鹿島槍・爺ヶ岳 | 冷池山荘

種池テント場再開しています。しばらく晴天続きだった空模様が9月に入り変わり目に入りました。

静かな朝です。冷池山荘周りのナナカマドは、まだまだ色が乗ってくるはずです (2012.10.01 冷池山荘 )
静かな朝です。冷池山荘周りのナナカマドは、まだまだ色が乗ってくるはずです (2012.10.01 冷池山荘 )
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

09/03(月) 朝のうち晴れ、日中は小雨が降ったりやんだり
富山市の天気予報
明日
26℃
10℃
明後日
晴のち曇
28℃
15℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 18:00発表
松本市の天気予報
明日
28℃
8℃
明後日
晴時々曇
29℃
11℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

昨日の夕方からガスも取れはじめて、今朝は最高の秋空が広がりました。鹿島槍ヶ岳も種池山荘も、2日間の濃いガスから解き放たれた束の間の時間でした。しかしお天気は長続しせん。日中は小雨が降ったり止んだりのあいにくのお天気に、あっという間に変わってしまいました。 今週中には、また秋雨前線も復活してきそうな気配。月が9月に変わるのに合わせたかのように、晴天続きだった空模様も、変わり目に入ったようです。
昨年の冷池山荘の初霜、初氷は9/7でした。もう北アルプスは、いつ初氷が張っても不思議でない季節です。 
冷池山荘の周りの、アザミや ヤマハハコ ヤマハハコ も盛りを過ぎようとしています。
種池山荘周辺では日に日に コバイケイソウ コバイケイソウ の黄化がすすみます。毎年いち早く色付きだす、種池平のミネカエデもなんとなく赤味を帯びはじめました。

登山道の状況

周辺登山道に支障の報告はありません。
赤岩尾根は急登ですが、整備はされています。
鹿島槍ヶ岳から五竜岳へは、鹿島槍南峰を越えると、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

針ノ木大雪渓も雪解けが進み、中間帯にだけ、まだ少し残っている、雪渓部分も不安定になってきたので、通称「ノド」と呼ばれる、いちばん狭い部分の雪渓の登降を禁止にして、高巻きの「秋道」の通行をしていただくようにしたそうです。高巻きの「秋道」は、やや高度感がありますので、指示にしたがって気をつけて下りるようにしてください。

登山装備

3000m級の登山装備が必要です。

注意点

・いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。
また、小屋へは早めに到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう

お知らせ

種池テント場再開しました。
なお周辺は本来クマの生息地ですので、これからもいろんな点で注意していただいて、テントを張っていただきたいと思います。

新越山荘は9/24(月)が営業最終日です。

柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。なお、本年より黒部ダム入口の扇沢駅駐車場(柏原新道登山口ではありません)の舗装した箇所はすべてが、諸般の事情で有料化されました。有料駐車場の最下段部の第3駐車場は36時間利用で1000円です。

昨年の今頃の様子は?

2023年GW営業はありません(冷池山荘、種池山荘、新越山荘)。夏山営業7/1~(5/15から予約受付)2023.04.27

冷池山荘と種池山荘は営業7/1~、新越山荘は7/15~。7月泊の予約受付は5/15~(テント6/1~)2023.05.10

冷池山荘周辺の過去の様子

  • 爺ヶ岳も鹿島槍ヶ岳も主稜線の雪庇の張り出しも気持ち小さい感じがします。
  • 鹿島槍ヶ岳。手前の里山の雪ももうじき無くなってしまいそうです
  • 鹿島槍ヶ岳の頂上稜線では30cm近い積雪でしょうか。吹き溜まりは場所によっては1mあっても不思議でありません。
  • 鹿島槍ヶ岳も全容を現してくれました。頂上付近に雪が残っているのが見えます
  • 日当たりの少ない針ノ木岳や蓮華岳の北側斜面には雪が残っているのがわかります
  • 昨日そして今日の雨で小屋前の雪もほぼ消え去りました。種池山荘前
  • 前日の雪も上がって好天下、爺ヶ岳を皆さん目指します。爺ヶ岳南峰まででしたら主稜線も危険なところはほぼありません。
  • 15時 冷池横の黄葉の木々が白く染まりました
  • 種池山荘前も白の世界へ
  • 前線通過の雨に洗われて、いちだんと紅葉は輝きを増しました。
  • いい感じでにぎわった、種池山荘前庭。
  • 今年も「初氷娘」の登場する季節到来! 初氷で鹿島槍ヶ岳に乾杯(種池山荘)

