大江湿原はワタスゲの大群落が見頃です。ニッコウキスゲも咲きだしていますが、まだ数は少なく見頃はまだ先
天気・気温
山と周辺の状況
先日、ようやく尾瀬沼南岸コースの通行止めが解除されましたので、早速巡回に行きました。
尾瀬は気温が25℃を越えるようになり、暑さを感じるようになってきましたので、歩いていると沼から吹き抜ける風が心地よいです。
基本的にアップダウンの少ないルートとなっていますが、所々の木道に傾きや破損が見られます。尾瀬沼周遊ルートは、2時間30分~3時間程度のコースとなっていますので日帰りの方も楽しめるコースとなっています。
途中、
レンゲツツジ
レンゲツツジ
、ムラサキヤシオ、ナガバノモウセンゴケなどが咲いていました。
大江湿原は現在、
ワタスゲ
ワタスゲ
の大群落が見頃です。大江湿原の近くにある「小淵沢田代」でも
ワタスゲ
ワタスゲ
の果穂の群落があり、こちらも見頃となっています。
なお、
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
はいくつか咲きだしていますが、見頃はもう少し先になりそうです。
先日、尾瀬沼周辺でも、ツマグロヒョウモン(蝶)を見かけました。都市部では良く見られるチョウですが、南のほうから北方に拡大しているらしく、尾瀬でもよく見られるようです。
ここにも地球温暖化の影響が出てきているのでしょうか。外来植物だけでなく、生物の分布もどんどん変わってきている事を感じさせてくれます。
登山道の状況
●尾瀬沼周辺
南岸の通行止めが解除されて、周回できるようになりました。南岸側は、一部で道が悪くなっています。
●沼山峠~大江湿原
沼山峠~大江湿原および、大江湿原は、安全に通行できます。
大江湿原~小淵沢田代方面は、ぬかるみが多く、少し歩きにくくなっています。
●燧ヶ岳
長英新道(浅湖湿原~燧ヶ岳)は、残雪はほぼ消えましたが、樹林帯にぬかるみが多くなっています。
御池新道(御池~燧ヶ岳)は、7月6日現在でも、爼嵓直下の急斜面、および柴安嵓直下の急斜面で、残雪が多く滑落の危険性があります。場所によっては数百メートルに及ぶ雪渓です。アイゼンを用意して、慎重な行動が必要です。
見晴新道(見晴~燧ヶ岳)は、新しい登山道のため、ぬかるみやササの切株が続きます。ぬかるみが多くなっています。
ナデッ窪については、雪崩・滑落の危険があるので残雪期の通行は控えてください。
●燧裏林道・三条ノ滝
燧裏林道は、安全に通行できます。古くなった木道では滑りやすいので注意してください。
天神田代~渋沢温泉小屋跡のルートは通行禁止です。
登山装備
燧ヶ岳へは、まだ残雪に対する装備が必要です。
スニーカーではなく登山靴を履き、防寒着やレインウェアを忘れずお持ちください。
思いがけない残雪の量と低い気温に、装備不足で対応しきれず、体調を崩したり怪我をされる方が多くいます。
注意点
尾瀬にはツキノワグマが生息しています。尾瀬を散策する時には、クマの生息地を訪れるということを忘れないでください。クマについての理解を深め、人身被害を防止しましょう。
https://www.oze-fnd.or.jp/ozd/br/
お知らせ
尾瀬沼ビジターセンターでは、テーマ別スライドショーを開催しています。
第一回:7月21日(金)19:00
~尾瀬の音風景~尾瀬の音楽とは?音の世界から考える尾瀬~
風景やお花等を目で愛でるだけではなく、聴覚の世界から尾瀬を覗いてみることで、自然に対する視野を広げてみたり、視覚情報だけに頼らない、聴覚というフィルターを通して知覚出来る美しい尾瀬を体感してみようというイベントです。
第二回:7月28日(金)19:00
~尾瀬に住む野鳥~野鳥のことを知ってみよう~
鳥好きの職員が尾瀬に住む鳥を、観察する際のポイントを交えながら、楽しくご紹介させて頂きます。
https://www.oze-fnd.or.jp/archives/79897/
昨年の今頃の様子は?
尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子
尾瀬沼ビジターセンター
- 電話番号:
- 連絡先住所: