鹿島槍・爺ヶ岳 | 冷池山荘

ここ一週間は涼しい天気。長袖シャツがちょうどいいくらい。新越街道のお花畑は8月上旬にかけて見頃を迎えそう

種池山荘からの爺ヶ岳 (2011.08.01 冷池山荘 )
種池山荘からの爺ヶ岳 (2011.08.01 冷池山荘 )
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天気・気温

07/28(木) 雨
富山市の天気予報
明日
16℃
11℃
明後日
雨のち晴
16℃
10℃
日本気象協会提供 2024年5月7日 12:00発表
松本市の天気予報
明日
雨のち曇
15℃
8℃
明後日
曇のち晴
17℃
7℃
日本気象協会提供 2024年5月7日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

先週末は雲多いもののまあまあでしたが、台風以降の天気はいまひとつ。梅雨明けが早すぎた反動でしょうか、昨夜~今朝はまとまった雨量になりました。週末以降は各地でお日さまマークが増えてきていますので、皆で期待しましょう。

ここ一週間ほどは岳の上も涼しい天気が続いています。日中は20℃まで上がらず長袖シャツがちょうどいいくらいです。朝は8℃ぐらいまで下がって肌寒い日もあります。

今年はも大当たりの開花でしたが、夏になってもどのお花も花の付き方がとてもいいようです。 ニッコウキスゲ ゼンテイカ なども例年になくお花の付き方がいいです。このあとも秋のお花まで大いに期待ができそうな予感です。
主稜線では チングルマ チングルマ コマクサ コマクサ ミヤマキンポウゲ ミヤマキンポウゲ シナノキンバイ シナノキンバイソウ ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ ミヤマダイコンソウ ミヤマダイコンソウ 等の夏をいろどるお花たちが どんどんと咲きだしています。
盛夏の代表ともいうべき ハクサンフウロ ハクサンフウロ クルマユリ クルマユリ ウサギギク ウサギギク なども咲きだしています。
毎年当たりはずれが大きい コバイケイソウ コバイケイソウ も今年は当たり年のようです。種池山荘直下の コバイケイソウ コバイケイソウ のお花畑も 登山道沿いでどんどん咲きだしています。種池平では チングルマ チングルマ やアオノ ツガザクラ ツガザクラ なども咲きだしています。種池山荘西側の キヌガサソウ キヌガサソウ も見頃です。

鹿島槍ヶ岳頂上方面ではイワオウギやシコタンソウ、タカネツメクサ、チシマギキョウなどが咲きだしました。
夏に大きなお花畑になるところも、先に雪が消えた場所から 夏の花がどんどん咲きだしています。まもなく見頃を迎えお盆前まで夏のお花を楽しむことができます。
新越街道も棒小屋乗越、新越乗越周辺のお花畑が8月上旬にかけて見頃を迎えます。蓮華岳の コマクサ コマクサ の大群落も見頃を迎えるころです。

登山道の状況

・柏原新道は例年遅くまで残る「ガラバ」に雪渓が残っていますが、小屋のスタッフがカットしていますので気をつけて通行すれば問題ありません。ガラバ付近では落石や滑落にも注意してサッと通過してください。
・赤岩尾根には残雪はありません。最上部のトラバース部分では上部からの落石に注意です。
・鹿島槍ヶ岳および爺ヶ岳の登山道に支障はありません。主稜線の登山道上の残雪は全部消えています。
・種池山荘~新越山荘間、針ノ木小屋~針ノ木岳も登山道上の残雪は全部消えました。
・針ノ木大雪渓の雪はまだたっぷりありますが、最上部針ノ木小屋直下は残雪も消えて夏道 が現れていますので安心して通行できます。中間帯には大雪渓が続きますので不安な方はアイゼン、 ピッケル等お持ちになってください。 針ノ木小屋で軽アイゼンを借りて大沢小屋で返却することもできます。ヒンヤリとした大雪渓歩きは夏山登山の醍醐味です。
・鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間はお客さま情報では特に支障はないようです。 ただし鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

