鹿島槍・爺ヶ岳 | 冷池山荘

積雪は例年より少ない状況ですが、こちらはまだ雪山。稜線では強風による低体温に注意。天気次第で入山は慎重に。GW営業は5/7まで。

超少雪と言ったって、雪が全然ないんではないので、勘違いなさらないで下さい。(種池山荘方面)。(2016.06.01 冷池山荘 )
超少雪と言ったって、雪が全然ないんではないので、勘違いなさらないで下さい。(種池山荘方面)。(2016.06.01 冷池山荘 )
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

富山市の天気予報
明日
雨のち晴
17℃
10℃
明後日
26℃
8℃
日本気象協会提供 2024年5月8日 4:00発表
松本市の天気予報
明日
雨のち晴
17℃
6℃
明後日
27℃
4℃
日本気象協会提供 2024年5月8日 4:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

ゴールデンウィーク中は冷池山荘のみ、5/7(土)まで営業いたします。

雪の5月入りとなりました。
5/1朝は横なぐりの雪がテントをたたきつける朝となりました。
一昨日(4/30)朝の好天はまやかしの好天だったのでしょう。一昨日午後からは三度目の雪降りへと変わり、昨日朝までの新たな降雪は、小屋周りで15cm超ぐらいでしょうか。さらには雷をも伴なう今朝のあられもどきの降雪となりました。

終日吹き荒れた昨日の荒天から回復した本日(5/2)は黄砂がうっすらと舞う一日となりました。そんななか、ここ数日のあいだに溜まった新雪の除雪作業にあたりましたが、連休の狭間の一日は行き交う人も少なく、仕事もはかどりました。
明日からはゴールデンウィークも早や後半戦といったところですが、おだやかな天気が続いてほしいものですね。ただ3日の遅くから4日にかけてはまた荒れそうな予報ですので慎重な行動をお願いいたします。

ゴールデンウィークは天気がめまぐるしく変わりそうな後立山連峰です。高気圧にしても本州の真上にど~んとやってくるって感じじゃないし・・・  4日に予想される雨にしても、雪に変わらないという保障はありません。

北アルプス各所からの遭難報道で持ちきりです。
しっかりとご判断の上、無理なさらぬようお願いいたします。
この時季天候の安定が遭難の減少につながることがあっても、今年のような雪が少ないことがそうであるというわけではありません。
例年でしたら残雪の上を快適に登行する鹿島槍東尾根なども、今春は下部の雪が異常に少なく皆さん藪こぎに難儀されているようです。
それが、5/1のように下部は雨降りの中、泥まみれになっての藪こぎで体力は使い果たし、さらには着ている物は濡らしてしまう。そして上部に進んだら強風と雪といった状態では、よく言われる低体温症といった状態になるのは火を見るよりも明らかかと思います・・・・
毎回毎回こんなことばっかり書いているように思われる方もおいでかと思いますが、とにかく雪山登山とは思えない安易な考え、安易な装備で登ってくる方が後を立ちません。

登山道の状況

●赤岩尾根の様子(4/26)。
例年の最末端からの取り付きでなく、夏山登山口から入山してください。
超早い雪消えに伴ない、赤岩尾根の夏山登山道も高千穂平より下部を中心に、かなり姿を見せております。
なお夏道が残雪に覆われて見えない箇所等しっかりとルート確認をご自身でしてください。
また最上部に行くとしっかりとした雪山状態ですので、滑落には充分にご注意ください。また最上部はブロックの崩壊にもご留意ください。
※赤岩尾根最上部、国境稜線直下は特に滑落注意!雪の斜面に横割れがかなりできているので、トラバース時には落雪にも注意!
高千穂平もほとんど雪がありません。
西沢を降りてきた際には沢の渡渉に注意。

