鹿島槍・爺ヶ岳 | 冷池山荘

4/27~5/6要予約で営業予定。下部の雪は例年と比べ少な目、上部はまだ降雪もあり積雪増加中。

冷池山荘の入り口の様子(2013.04.30 冷池山荘 )
冷池山荘の入り口の様子(2013.04.30 冷池山荘 )
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天気・気温

富山市の天気予報
明日
26℃
11℃
明後日
晴時々曇
27℃
15℃
日本気象協会提供 2024年5月3日 18:00発表
松本市の天気予報
明日
28℃
8℃
明後日
晴時々曇
29℃
11℃
日本気象協会提供 2024年5月3日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

大町市街地にも桜前線到達! 胸躍る季節到来です。
昨日、鹿島槍ヶ岳の登山口の町「信濃大町駅」では気温20℃を超え、JR信濃大町駅前のサクラが一気に満開となりました。
山麓は春ですが、山の上ではまだ降雪が続いています。標高2000m以上では、3月下旬ごろより明らかに、積雪は増しているような感じです。爺ヶ岳東尾根や雪形「種まき爺さん」の部分も、3月下旬に黒かったハイマツの部分が白くなってます。ゴールデンウィーク登山に向けて、登山者が植生を傷めないためにも、かえって上部に積雪がしっかりとあることはいいことです。

登山道の状況

柏原新道の通行は不可能です。 積雪期及び残雪期間は通行できません。例年柏原新道が全線で通行可能になるのは6月中旬です。

●4/1のに赤岩尾根の登山口の西俣出合までの様子。
・大谷原から西俣出合までの林道歩は、例年のこの時期と比べて、たいへん残雪量が少なく、林道の半分近くは雪がない状態です。
・西俣出合付近でも、残雪は例年になく少ない状態で、周辺の砂防ダムも雪崩に埋まることなく、すべて姿を見せていました。
・残雪期の赤岩尾根取り付き点である、尾根の末端への、沢の渡渉部は、冬季に大規模な雪崩が何回は西俣出合まで、押し寄せたようで、問題なく沢を渡ることができます。
雪崩のデブリの上を、注意して渡った右側の地点が、赤岩尾根の取り付き点です。なお雪崩の流れてきた道筋をまっすぐに進めば西沢へと入って行きます。今日は取り付き点に、目印に「赤岩尾根積雪期取り付き点」の看板を木にくくりつけてきました。

●アルペンラインにて扇沢の下部
・残雪は異常に少なく、扇沢の登山口周辺の駐車スペースも、ほとんど残雪がない状態です。こんなに少ないのは、ここ20年でも一番少ないかもしれません。

●どのルートでも下部の少雪イコール上部でも少雪というのでは決してありませんし、少雪イコール遭難減少ではないので、少雪情報だけに振り回されることなく、春山に向かって下さい。

登山装備

厳冬期雪山登山増備が必要です。

注意点

ゴールデンウィークは春山とは名ばかりの「冬山」です。毎年装備、計画、知識、体力、判断力等で、不備、不見識、不足な方がおられて困惑してます。

●駐車について
・週末や連休を中心に柏原新道登山口周辺の駐車スペース(約90台可)は、黒部ダムへの入り込みともあいまって混雑しますのでバス・タクシー利用にご協力ください。
・登山口にある緑色の大きな鉄橋の前後数ヶ所に路肩駐車です。道路へのはみ出し駐車は絶対におやめ下さい。通行の妨げや事故につながります。
・登山口周辺が満車のときには扇沢駅駐車場のいちばん下部にある市営駐車場に停めてください。
・大谷原は15台ほどのスペースです。こちらも工事の大型車両の通行がありますので、はみ出し駐車は厳禁です。

お知らせ

●ゴールデンウィークから営業開始!
冷池山荘は4/27(土)~5/6(月、祝)予定。要予約です。
新越山荘、種池山荘はゴールデンウィークの営業はありません。
※冷池山荘のゴールデンウィーク営業は、天気によって、スタッフ入山、4/27小屋開けが遅れる場合もありますので、必ず事前確認、宿泊予約はしてください。予約電話0261-22-1263(柏原)

●ゴールデンウィーク以降の営業予定
冷池山荘は6/中~10/中。
新越山荘は7/上~9/下。
種池山荘は6/中~10/中。
いずれも5名様以上は要予約にてお願いいたします。また個室の予約は承っておりません。

昨年の今頃の様子は?

2023年GW営業はありません(冷池山荘、種池山荘、新越山荘)。夏山営業7/1~(5/15から予約受付)2023.04.27

冷池山荘と種池山荘は営業7/1~、新越山荘は7/15~。7月泊の予約受付は5/15~(テント6/1~)2023.05.10

冷池山荘周辺の過去の様子

  • 爺ヶ岳も鹿島槍ヶ岳も主稜線の雪庇の張り出しも気持ち小さい感じがします。
  • 鹿島槍ヶ岳。手前の里山の雪ももうじき無くなってしまいそうです
  • 鹿島槍ヶ岳の頂上稜線では30cm近い積雪でしょうか。吹き溜まりは場所によっては1mあっても不思議でありません。
  • 鹿島槍ヶ岳も全容を現してくれました。頂上付近に雪が残っているのが見えます
  • 日当たりの少ない針ノ木岳や蓮華岳の北側斜面には雪が残っているのがわかります
  • 昨日そして今日の雨で小屋前の雪もほぼ消え去りました。種池山荘前
  • 前日の雪も上がって好天下、爺ヶ岳を皆さん目指します。爺ヶ岳南峰まででしたら主稜線も危険なところはほぼありません。
  • 15時 冷池横の黄葉の木々が白く染まりました
  • 種池山荘前も白の世界へ
  • 前線通過の雨に洗われて、いちだんと紅葉は輝きを増しました。
  • いい感じでにぎわった、種池山荘前庭。
  • 今年も「初氷娘」の登場する季節到来! 初氷で鹿島槍ヶ岳に乾杯(種池山荘)