登山装備

これから夏型のお天気が続くでしょう。日焼け対策、熱中症対策、落雷、雷雨対策等を各自でしっかりご準備下さい。

注意点

山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考にしてください。種池山荘からの下山道は下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。お子様をお連れの際はお子様の体力にもご配慮の上登山計画を立ててください。
雷と夕立に注意してください。2時ごろまでに小屋へ到着できるように出発時間の計画を立ててください。

大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原登山口までの道路もまったく問題ありません
大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。

岩場でもストックを使っている人がいます。たいへん危険です。登山道の変化に応じて用いましょう。また平気で草付きやお花畑にストックを突く人が多々いるようです。ストックの突きそこないでの事故を含め、突くときはしっかりと場所を考えて突けるようになりましょう。

お知らせ

NHKの天気予報を見る際、北アルプス北部の天気は『長野』のお天気より『新潟』の天気のほうが類似しています。さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。

混雑状況は、種池山荘は7/30(土)と7/31(日)、新越山荘が7/30(土)に定員近くに達しそうです。冷池山荘は7/29(金)、7/30(土)、7/31(日)は適度に込み合いそうな感じです。

8月第1週の週末は、各山荘ともに夏山シーズン前半のピークになりそうです。なお、お盆を含めて、お盆の前後は比較的すいていますので、ご一考願えればさいわいです。

ご宿泊の際はご予約をお願いします。定員を超えるとまれにお断りすることもありますが 、ご理解・ご協力をお願いします

昨年の今頃の様子は?

2023年GW営業はありません(冷池山荘、種池山荘、新越山荘)。夏山営業7/1~(5/15から予約受付)2023.04.27

冷池山荘と種池山荘は営業7/1~、新越山荘は7/15~。7月泊の予約受付は5/15~(テント6/1~)2023.05.10

冷池山荘周辺の過去の様子

  • 爺ヶ岳も鹿島槍ヶ岳も主稜線の雪庇の張り出しも気持ち小さい感じがします。
  • 鹿島槍ヶ岳。手前の里山の雪ももうじき無くなってしまいそうです
  • 鹿島槍ヶ岳の頂上稜線では30cm近い積雪でしょうか。吹き溜まりは場所によっては1mあっても不思議でありません。
  • 鹿島槍ヶ岳も全容を現してくれました。頂上付近に雪が残っているのが見えます
  • 日当たりの少ない針ノ木岳や蓮華岳の北側斜面には雪が残っているのがわかります
  • 昨日そして今日の雨で小屋前の雪もほぼ消え去りました。種池山荘前
  • 前日の雪も上がって好天下、爺ヶ岳を皆さん目指します。爺ヶ岳南峰まででしたら主稜線も危険なところはほぼありません。
  • 15時 冷池横の黄葉の木々が白く染まりました
  • 種池山荘前も白の世界へ
  • 前線通過の雨に洗われて、いちだんと紅葉は輝きを増しました。
  • いい感じでにぎわった、種池山荘前庭。
  • 今年も「初氷娘」の登場する季節到来! 初氷で鹿島槍ヶ岳に乾杯(種池山荘)

冷池山荘

電話番号:
0261-22-1263
連絡先住所:
長野県大町市平5328

地図で見る
http://www.kasimayari.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