●種池平周辺(4/26)。
稜線で地面が出ているところと、雪のところがあります。
爺ヶ岳稜線と鹿島槍ヶ岳も同様です。
剱岳や黒部の谷の展望も黒々としています。

●柏原新道は夏山登山道です! 現在通行できません。
冬期及び4月・5月の残雪期に通行はできません!(残雪期の爺ヶ岳南峰へは南尾根を直登) 例年6月の中旬に通行が可能になります。 例年だと安心して通行できるのは6月末からです 。また早い年は10月末、遅くとも11月中旬ぐらいには雪のため通行ができなくなります。

登山装備

3000m級山岳の厳冬期冬山装備が必要です。

お知らせ

冷池山荘HP http://www.kasimayari.jp/index.htm
本年2016シーズンも新越 ・種池・冷池山荘をよろしくお願い 申し上げます。

・各小屋の営業予定
冷池山荘 4/29(金)~5/7(土)及び6月中旬~10月中旬
種池山荘 7/1~9月下旬
新越山荘 6月中旬~10月中旬
※2016年(H28)も前年同様の期間での営業を予定していますが、特に各山荘の小屋開き当初や、小屋閉め間際は、必ず開設状況を確認の上で、ご予約ください。ご来荘をお待ち申し上げます。とくにゴールデンウィークの冷池山荘は必ずご予約ください。
※天候や積雪状況等により小屋開け時の入山が遅れたり、逆に小屋閉めが早まったりする可能性もありますので、小屋開けの頃や小屋閉め間際は必ず 当ホームページにて確認、もしくは電話にて必ずご予約ご確認ください。
※営業期間は各山荘毎年若干変りますのでご確認ください。

昨年の今頃の様子は?

2023年GW営業はありません(冷池山荘、種池山荘、新越山荘)。夏山営業7/1~(5/15から予約受付)2023.04.27

冷池山荘と種池山荘は営業7/1~、新越山荘は7/15~。7月泊の予約受付は5/15~(テント6/1~)2023.05.10

営業は冷池山荘と種池山荘7/1~、新越山荘7/15~。柏原新道通行不能(上部に残雪、未整備)2023.06.08

冷池山荘周辺の過去の様子

  • 爺ヶ岳も鹿島槍ヶ岳も主稜線の雪庇の張り出しも気持ち小さい感じがします。
  • 鹿島槍ヶ岳。手前の里山の雪ももうじき無くなってしまいそうです
  • 鹿島槍ヶ岳の頂上稜線では30cm近い積雪でしょうか。吹き溜まりは場所によっては1mあっても不思議でありません。
  • 鹿島槍ヶ岳も全容を現してくれました。頂上付近に雪が残っているのが見えます
  • 日当たりの少ない針ノ木岳や蓮華岳の北側斜面には雪が残っているのがわかります
  • 昨日そして今日の雨で小屋前の雪もほぼ消え去りました。種池山荘前
  • 前日の雪も上がって好天下、爺ヶ岳を皆さん目指します。爺ヶ岳南峰まででしたら主稜線も危険なところはほぼありません。
  • 15時 冷池横の黄葉の木々が白く染まりました
  • 種池山荘前も白の世界へ
  • 前線通過の雨に洗われて、いちだんと紅葉は輝きを増しました。
  • いい感じでにぎわった、種池山荘前庭。
  • 今年も「初氷娘」の登場する季節到来! 初氷で鹿島槍ヶ岳に乾杯(種池山荘)

冷池山荘

電話番号:
0261-22-1263
連絡先住所:
長野県大町市平5328

地図で見る
http://www.kasimayari.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

