本谷橋から冬ルート。本日降雪中、デブリは上部に多く雪崩に注意が必要です。営業は4/27~。
天気・気温
山と周辺の状況
現在、あられ状の雪が降っています。暖かい日と降雪を繰り返しているので雪崩への注意が必要です。
今年の涸沢の積雪は、カールの底部分に例年と比べ大量の雪があり、氷化しているところもあります。
ヒュッテは雪面の上のテントサイトからは、10mほど下の掘り下げられた底にがある状態です。例年ではテラスから周辺の山を見上げられるのですが、今年はまだテラスが使えるようにがんばっているところです。しかしテラスが出てもぐるりと取り囲んだ雪の壁しか見えないかもしれません。本谷橋を上がってこられる方の目印となっている鯉のぼりも、この雪の壁のため下からは見えないかもしれません。
登山道の状況
上高地開山祭前日で、降雪していることもあり、4/26の10:00現在、登ってくる登山者はなくトレースはありません。
明神~本谷橋は夏道ですが、倒木が多く体力を使います。
本谷橋から冬道ルートです。デブリ(雪崩の跡)は涸沢から遠いところでは例年より少なく、涸沢に近くなるほど多くなっています。現在ルートは流動的なため、赤い印や旗といった目印はありません。視界が悪い時には慎重な対応が必要です。雪崩は両側(左右)どちらからも可能性があります。
涸沢から上は、晴天と降雪を繰り返しカチカチに固くなっている雪の上に、今日もまた降雪しており、雪崩には最大の注意が必要です。
こちらも現在トレース、目印は全くありません。
登山装備
完全な冬山装備が必要です。
涸沢までは、8~10本爪のアイゼンが必要です。本谷橋からも氷化しているところがあります。ストックでも大丈夫です。
涸沢から上は、前爪のあるアイゼンとピッケルが必携です。
注意点
こちらは、まだまだ雪のある冬山の状態です。
涸沢まででも、なるべく経験者とともに行動しましょう。
はじめて涸沢に来られる方は、今回は涸沢ヒュッテまでとして、この夏に涸沢から上の登山を経験したのち、来年のこの時期に涸沢から上にトライしましょう。技術と経験のステップを踏み、安全登山を心がけましょう。
お知らせ
明日4/27「上高地開山祭」に営業開始。予約とお問い合わせは 東京事務所(電話03-3211-1023)まで。
今のところお問い合わせが多いのは5/3~4です。
昨年の今頃の様子は?
昨日迄の降雪で新雪40cm。雪崩に注意が必要。涸沢までトレース消失(4/29迄に目印付ける予定)2023.04.27
一昨日降雪。本谷橋は未設置のため雪上踏み抜き注意。涸沢からの下り不安な方は爪の多いアイゼンで2023.05.10
一昨日降雪。涸沢は全面雪です。雪山登山装備が基本。サングラスや日焼け止め(肌と唇)も必須です2023.05.16
昨夜降雪。涸沢は全面雪です。雪山登山装備が基本。サングラスや日焼け止め(肌と唇)も必須2023.05.24
本日大雨と霧。雨後は最新情報得て入山を。涸沢はまだ雪山装備が基本。サングラスも必須2023.06.02
涸沢ヒュッテ周辺の過去の様子
涸沢ヒュッテ
- 現地連絡先:
- 090-9002-2534
- 電話番号:
- 03-3211-1023
- 連絡先住所:
- 東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館B1F