硫黄岳・横岳 | 硫黄岳山荘

希少種のツクモグサが開花しました。雨や気温の上昇で雪はだいぶ減り歩きやすくなっています。

横岳、日ノ岳よりみた赤岳(2013.05.15 硫黄岳山荘 )
横岳、日ノ岳よりみた赤岳(2013.05.15 硫黄岳山荘 )
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天気・気温

05/18(土) 硫黄岳山荘(標高2650 m)06:30の天候は晴れ、気温+9℃、風速1~2m。
夏沢鉱泉(標高2060m)06:00の天候は晴れ、気温0℃、風なし。
松本市の天気予報
明日
曇のち晴
22℃
13℃
明後日
29℃
9℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 12:00発表
甲府市の天気予報
明日
曇時々晴
25℃
16℃
明後日
32℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

日が長くなり、ずいぶんと日差しが強くなりました。
雪は、まだ たくさん残っていますので、「雪と新緑の八ヶ岳」が楽しめます。
朝の最低気温は、通常で+5~-5℃くらい、さらに下がれば-5℃くらいの日もあります。
日中も気温は、上昇すれば+10℃以上になることもあります。周期的に天候が崩れますが、晴天率は高く 比較的 安定しています。

●お花の最新情報
ツクモグサ ツクモグサ 開花しました!
6月上旬から咲き始め、6月中旬が見頃だと思います(昨年並み)。本州では、白馬岳と八ヶ岳にしか植生がなく、八ヶ岳では 横岳にしかありません。
・ウスギオーレンも開花しました。
夏沢鉱泉の上 標高2100mくらいでは、残雪の残る登山道沿いの日当たりのよい場所に会亜k。
・登山口の桜平(標高1800mくらい)では、「ミナザクラ」が、開花し始めました。
硫黄岳山荘は、高山植物の群生地 「横岳」に一番近い山小屋です。

登山道の状況

雨や気温の上昇で雪はだいぶ減り歩きやすくなっています。八ヶ岳全域、おおむね平常どおり登山できます。赤岳・横岳でも軽アイゼンで通過できるようになりました。稜線の残雪は、急速に減ってきていますが、樹林帯の中は、平年並みにあります。

おおむね、登山道にはトレースがついていて踏み固められています。大きくもぐることはありません。トレースを踏み外しますと、深くもぐってしまい、場所によっては身動きできなくなります。

●主な場所の積雪量は以下のとおりです。
・赤岳~硫黄岳の稜線にて 積雪 0~20cm 程度、稜線の下りの吹きだまり50~100cm
(風の吹き抜けるところでは、雪が飛ばされて 全く無くなっています。)
・夏沢峠で約 0~60cm
・オーレン小屋周辺で約0~40cm
・夏沢鉱泉周辺で約0cm~20cm
・桜平周辺約0~10cm
・美濃戸(赤岳山荘周辺)約0cm
・分岐(唐沢鉱泉と夏沢鉱泉の分岐)0cm

●主なルートの状態は以下の通りです。
・硫黄岳~夏沢峠、天狗岳~根石岳
登山道で岩などかなり露出してきていますが、森の中は残雪が多いです。初心者は要注意。アイゼン6本歯以上を根のためお持ちください。使用せずにに歩かれている方もいらっしゃいます。ストックかあれば便利です。
・横岳~赤岳~阿弥陀岳
残雪あり、鎖場の鎖が出てきました。まだ、鎖が埋まっている箇所もあります。全体に、トレースがあり、ルートはしっかりしています。初心者の通行は危険です。アイゼン6本歯以上が必要です。ピッケルは、念のためにお持ちください。
・硫黄岳~横岳のルートは、装備をきちんとお持ちであれば、比較的安全に通過可能です。
・赤岩の頭
赤岩の頭~オーレン側、残雪多く登りづらい。赤岩の頭~赤岳鉱泉側、雪庇が南側に発達しており注意。冬のトレースに沿って下りてください。
・箕冠近辺
トレース明瞭、雪は締まっておりアイゼンで歩きやすい。樹林帯ずっと残雪あり。頂上には、1.0~1.5mの残雪あり。
・峰の松目方面
残雪多く、トレースなし。ルート不明瞭のためご注意ください。
・夏沢鉱泉から上には、一部で地面もでていますが 残雪や凍結箇所もありアイゼンを装着したほうが安全です。
なお、雪の道に慣れている方はアイゼンなしで根石岳、夏沢峠へも可能です。

