小屋から上は、前爪アイゼン推奨。八合下の残雪は踏み抜きに注意。初心者は融雪を待って登山を
天気・気温
山と周辺の状況
朝の気温は9℃ 空には厚い雲が広がって、連日の強い日差しはお休みの様です。
山頂は風も強くて怪しい雲が走っていました。
・アイゼンのこと
この時期、どうしても気になるのは残雪の状況。
問い合わせでも
「アイゼンはまだ必要か?」「軽アイゼンで大丈夫か?」
と言う質問がほとんどです。
5/28今日現在の状況では、前爪のあるアイゼンがオススメです。多少重いけどやはり安心です。
軽アイゼン(土踏まずに僅に爪が出たもの)は役に立ちません。
チェーンスパイクは爪は小さいが靴底をほぼカバーしてくれているので歩きやすいですが、腐った残雪では御守り程度しか効力がありません。
使う使わないはその時の状況で、前爪のあるアイゼンの携行が安心です。
・初心者は雪解けを待って、経験者も周りを見て
それぞれの力量によって道具の選択となりますが、積雪期、残雪期を歩いた経験の少ない登山者は、もう少し雪融けを待ち登山された方が良いでしょう。
踏み抜いたり滑ったりで歩きづらい残雪を逃げて歩くと道を外れることが多い時期です。
日に日に融ける雪面のトレースは分かりづらく、足下ばかりではなく周りの状況をしっかり見て歩いて下さい。
■甲斐駒ヶ岳登山ガイドツアー
小屋では一人からでもご参加いただける安心のガイドツアーを用意しました。
詳しくはこちら
https://first-ascent.co.jp/tourlist/
登山道の状況
■黒戸尾根 小屋~山頂の状況
小屋までの雪は殆ど消えたようで、気になるのは小屋から上。
今朝、山頂まで道を見に行ってきた。
小屋からテント場までにも多少の残雪があります
残雪はテント場かららアイゼンを履くのは些か躊躇してしまう程度です。
第一テント場は融雪しました。
第二テント場はまだ少し残雪あり。
八合への登り 残雪が出始め、弛んだ雪がベッタリと残っています。
この辺りは雪が吹き溜まっているため頻繁に踏み抜きます。
定まりづらいステップはしっかり蹴り込んで下さい。アイゼンを履け安心できるでしょう。
八合直下で雪は一旦消えます。
八合上からはまた所々雪があります。
尾根を右に巻く箇所はまだ残雪がありイヤらしいトラバースとなっています。
気温も前ほど下がることがないため、ステップも崩れやすい状況です。慎重に通過して下さい。
右に巻くところはもれなく注意して下さい。
アイゼンなど滑り止めが必要です。出来れば爪がしっかりしている方が安心です。
冬季の核心部のルンゼは下部に僅の雪を残すのみとなり、岩が完全に出ました。
岩が続けばまた雪が、の繰り返しですが、残雪部分はかなり少なくなりました。
二本剣あたりは、まだ微妙に残雪があります。下りは特に侮らず注意して下さい。
山頂直下では残雪は少しとなりました。
・この時期の核心
八合から下の残雪部分です。特に下りは注意。
スリップ危険ですが、下りで踏み抜くと足が取られて大変危ないです。時には膝から股まで潜っりました。
登山装備
3000m級の山岳の残雪期の登山装備が基本。
アイゼン、ピッケルは必携。防寒防水対策、ヘッドライト必携
注意点
■登山口の最寄り店舗
道の駅はくしゅうの近くにコンビニエンスストア(ローソン)があります。早朝出発の場合は、ここを使うといいでしょう。
お知らせ
■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/
予約と問い合わせ 090-3226-2967
※電波不良時や作業中などの場合は、電話に出られないことがあります。
・宿泊は予約制です。
山の状況が許す限り、いつでもご利用いただけるよう準備をして、皆さまのお越しをお待ちしております。
■冬季営業についてのお知らせです。
詳しくはこちら
https://www.kaikoma.info/winter
・冬季は暖房費お一人様800円
皆様に快適に過ごしていただくよう、しっかりと暖房をしてお迎えしております。
期間は、5月中旬ごろまでを予定しています。
・冬季も二食提供中
水道が停止しているため、洗い物なども出来るだけ減らす工夫をさせていただいたメニューでのご提供です。
ご宿泊のお客様には可能な範囲でマイコップ、マイ箸などのご利用をお願いしております。
ご協力の程、どうぞよろしくお願い致します。
・冬季 水場は利用できません。
宿泊者、テント泊は一人2リットルまで無料
それ以上お水が必要な方、通過の方は有料販売
(小屋でも春まで節水しながら大切に使用していく飲料水になります。出来る限り必要な範囲内でのご利用ください)
受付の際スタッフまでお申し出ください。
テント泊の方は空のソフトボトルなど持参いただくと便利です。
※6月ごろまでは七丈小屋の水場はお使いいただけません
■小屋の入り口について
七丈小屋受付は、三角屋根の七丈第一小屋から約10m先です。
ご宿泊、テント泊の方は受付を済ませてください。
受付口にはチャイムボタンがあります。スタッフが受付のご案内をします。
小屋泊の方は、予約状況によって、第一小屋、第二小屋のどちらかのお部屋となります。
七丈第二小屋は第一小屋から約50m先にあります。
テント泊の方も第1小屋受付口にて一旦お声掛け下さい。
サイトはさらに約200m登山道の先です。
昨年の今頃の様子は?
明日は雨予報。雨後も万全の装備で。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.14
小屋から上はピッケル&アイゼン必要。5/28迄冬山営業。以降は夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.21
小屋から上はピッケル&アイゼン必要。雪質変化あり確実なアイゼンワークで一歩一歩、慎重に2023.04.27
昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10
今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19
まだ氷点下の日あり。残雪箇所あり滑り止めの用意を。イワカガミが咲き始め、クモイコザクラも開花。2023.05.25
甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子
甲斐駒ヶ岳 七丈小屋
- 現地連絡先:
- 090-3226-2967
- 電話番号:
- 090-3226-2967
- 連絡先住所:
- 山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25