおられますが、大雨が降ってもすぐに登山道の全線の状況を把握することは不可能です。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。

登山装備

この先も雷と夕立には注意しましょう。また日没が早いので、夏のような感覚で歩かないよう気をつけてください。特に下山の場合は高度が下がるにつれ木々が高くなりますので、余計に暗さが増します。
ヘッドランプ、雨具、防寒防風対策、地図などお忘れなく。

注意点

赤岩尾根の登山口に行くためのマイカーが入れる最終地点、大谷原周辺では、砂防ダムの補強工事のため大型ダンプが通行します。通行に支障がでるようなマイカー駐車はしないよう、お願いいたします。大谷原の駐車スペースが満車の場合は、鹿島槍スキー場へ向かう三叉路の東にある大広場に車を停めて入山するようお願いいたします。工事は11月初めまでかかりそうです。敬老の日連休や体育の日連休の際にはご協力お願いいたします。

お盆以降、北アルプスや長野県内の山岳では遭難や事故が連日のように発生しています。当山荘周辺でも2件の遭難が起き、1名のお客様が不帰の人となりました。下山時には疲れもたまってきますので、足元の悪い場所では、より慎重に下山してくださるようお願いいたします。また、日も短くなっているのに行動の遅いグループも目立ちますので、早めの山荘到着、早めの登山口への下山もあわせてお願いいたします。

大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1 時間に30mmの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130mmに達した場合が該当します。※こういった事前規制は北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』『新潟』『金沢』のお天気を参考にしてください。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。

お知らせ

9/25(土)の週末頃も、紅葉の見頃が始まりそうで、結構混み合いそうです。
週末をのぞくと平日は空いています。団体様でもない限りは、冷池山荘、種池山荘で40人様程度と思われます。新越山荘もとても空いています。尚、新越山荘の本年の営業は「9/25(土)の宿泊まで」になります。

冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。※お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、ご予約をお願いします。定員を超えるとお断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。

昨年の今頃の様子は?

2023年GW営業はありません(冷池山荘、種池山荘、新越山荘)。夏山営業7/1~(5/15から予約受付)2023.04.27

冷池山荘と種池山荘は営業7/1~、新越山荘は7/15~。7月泊の予約受付は5/15~(テント6/1~)2023.05.10

冷池山荘周辺の過去の様子

  • 爺ヶ岳も鹿島槍ヶ岳も主稜線の雪庇の張り出しも気持ち小さい感じがします。
  • 鹿島槍ヶ岳。手前の里山の雪ももうじき無くなってしまいそうです
  • 鹿島槍ヶ岳の頂上稜線では30cm近い積雪でしょうか。吹き溜まりは場所によっては1mあっても不思議でありません。
  • 鹿島槍ヶ岳も全容を現してくれました。頂上付近に雪が残っているのが見えます
  • 日当たりの少ない針ノ木岳や蓮華岳の北側斜面には雪が残っているのがわかります
  • 昨日そして今日の雨で小屋前の雪もほぼ消え去りました。種池山荘前
  • 前日の雪も上がって好天下、爺ヶ岳を皆さん目指します。爺ヶ岳南峰まででしたら主稜線も危険なところはほぼありません。
  • 15時 冷池横の黄葉の木々が白く染まりました
  • 種池山荘前も白の世界へ
  • 前線通過の雨に洗われて、いちだんと紅葉は輝きを増しました。
  • いい感じでにぎわった、種池山荘前庭。
  • 今年も「初氷娘」の登場する季節到来! 初氷で鹿島槍ヶ岳に乾杯(種池山荘)

冷池山荘

電話番号:
0261-22-1263
連絡先住所:
長野県大町市平5328

地図で見る
http://www.kasimayari.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