鹿島槍ヶ岳 標高 2,889m

 この山は、後立山連峰の中央部に位置し、名実ともに後立山の盟主という存在である。  端麗と表現される南北2つの峰と、それを結ぶ吊尾根がつくるこの山の姿は、どこから眺めても美しい。この山に魅せられた岳人たちは、同時にこの山が内懐に秘める荒々しさのとりこにもなったのである。それは山麓からではうかがい知れない、北壁や荒沢奥壁などのバリエーション・ルートである。これらのルートの開拓は大正末期から昭和の初期に、学校山岳部を中心に華々しく行われ、それは日本におけるアルピニズムの歴史に、貴重な一頁を記しているのである。  鹿島槍ヶ岳への登路は、縦走路のほかには、東面・信州側から短くて急峻な赤岩尾根1本のみである(鹿島から所要9時間)。この尾根の途中の高千穂平は、鹿島槍ヶ岳のよき展望台ともなっているが、そこから眺める大冷(おおつべた)沢の源頭には、残雪期に獅子やツルの雪形が現れる。そこから昔は、山名をシシ岳とかツル岳、あるいは双耳峰からの連想で背比べ岳などとも呼ばれていた。現在の鹿島槍ヶ岳の山名は鹿島集落の背後にある槍ヶ岳といった意味である。山体は信州側は急崖、西面・越中側はなだらかな非対称山稜の典型である。  西面には、支稜の牛首尾根を挟んで東谷と棒小屋(ぼうごや)沢が、西面の水を集めて黒部川に注いでいる。この棒小屋沢と、剱岳東面を流下する剱沢とが、黒部峡谷に対して対向から合流する、有名な黒部の十字峡を形成している。  東面を落ちる白岳、大冷の各沢は、源頭部にバリエーション・ルートを提供している。その1つ、カクネ里はU字谷をなし、平家の落武者が隠れ住んだという(隠(かく)れ里(さと))伝説をもつ、ロマンを秘めた圏谷である。もちろんここに人が隠れ住むというのは不可能だが……。  南峰から主稜を南へ下ると、肩といった存在の布引岳(残雪が布を敷いたように見えるのでこの名がある)で、付近には船窪地形が散見される。その南の小平地には冷(つべた)池があり、冷池山荘が建っている。また吊尾根の雪田付近から北峰を巻いて北へ下ると、両側の谷からの浸食によって、主稜線に深いⅤ字形の切れ込みの入った八峰(はちみね)のキレットに出る。その北側にキレット小屋がある。  登山口の鹿島集落は昔から戸数11戸しかなく、集落の人々は平家の落武者の子孫といわれている。ここで民宿を営んでいる狩野氏宅には、近代登山以降の鹿島槍ヶ岳の登高記念帳が保存され、それがそのまま鹿島槍ヶ岳の登山史ともなっている。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

爺ヶ岳 標高 2,670m

 後立山連峰の南部にあり、3つのピークからなる。北から一直線に南下してきた後立山の主稜線は、この爺ヶ岳で西方へ大きく湾曲し、越中側にすり鉢を半分に切ったような、ハイマツの見事な大斜面をつくっている。一方、東面には大きな白沢天狗尾根を張り出している。この天狗尾根や扇沢にはかつて登山道があったが、現在は廃道となり、種池山荘の柏原正泰氏が拓いた柏原新道がある。新道は扇沢出合から爺ヶ岳南稜をたどって種池に登るもの(扇沢出合から所要3時間30分)で、2つの廃道の欠点を取り除いた、後立山連峰の主稜線へ登るものとしては、最も容易なコースである。  爺ヶ岳の山名は、南峰と中央峰との間、白沢の上部に、残雪期に種子蒔き爺さんの雪形が現れることから付けられたもので、爺さんが蒔く種を漬ける種池だ、というおまけまでついている。種池は主稜上の池塘で、そばには種池山荘があり、幕営地にもなっている。この西方にも棒小屋沢乗越の池がある。種池から南峰にかけて、またその南斜面も広大なお花畑である。  積雪期の爺ヶ岳東面は、ヒマラヤひだが発達して壮観で、いくつかのバリエーション・ルートが拓かれている。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

岩小屋沢岳 標高 2,630m

飛騨山脈北部、富山県と長野県の県境にそびえる山。西側には種池小屋、東側には新越乗越山荘がある。

ユーザーの登山記録から

周辺の山岳最新情報