残雪は少な目ですが、山の上は冬。滑落、雪崩れ、落雪に注意。4/29から冬型の気圧配置の気配。しっかり天候見極めを。5/7までGW営業。
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
ゴールデンウィーク中は冷池山荘のみ、5/7(土)まで営業いたします。
冷池山荘は小屋中の準備や片付けも順調に進んでおり、4/29日の正式オープンを待たず、4/2日からはご宿泊もOKです。本年もご利用の程なにとぞよろしくお願い申し上げます。
さて、ゴールデンウィークのスタートは荒れそうです。
4/28~29、30の朝にかけては、しばらくなかった冬型の気圧配置になりそうな気配になってきました。
どの程度の降雪になるか、どの程度の強風が吹き荒れるかはわかりませんが、 素人目で見ても荒れそうな感じです。
予想気圧配置を見ると4/29の北アルプス稜線は終日に渡って、吹雪いてもまったく不思議でない感じです。
山麓の白馬村の予想最高気温が4/29が12℃、4/30が11℃と、平年よりも5℃以上低めですので、後立山連峰主稜線は雨でなく雪の可能性が高いでしょう。
またそれが雨であっても相当な強風を伴なう氷雨であることは間違いないでしょう。
来週にかけて長い連休ですので、しっかりと天気は見極められて、連休初っ端の入山は自重されたほうが無難かと思います。
4/21の入山以降、天気の崩れは幸い夜間にかぎられたり、さらにはやたらと高い温度続き、さらにさらにはやったらと柔らかい小屋周りの残雪。そして当然のことながら、超少雪という大前提もあり、小屋周りの除雪作業は過去に類を見なきゃ、過去に例もない最速の時間で終了しました。
小屋前の雪山にも例年の高さは感じられません。また毎年除雪作業をやってきた者には、除雪機で削り落とした雪の断面からも例年の堅くつまった雪の固さや密度といったものが全く感じられませんでした。
冷池山荘の小屋周りは少雪で、ここ40年余りの知っている範囲で、もっとも少ない印象です
登山道の状況
●赤岩尾根の様子(4/26)。
例年の最末端からの取り付きでなく、夏山登山口から入山してください。
超早い雪消えに伴ない、赤岩尾根の夏山登山道も高千穂平より下部を中心に、かなり姿を見せております。
なお夏道が残雪に覆われて見えない箇所等しっかりとルート確認をご自身でしてください。
また最上部に行くとしっかりとした雪山状態ですので、滑落には充分にご注意ください。また最上部はブロックの崩壊にもご留意ください。
※赤岩尾根最上部、国境稜線直下は特に滑落注意!雪の斜面に横割れがかなりできているので、トラバース時には落雪にも注意!
高千穂平もほとんど雪がありません。
西沢を降りてきた際には沢の渡渉に注意。
●種池平周辺(4/26)。
稜線で地面が出ているところと、雪のところがあります。
爺ヶ岳稜線と鹿島槍ヶ岳も同様です。
剱岳や黒部の谷の展望も黒々としています。
●柏原新道は夏山登山道です! 現在通行できません。
冬期及び4月・5月の残雪期に通行はできません!(残雪期の爺ヶ岳南峰へは南尾根を直登) 例年6月の中旬に通行が可能になります。 例年だと安心して通行できるのは6月末からです 。また早い年は10月末、遅くとも11月中旬ぐらいには雪のため通行ができなくなります。
登山装備
3000m級山岳の厳冬期冬山装備が必要です。
お知らせ
冷池山荘HP http://www.kasimayari.jp/index.htm
本年2016シーズンも新越 ・種池・冷池山荘をよろしくお願い 申し上げます。
・各小屋の営業予定
冷池山荘 4/29(金)~5/7(土)及び6月中旬~10月中旬
種池山荘 7/1~9月下旬
新越山荘 6月中旬~10月中旬
※2016年(H28)も前年同様の期間での営業を予定していますが、特に各山荘の小屋開き当初や、小屋閉め間際は、必ず開設状況を確認の上で、ご予約ください。ご来荘をお待ち申し上げます。とくにゴールデンウィークの冷池山荘は必ずご予約ください。
※天候や積雪状況等により小屋開け時の入山が遅れたり、逆に小屋閉めが早まったりする可能性もありますので、小屋開けの頃や小屋閉め間際は必ず 当ホームページにて確認、もしくは電話にて必ずご予約ご確認ください。
※営業期間は各山荘毎年若干変りますのでご確認ください。
昨年の今頃の様子は?
2023年GW営業はありません(冷池山荘、種池山荘、新越山荘)。夏山営業7/1~(5/15から予約受付)2023.04.27
冷池山荘と種池山荘は営業7/1~、新越山荘は7/15~。7月泊の予約受付は5/15~(テント6/1~)2023.05.10
冷池山荘周辺の過去の様子
冷池山荘
- 電話番号:
- 0261-22-1263
- 連絡先住所:
- 長野県大町市平5328