冷池山荘

電話番号:
0261-22-1263
連絡先住所:
長野県大町市平5328

地図で見る
http://www.kasimayari.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

鹿島槍ヶ岳 標高 2,889m

 この山は、後立山連峰の中央部に位置し、名実ともに後立山の盟主という存在である。  端麗と表現される南北2つの峰と、それを結ぶ吊尾根がつくるこの山の姿は、どこから眺めても美しい。この山に魅せられた岳人たちは、同時にこの山が内懐に秘める荒々しさのとりこにもなったのである。それは山麓からではうかがい知れない、北壁や荒沢奥壁などのバリエーション・ルートである。これらのルートの開拓は大正末期から昭和の初期に、学校山岳部を中心に華々しく行われ、それは日本におけるアルピニズムの歴史に、貴重な一頁を記しているのである。  鹿島槍ヶ岳への登路は、縦走路のほかには、東面・信州側から短くて急峻な赤岩尾根1本のみである(鹿島から所要9時間)。この尾根の途中の高千穂平は、鹿島槍ヶ岳のよき展望台ともなっているが、そこから眺める大冷(おおつべた)沢の源頭には、残雪期に獅子やツルの雪形が現れる。そこから昔は、山名をシシ岳とかツル岳、あるいは双耳峰からの連想で背比べ岳などとも呼ばれていた。現在の鹿島槍ヶ岳の山名は鹿島集落の背後にある槍ヶ岳といった意味である。山体は信州側は急崖、西面・越中側はなだらかな非対称山稜の典型である。  西面には、支稜の牛首尾根を挟んで東谷と棒小屋(ぼうごや)沢が、西面の水を集めて黒部川に注いでいる。この棒小屋沢と、剱岳東面を流下する剱沢とが、黒部峡谷に対して対向から合流する、有名な黒部の十字峡を形成している。  東面を落ちる白岳、大冷の各沢は、源頭部にバリエーション・ルートを提供している。その1つ、カクネ里はU字谷をなし、平家の落武者が隠れ住んだという(隠(かく)れ里(さと))伝説をもつ、ロマンを秘めた圏谷である。もちろんここに人が隠れ住むというのは不可能だが……。  南峰から主稜を南へ下ると、肩といった存在の布引岳(残雪が布を敷いたように見えるのでこの名がある)で、付近には船窪地形が散見される。その南の小平地には冷(つべた)池があり、冷池山荘が建っている。また吊尾根の雪田付近から北峰を巻いて北へ下ると、両側の谷からの浸食によって、主稜線に深いⅤ字形の切れ込みの入った八峰(はちみね)のキレットに出る。その北側にキレット小屋がある。  登山口の鹿島集落は昔から戸数11戸しかなく、集落の人々は平家の落武者の子孫といわれている。ここで民宿を営んでいる狩野氏宅には、近代登山以降の鹿島槍ヶ岳の登高記念帳が保存され、それがそのまま鹿島槍ヶ岳の登山史ともなっている。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

爺ヶ岳 標高 2,670m

 後立山連峰の南部にあり、3つのピークからなる。北から一直線に南下してきた後立山の主稜線は、この爺ヶ岳で西方へ大きく湾曲し、越中側にすり鉢を半分に切ったような、ハイマツの見事な大斜面をつくっている。一方、東面には大きな白沢天狗尾根を張り出している。この天狗尾根や扇沢にはかつて登山道があったが、現在は廃道となり、種池山荘の柏原正泰氏が拓いた柏原新道がある。新道は扇沢出合から爺ヶ岳南稜をたどって種池に登るもの(扇沢出合から所要3時間30分)で、2つの廃道の欠点を取り除いた、後立山連峰の主稜線へ登るものとしては、最も容易なコースである。  爺ヶ岳の山名は、南峰と中央峰との間、白沢の上部に、残雪期に種子蒔き爺さんの雪形が現れることから付けられたもので、爺さんが蒔く種を漬ける種池だ、というおまけまでついている。種池は主稜上の池塘で、そばには種池山荘があり、幕営地にもなっている。この西方にも棒小屋沢乗越の池がある。種池から南峰にかけて、またその南斜面も広大なお花畑である。  積雪期の爺ヶ岳東面は、ヒマラヤひだが発達して壮観で、いくつかのバリエーション・ルートが拓かれている。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

岩小屋沢岳 標高 2,630m

飛騨山脈北部、富山県と長野県の県境にそびえる山。西側には種池小屋、東側には新越乗越山荘がある。

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