標高差2200mの黒戸尾根では、新緑の山から雪山まで楽めます。小屋から上部は雪の締まっている早朝の行動がベター
天気・気温
山と周辺の状況
雪がずいぶん少なくなりました。
標高差2200mの黒戸尾根では、新緑の山から雪山まで、あらゆる要素を楽しむことができます。
登山道の状況
<尾白川登山口770m~笹の平分岐~刃渡り~刀利天狗2050m>
尾白川渓谷の駐車場は、今週いっぱい舗装工事をしております。
駐車場やトイレは使用可能ですので、少しご不便をおかけいたしますが現場の指示に従ってください。今週末には工事は終わっている予定です。
入山の際は、日向山や尾白川渓谷道を含めて、登山届の提出をお願いします。登山道状況は駐車場にある売店「おじろ」のおばちゃんにも聞いてみてください。
おばちゃんのところには、いろいろな情報が集まっています。
登山口から刀利天狗まではほとんど雪はありません。汗をたっぷりかく区間ですので、水分をしっかりと持って来てください。
<刀利天狗~五合目~七丈小屋2400m>
刀利天狗から雪が目立ち始めます。黒戸山のトラバースは、例年も遅くまで雪が残っている場所でもあります。
五合目から七丈小屋までは、ほぼ夏道が露出しています。ハシゴや鎖もすべて露出しました。
<七丈小屋~頂上>
完全な雪山です。アイゼン・ピッケルは必携です。雪の状態、アイゼンの脱着、ルート選び、様々な見極めの判断が必要な状況です。小屋から先は、夏道はほとんど出ていません。テント場から先は、まずは尾根上の雪の上を進みます。小さな剣が立っている七合五尺から上は、夏道沿いに雪が残っていますので、忠実に歩くことができます。先月からお伝えしている黒戸尾根核心部は、だいぶん雪は少なくなりました。しかしまだ夏道には雪がしっかりと残っています。一応通行可能ですが、尾根沿いに冬ルートがありますので、しばらくは冬ルート経由が良さそうです。九合目から上部は硬い雪がまだしっかりと残っていますので、滑落等に気をつけて登山をしてください。
黒戸尾根から北沢峠へは、しばらくは直登ルートを使用してください。夏道が露出していて通行可能なように見えますが、途中で残雪のトラバースなどやっかいな場所が多いです。
登山装備
五合目から七丈小屋までの区間でのアイゼンの使用は、ハシゴや木の根にアイゼンの爪がひっかかりそうな状況で、かえって危険です。
何も装着しないか、チェーンスパイク程度が安心かと思います。足回りは冬靴またはセミワンタッチアイゼン装着可能なキックステップができる硬めの夏靴がおすすめです。
気温は高めの日が多いですが、朝晩は冷え込みます。
注意点
七丈小屋から上部の行動は、早朝に済ませることをおすすめします。
朝7時頃になると急速に雪が緩み、踏み抜きがひどい場所もあります。
またアイゼンも効きにくくなりますので注意が必要です。
七丈小屋前に最新の登山道状況を掲示しています。登山の際の参考にしてください。
お知らせ
甲斐駒ヶ岳七丈小屋は、山梨県北杜市が指定管理者制度で運営する公共施設です。2017年4月に指定管理者が変わり、営業体制が変わりました。
登山者のみなさまにとってより良い小屋になるよう努力して参りますので、よろしくお願いいたします。
七丈小屋は通年営業をしておりますので、いつでもお越しください。お食事付きの場合は必ずご予約をお願いいたします。
今の時期は、夕食のみご用意が可能です。素泊まりの場合でもできるかぎりご連絡をお願いいたします。
小屋直通電話 TEL090-3226-2967
北沢峠のこもれび山荘さんでは、七丈小屋を利用して黒戸尾根を越えてきた皆さまにワンドリンクサービスがあるとのことです。
昨年の今頃の様子は?
明日は雨予報。雨後も万全の装備で。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.14
小屋から上はピッケル&アイゼン必要。5/28迄冬山営業。以降は夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.21
小屋から上はピッケル&アイゼン必要。雪質変化あり確実なアイゼンワークで一歩一歩、慎重に2023.04.27
昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10
今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19
まだ氷点下の日あり。残雪箇所あり滑り止めの用意を。イワカガミが咲き始め、クモイコザクラも開花。2023.05.25
甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子
甲斐駒ヶ岳 七丈小屋
- 現地連絡先:
- 090-3226-2967
- 電話番号:
- 090-3226-2967
- 連絡先住所:
- 山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25