冷池山荘

電話番号:
0261-22-1263
連絡先住所:
長野県大町市平5328

地図で見る
http://www.kasimayari.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

鹿島槍ヶ岳 標高 2,889m

 この山は、後立山連峰の中央部に位置し、名実ともに後立山の盟主という存在である。  端麗と表現される南北2つの峰と、それを結ぶ吊尾根がつくるこの山の姿は、どこから眺めても美しい。この山に魅せられた岳人たちは、同時にこの山が内懐に秘める荒々しさのとりこにもなったのである。それは山麓からではうかがい知れない、北壁や荒沢奥壁などのバリエーション・ルートである。これらのルートの開拓は大正末期から昭和の初期に、学校山岳部を中心に華々しく行われ、それは日本におけるアルピニズムの歴史に、貴重な一頁を記しているのである。  鹿島槍ヶ岳への登路は、縦走路のほかには、東面・信州側から短くて急峻な赤岩尾根1本のみである(鹿島から所要9時間)。この尾根の途中の高千穂平は、鹿島槍ヶ岳のよき展望台ともなっているが、そこから眺める大冷(おおつべた)沢の源頭には、残雪期に獅子やツルの雪形が現れる。そこから昔は、山名をシシ岳とかツル岳、あるいは双耳峰からの連想で背比べ岳などとも呼ばれていた。現在の鹿島槍ヶ岳の山名は鹿島集落の背後にある槍ヶ岳といった意味である。山体は信州側は急崖、西面・越中側はなだらかな非対称山稜の典型である。  西面には、支稜の牛首尾根を挟んで東谷と棒小屋(ぼうごや)沢が、西面の水を集めて黒部川に注いでいる。この棒小屋沢と、剱岳東面を流下する剱沢とが、黒部峡谷に対して対向から合流する、有名な黒部の十字峡を形成している。  東面を落ちる白岳、大冷の各沢は、源頭部にバリエーション・ルートを提供している。その1つ、カクネ里はU字谷をなし、平家の落武者が隠れ住んだという(隠(かく)れ里(さと))伝説をもつ、ロマンを秘めた圏谷である。もちろんここに人が隠れ住むというのは不可能だが……。  南峰から主稜を南へ下ると、肩といった存在の布引岳(残雪が布を敷いたように見えるのでこの名がある)で、付近には船窪地形が散見される。その南の小平地には冷(つべた)池があり、冷池山荘が建っている。また吊尾根の雪田付近から北峰を巻いて北へ下ると、両側の谷からの浸食によって、主稜線に深いⅤ字形の切れ込みの入った八峰(はちみね)のキレットに出る。その北側にキレット小屋がある。  登山口の鹿島集落は昔から戸数11戸しかなく、集落の人々は平家の落武者の子孫といわれている。ここで民宿を営んでいる狩野氏宅には、近代登山以降の鹿島槍ヶ岳の登高記念帳が保存され、それがそのまま鹿島槍ヶ岳の登山史ともなっている。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

爺ヶ岳 標高 2,670m

 後立山連峰の南部にあり、3つのピークからなる。北から一直線に南下してきた後立山の主稜線は、この爺ヶ岳で西方へ大きく湾曲し、越中側にすり鉢を半分に切ったような、ハイマツの見事な大斜面をつくっている。一方、東面には大きな白沢天狗尾根を張り出している。この天狗尾根や扇沢にはかつて登山道があったが、現在は廃道となり、種池山荘の柏原正泰氏が拓いた柏原新道がある。新道は扇沢出合から爺ヶ岳南稜をたどって種池に登るもの(扇沢出合から所要3時間30分)で、2つの廃道の欠点を取り除いた、後立山連峰の主稜線へ登るものとしては、最も容易なコースである。  爺ヶ岳の山名は、南峰と中央峰との間、白沢の上部に、残雪期に種子蒔き爺さんの雪形が現れることから付けられたもので、爺さんが蒔く種を漬ける種池だ、というおまけまでついている。種池は主稜上の池塘で、そばには種池山荘があり、幕営地にもなっている。この西方にも棒小屋沢乗越の池がある。種池から南峰にかけて、またその南斜面も広大なお花畑である。  積雪期の爺ヶ岳東面は、ヒマラヤひだが発達して壮観で、いくつかのバリエーション・ルートが拓かれている。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

岩小屋沢岳 標高 2,630m

飛騨山脈北部、富山県と長野県の県境にそびえる山。西側には種池小屋、東側には新越乗越山荘がある。

ユーザーの登山記録から

周辺の山岳最新情報