尾瀬沼周辺では釜ッ堀湿原のミズバショウが見頃。沼山峠はまだ雪多め、燧ヶ岳へは全面雪道です
天気・気温
山と周辺の状況
今朝は気温が氷点下になり、冷え込みました。
ミズバショウ
ミズバショウ
の霜焼けが心配なところでしたが、大江湿原の
ミズバショウ
ミズバショウ
はきれいに咲いていました。一部で見頃を迎えているものもありました。また、釜ッ堀湿原の
ミズバショウ
ミズバショウ
は、すでに見頃です。
この時期の尾瀬は
ミズバショウ
ミズバショウ
が注目ですが、確かな春の一コマを見つけることができます。ビジターセンター前のチシマザクラは蕾がふくらんできています。また湿原では
ワタスゲ
ワタスゲ
の花が目立たず地味に咲き、
リュウキンカ
リュウキンカ
の黄色い花が彩りを添えています。
樹木に目を向けると、カラマツの新芽が伸び始めています。
登山道の状況
●沼山峠~大江湿原
沼山峠から大江湿原までの登山道は、まだ残雪があります。だいぶ雪融けが進みましたが、林内は雪が多く残っています。残雪と融けた箇所の境目では、とくに踏み抜きに注意してください。大江湿原は、木道の上を歩ける状況です。
小淵沢田代方面へは、たくさんの雪があり、まだ人も入っている様子は少ないです。踏み跡も少なく、道迷いが生じやすくなっています。
●尾瀬沼周回
尾瀬沼の周回は、南岸はまだまだ雪が多く、木道はほとんど現れていません。倒木も多く、非常に歩きづらくなっています。道迷いには特に注意が必要です。
北岸もまだ残雪はありますが、踏み抜きにさえ注意すれば問題ありません。踏跡は明瞭です。
●尾瀬沼~大清水
尾瀬沼~大清水間は、三平下から一ノ瀬の間、とくに三平峠~三平下付近では雪が残っていて、木道は出ていません。踏み抜きにも注意です。大清水~一ノ瀬~十二曲がり上部までは雪はなく、ブナの新緑がきれいでした。
●燧ヶ岳
6月4日の尾瀬の山開きが行われますが、まだ雪が多く残っています。5/29の状況では、長英新道~俎嵓~柴安嵓~俎嵓~御池(御池新道)を歩きましたが、ほぼ全面で雪の上を歩きます。
特に俎嵓~御池へのルートは予想より雪が多く、俎嵓から2合目付近までずっと残雪の中を進みます。急峻な雪面の下降やトラバースしなくてはいけない箇所が多くあり、下の方に進むほど雪が溶けて、深く踏み抜きそうな箇所が増えていきます。アイゼン・ピッケルなど冬装備で臨みましょう。
雪面下が岩場の場合、とても深い踏み抜きの危険があります。ストックで突っついて確認したり、踏み抜きそうな箇所は避けて通行しましょう。
俎嵓~御池間はピンクテープは付いていますが間隔が長く分かりづらい箇所があります。道迷いにも要注意です。安全登山を目指してルート決定・準備をしましょう。
登山装備
雪に対する装備が当面は必要です。軽アイゼン、チェーンスパイク、ストックなど用意してください。日中は日差しが強いので、サングラスや日焼け止めが必要です。
燧ヶ岳へは、アイゼン・ピッケルなど冬装備を用意してください。
注意点
豪雪地帯の尾瀬では、場所によって異なりますが、例年6月上旬まで雪が残っております。木道の踏み抜きや転倒による怪我も発生しておりますので、雪の上を歩くことに不安のある方は、雪解け後にお越しいただくことをオススメいたします。
尾瀬内には病院などの施設はありません。事前に最新の情報を収集するとともに装備を整えて、安全第一でお越し下さい。
昨年の今頃の様子は?
尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子
尾瀬沼ビジターセンター
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