鹿島槍ヶ岳 標高 2,889m

 この山は、後立山連峰の中央部に位置し、名実ともに後立山の盟主という存在である。  端麗と表現される南北2つの峰と、それを結ぶ吊尾根がつくるこの山の姿は、どこから眺めても美しい。この山に魅せられた岳人たちは、同時にこの山が内懐に秘める荒々しさのとりこにもなったのである。それは山麓からではうかがい知れない、北壁や荒沢奥壁などのバリエーション・ルートである。これらのルートの開拓は大正末期から昭和の初期に、学校山岳部を中心に華々しく行われ、それは日本におけるアルピニズムの歴史に、貴重な一頁を記しているのである。  鹿島槍ヶ岳への登路は、縦走路のほかには、東面・信州側から短くて急峻な赤岩尾根1本のみである(鹿島から所要9時間)。この尾根の途中の高千穂平は、鹿島槍ヶ岳のよき展望台ともなっているが、そこから眺める大冷(おおつべた)沢の源頭には、残雪期に獅子やツルの雪形が現れる。そこから昔は、山名をシシ岳とかツル岳、あるいは双耳峰からの連想で背比べ岳などとも呼ばれていた。現在の鹿島槍ヶ岳の山名は鹿島集落の背後にある槍ヶ岳といった意味である。山体は信州側は急崖、西面・越中側はなだらかな非対称山稜の典型である。  西面には、支稜の牛首尾根を挟んで東谷と棒小屋(ぼうごや)沢が、西面の水を集めて黒部川に注いでいる。この棒小屋沢と、剱岳東面を流下する剱沢とが、黒部峡谷に対して対向から合流する、有名な黒部の十字峡を形成している。  東面を落ちる白岳、大冷の各沢は、源頭部にバリエーション・ルートを提供している。その1つ、カクネ里はU字谷をなし、平家の落武者が隠れ住んだという(隠(かく)れ里(さと))伝説をもつ、ロマンを秘めた圏谷である。もちろんここに人が隠れ住むというのは不可能だが……。  南峰から主稜を南へ下ると、肩といった存在の布引岳(残雪が布を敷いたように見えるのでこの名がある)で、付近には船窪地形が散見される。その南の小平地には冷(つべた)池があり、冷池山荘が建っている。また吊尾根の雪田付近から北峰を巻いて北へ下ると、両側の谷からの浸食によって、主稜線に深いⅤ字形の切れ込みの入った八峰(はちみね)のキレットに出る。その北側にキレット小屋がある。  登山口の鹿島集落は昔から戸数11戸しかなく、集落の人々は平家の落武者の子孫といわれている。ここで民宿を営んでいる狩野氏宅には、近代登山以降の鹿島槍ヶ岳の登高記念帳が保存され、それがそのまま鹿島槍ヶ岳の登山史ともなっている。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

爺ヶ岳 標高 2,670m

 後立山連峰の南部にあり、3つのピークからなる。北から一直線に南下してきた後立山の主稜線は、この爺ヶ岳で西方へ大きく湾曲し、越中側にすり鉢を半分に切ったような、ハイマツの見事な大斜面をつくっている。一方、東面には大きな白沢天狗尾根を張り出している。この天狗尾根や扇沢にはかつて登山道があったが、現在は廃道となり、種池山荘の柏原正泰氏が拓いた柏原新道がある。新道は扇沢出合から爺ヶ岳南稜をたどって種池に登るもの(扇沢出合から所要3時間30分)で、2つの廃道の欠点を取り除いた、後立山連峰の主稜線へ登るものとしては、最も容易なコースである。  爺ヶ岳の山名は、南峰と中央峰との間、白沢の上部に、残雪期に種子蒔き爺さんの雪形が現れることから付けられたもので、爺さんが蒔く種を漬ける種池だ、というおまけまでついている。種池は主稜上の池塘で、そばには種池山荘があり、幕営地にもなっている。この西方にも棒小屋沢乗越の池がある。種池から南峰にかけて、またその南斜面も広大なお花畑である。  積雪期の爺ヶ岳東面は、ヒマラヤひだが発達して壮観で、いくつかのバリエーション・ルートが拓かれている。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

岩小屋沢岳 標高 2,630m

飛騨山脈北部、富山県と長野県の県境にそびえる山。西側には種池小屋、東側には新越乗越山荘がある。

ユーザーの登山記録から

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