甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

黒戸尾根「仮復旧」し、小屋も仮営業開始(要予約)。五合目から上は凍結があり雪山装備必要

七丈から上は完全な雪山でした (2019.12.01 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
七丈から上は完全な雪山でした (2019.12.01 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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天気・気温

11/28(木) 小雪 3℃

山と周辺の状況

昨日早朝は、ちょうど小屋の標高付近が雪線でした。
その後は気温が上がり小雨となりました。

今日も昨日に引き続き小屋の周りは曇り時々雪がチラチラ、ガスで真っ白です。今朝の気温はマイナス3℃でした。
昨夜多少雪が舞った様で、薄っすら白くなったところに粉雪をまぶした様な景色になりました。

このところ、例年と比べ割と気温は高めでしたが、急に冷え込んできました。
今夜は更にグッと冷えそうです。
今週末に2000m超の山を計画されてる方は防寒、アイゼン等の装備が必要です。

■七丈小屋への営業について
黒戸尾根登山道の通行止めにより一時営業を休止しておりましたが
仮復旧に合わせて、七丈小屋も11月23日土曜日より仮営業を開始します。

仮営業期間中は、規模を縮小させた営業となります。
下記にご注意ください。
・宿泊は「完全予約制」 定員を15名
・冬期営業となりますので、通常のご宿泊料金に加え、暖房費を800円必要。
・テント場 利用可。
・今月いっぱいは水場も利用できそうです。

※五合目手前から雪がありますので、雪山経験者だけに許された世界となっております。
雪山の経験がない方は、恐れ入りますが来シーズンまでお待ち下さい。

※12月中に登山道の完全復旧を予定しており、七丈小屋も本営業を再開させたいと思います。

■気象
11/22 甲斐駒ヶ岳 初冠雪

■登山届の提出を
山梨県も今週末から南アルプスエリアなど一部山域での登山で、計画書の提出が義務となります。
黒戸尾根を登山する際には必ず計画書の提出と仲間や家族との共有をお願いします。

登山道の状況

■黒戸尾根
台風の影響で通行止めとなっていましが、「仮復旧」しました。
ただし仮復旧の状態ですので、不安がある方は本復旧までお待ち下さい。

五合目から上部は凍結箇所が多くなってきました。
チェーンスパイクなどの滑り止めが必ず必要です。
また小屋から上部にかけては完全な雪山のコンディションとなっております。

天候によりコンディションは大きく変わります。
難しいコンディションとなっておりますので、登山される場合は十分に注意してください。
なお、登山道の完全復旧は12月上旬となるかと思います。

登山装備

3000m級山岳の雪山登山装備が基本
アイゼンなど必須

注意点

■お知らせ
11月1日より北杜市のふるさと納税返礼品として、「弊社ツアーもしくは甲斐駒ヶ岳七丈小屋でのお支払いにご利用いただけるクーポン券」が掲載されました!
寄付額1万円、2万円、3万円で設定させていただいております。ご確認ください!(リンクは3万円)
https://furu-po.com/goods_detail.php?id=477682

■冬の甲斐駒ヶ岳黒戸尾根ツアー
冬の黒戸尾根ツアーの募集開始
12月より各月2回づつの開催とさせていただきます。
全日程花谷がメインガイドを務めさせていただきます。
皆様ぜひご一緒しましょう!
https://first-ascent.co.jp/tours/kuroto-winter/?fbclid=IwAR2J5kgCQFOdC3dLT22e6zmhVJVWXr1ka4yLsMLiSygijFY8AITnAKYuaLc

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/
予約と問い合わせ 090-3226-2967
※電波不良時や作業中などの場合は、電話に出られないことがあります。
・宿泊は予約制です。

昨年の今頃の様子は?

明日は雨予報。雨後も万全の装備で。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.14

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。5/28迄冬山営業。以降は夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.21

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。雪質変化あり確実なアイゼンワークで一歩一歩、慎重に2023.04.27

昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10

今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19

まだ氷点下の日あり。残雪箇所あり滑り止めの用意を。イワカガミが咲き始め、クモイコザクラも開花。2023.05.25

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 山頂付近の様子
  • 小屋から山頂へのルート 全体的にコンディションがよく登りやすいですが、ピッケルとアイゼンが必須。万全の装備で
  • 小屋から山頂へのルート 全体的にコンディションがよく登りやすいですが、ピッケルとアイゼンが必須。万全の装備で
  • テント場の様子。雪が半分残っている状態。第1+第2テント場あわせて10張りほど地面の上に設営できそう(小型テントであれば)。
  • 小屋から上の残雪はまだまだ豊富
  • 八合目と九合目の間にあるルンゼは、一部氷化した雪の急斜面となっており、滑落の危険あり。ピッケル、前爪有りのアイゼンは必須
  • 眼下には雲海。寒暖差によって登山道のコンディションはとても難しいくなる時期。万全の装備で
  • 小屋の前の雪も少しずつ溶けていますが、固く滑りやすくなっています。
  • 小屋付近の様子
  • 夜半から強風。今朝は晴れて厳しい冷え込みとなりました。不安定な天気です
  • 強い西風が吹いていますが晴天が続いてまいす
  • 山頂へ続く道 強い西風で雪質は締まってきました

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

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甲斐駒ヶ岳 標高 2,966m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

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駒津峰 標高 2,752m

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