鹿島槍ヶ岳 標高 2,889m

 この山は、後立山連峰の中央部に位置し、名実ともに後立山の盟主という存在である。  端麗と表現される南北2つの峰と、それを結ぶ吊尾根がつくるこの山の姿は、どこから眺めても美しい。この山に魅せられた岳人たちは、同時にこの山が内懐に秘める荒々しさのとりこにもなったのである。それは山麓からではうかがい知れない、北壁や荒沢奥壁などのバリエーション・ルートである。これらのルートの開拓は大正末期から昭和の初期に、学校山岳部を中心に華々しく行われ、それは日本におけるアルピニズムの歴史に、貴重な一頁を記しているのである。  鹿島槍ヶ岳への登路は、縦走路のほかには、東面・信州側から短くて急峻な赤岩尾根1本のみである(鹿島から所要9時間)。この尾根の途中の高千穂平は、鹿島槍ヶ岳のよき展望台ともなっているが、そこから眺める大冷(おおつべた)沢の源頭には、残雪期に獅子やツルの雪形が現れる。そこから昔は、山名をシシ岳とかツル岳、あるいは双耳峰からの連想で背比べ岳などとも呼ばれていた。現在の鹿島槍ヶ岳の山名は鹿島集落の背後にある槍ヶ岳といった意味である。山体は信州側は急崖、西面・越中側はなだらかな非対称山稜の典型である。  西面には、支稜の牛首尾根を挟んで東谷と棒小屋(ぼうごや)沢が、西面の水を集めて黒部川に注いでいる。この棒小屋沢と、剱岳東面を流下する剱沢とが、黒部峡谷に対して対向から合流する、有名な黒部の十字峡を形成している。  東面を落ちる白岳、大冷の各沢は、源頭部にバリエーション・ルートを提供している。その1つ、カクネ里はU字谷をなし、平家の落武者が隠れ住んだという(隠(かく)れ里(さと))伝説をもつ、ロマンを秘めた圏谷である。もちろんここに人が隠れ住むというのは不可能だが……。  南峰から主稜を南へ下ると、肩といった存在の布引岳(残雪が布を敷いたように見えるのでこの名がある)で、付近には船窪地形が散見される。その南の小平地には冷(つべた)池があり、冷池山荘が建っている。また吊尾根の雪田付近から北峰を巻いて北へ下ると、両側の谷からの浸食によって、主稜線に深いⅤ字形の切れ込みの入った八峰(はちみね)のキレットに出る。その北側にキレット小屋がある。  登山口の鹿島集落は昔から戸数11戸しかなく、集落の人々は平家の落武者の子孫といわれている。ここで民宿を営んでいる狩野氏宅には、近代登山以降の鹿島槍ヶ岳の登高記念帳が保存され、それがそのまま鹿島槍ヶ岳の登山史ともなっている。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

爺ヶ岳 標高 2,670m

 後立山連峰の南部にあり、3つのピークからなる。北から一直線に南下してきた後立山の主稜線は、この爺ヶ岳で西方へ大きく湾曲し、越中側にすり鉢を半分に切ったような、ハイマツの見事な大斜面をつくっている。一方、東面には大きな白沢天狗尾根を張り出している。この天狗尾根や扇沢にはかつて登山道があったが、現在は廃道となり、種池山荘の柏原正泰氏が拓いた柏原新道がある。新道は扇沢出合から爺ヶ岳南稜をたどって種池に登るもの(扇沢出合から所要3時間30分)で、2つの廃道の欠点を取り除いた、後立山連峰の主稜線へ登るものとしては、最も容易なコースである。  爺ヶ岳の山名は、南峰と中央峰との間、白沢の上部に、残雪期に種子蒔き爺さんの雪形が現れることから付けられたもので、爺さんが蒔く種を漬ける種池だ、というおまけまでついている。種池は主稜上の池塘で、そばには種池山荘があり、幕営地にもなっている。この西方にも棒小屋沢乗越の池がある。種池から南峰にかけて、またその南斜面も広大なお花畑である。  積雪期の爺ヶ岳東面は、ヒマラヤひだが発達して壮観で、いくつかのバリエーション・ルートが拓かれている。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

岩小屋沢岳 標高 2,630m

飛騨山脈北部、富山県と長野県の県境にそびえる山。西側には種池小屋、東側には新越乗越山荘がある。

ユーザーの登山記録から

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