登山装備

・稜線(赤岳、横岳、阿弥陀)へは、残雪のため軽アイゼン(6本歯以上)が必要です。
・稜線(硫黄岳、天狗岳)へは、残雪減りましたが念のため軽アイゼン(6本歯以上)をお持ちください。
・標高2500m 以下の樹林帯歩きの場合は、日陰の登山道で軽アイゼン(6本歯)、ストックがあると安心して歩けます。
・防寒着をきちんとご用意ください。(フリース、ダウンなど)帽子、手袋などをご用意ください。
・サングラス、日焼け止めクリームも必携です。
め夏沢鉱泉周辺の登山道は、アイゼン無しでも歩けます。

注意点

●登山口について 登山口付近の路上の凍結箇所はなくなりました。
・桜平方面
2WD車や夏用タイヤの方でも進入できます。
駐車スペースは、夏シーズンとほぼ同数が駐車可能です。
雪どけした状態で道が荒れています。気をつけて、慎重に運転してください。

・美濃戸方面について
2WD車、ノーマルタイヤ、軽自動車でも進入可能です。
雪どけ後で、荒れている箇所がございますので、慎重にお入りください。

●美濃戸方面の問合せ先
赤岳山荘(美濃戸) 0266-74-2272
八ヶ岳山荘(美濃戸口) 0266-74-2728

●桜平ゲートから約200m先、シラナギ沢に今年も仮設水洗トイレを設置いたします。5/23(木)に設置予定です。
また、桜平線の車道整備も計画しています(日時は、わかり次第お知らせします)。

お知らせ

【営業について】
●硫黄岳山荘、根石岳山荘は営業開始しており、予約なしでもお泊りいただけます。
ただし、根石岳山荘は変則営業をしており、5月の宿泊可能日は5/11(土)、5/18(土)、5/25(土)です。
6/1(土)~11/3(日)の期間は、お休みなしで営業いたします。
●夏沢鉱泉は、通年営業中です。宿泊には、予約が必要になります。

【ネイチャースクール開催のお知らせ】
●八ヶ岳 自然と森の学校 定員20名
各コース 18,000円(1泊2食、講師料、傷害保険料、消費税込、JR茅野駅送迎)。
・「バードウォッチング」6/4(火)~5(水) 夏沢鉱泉(泊)
・「高山植物の観察会A」6/8(土)~9(日) 硫黄岳山荘(泊)
・「写真教室(ネイチャーフォト)」6/22(土)~23(日) 夏沢鉱泉(泊)
・「高山植物の観察会B」6/29(土)~30(日) 硫黄岳山荘(泊)
●冬山登山教室 定員6名
・30,000円(1泊3食、ガイド料、傷害保険料、消費税込、JR茅野駅送迎)
5/25(土)~26(日)硫黄岳・横岳 硫黄岳山荘(泊)

このほかは硫黄岳山荘グループのウェブサイトをご覧ください。

硫黄岳山荘周辺の過去の様子

  • 根石岳
  • 根石岳に向かう登山道
  • 夏沢峠
  • 冬へ向かう硫黄岳(みんなの登山記録 yasuhiro さんの投稿から)
  • 赤岩の頭から硫黄岳へ(みんなの登山記録 リュウイチ さんの投稿から)
  • 硫黄岳山荘から硫黄岳
  • 硫黄岳山荘
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子
  • 根石岳山荘周辺の様子

硫黄岳山荘

現地連絡先:
090-3142-8469
電話番号:
0266-73-6673
連絡先住所:
長野県茅野市中大塩13-73

地図で見る
https://iodake.jp/

施設の詳細を見る

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 南八ヶ岳の最北端に位置し、北面は夏沢峠へ深く落ち込んでいる。長野県茅野市と同南佐久郡南牧村の境にあって、北面に火山活動のなごりの巨大な火口壁を残している。南面は緩斜面の岩礫帯で、大ダルミの鞍部にかけてはキバナシャクナゲの自生地として有名で、コマクサ、ウルップソウなどの高嶺の花々が見られる。  眺望は中央・北アルプス、北八ヶ岳の山々、浅間山、奥秩父連峰、富士山、阿弥陀岳、赤岳、横岳など、多くの山々に恵まれている。  山名は火口から硫黄を産したことによるが、佐久地方では箕をかぶせたような山容から箕冠岳(みかぶりだけ)と呼んだ時代もあった。  本沢温泉から夏沢峠を経て2時間強、横岳から1時間、赤岳鉱泉から赤岩ノ頭経由で1時間30分、桜平からオーレン小屋を経て4時間強の行程である。

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