笹平分岐から上は凍結。前爪アイゼン+ピッケルで。特に梯子は慎重に。雨や濡れによる低体温注意
山と周辺の状況
2月22日の小屋からの情報です。
約1週間前の下山時、小屋から土砂降りの雨でした。
カッパを羽織って下山したけど撥水性が落ちていたか、内側の服が濡れてしまい下山後に恐ろしいほど体が冷えました。車には着替えもあるし家も近いしナメていました。
この時期雨に降られることはそうそうないにしても、服を濡らすことは死に繋がることと改めて感じました。下山だから良かったけれど、登りなら撤退したでしょう。
これから春になれば気温も緩み、雨に降られる事もあるでしょう。
気温が高くても風に吹かれると驚くほど冷えるのでしっかり気をつけたいです。
■山梨県における登山計画書の提出が義務化
山梨県では冬の南アルプスを登山する場合は、登山計画書の提出が義務化されました。
登山前に登山計画書の提出と、家族や友人への共有をお願いいたします。
登山道の状況
■黒戸尾根
時期の割には生暖かい日が続いている2/22頃の道の状況です。
尾白の登山口からしばらくは春を感じさせる里山の雰囲気を味わいながらの登りでした。
木陰から望む甲斐駒はまだ冬の装い。「ナメてかかるなよ!」とすごまれている様です。
笹平分岐から少し行くと道は凍結箇所に入りました。
ここからほとんど土を踏む事なくひたすら氷の上を歩く事になるので、アイゼンを装着。八丁の急登に喘ぎ、刃渡りへ。ここもカリカリの状態でした。慎重に。
ズコッと踏み込む事はないので楽は楽だがアイゼンでもしっかり踏まないとスリップしそうな硬い凍結面。
五合からもずっと硬い雪面と氷の道を登りました。
梯子場等の前後は凍結しているので、細心の注意をはらって登降してほしいです。
登山装備
3000m級山岳の雪山登山装備が基本
前爪のある12本歯以上のアイゼン、ピッケル等の本格的な冬山装備が必要
注意点
■冬の甲斐駒ヶ岳黒戸尾根ツアー
冬の黒戸尾根ツアーの募集 全日程花谷がメインガイド。
https://first-ascent.co.jp/tours/kuroto-winter/?fbclid=IwAR2J5kgCQFOdC3dLT22e6zmhVJVWXr1ka4yLsMLiSygijFY8AITnAKYuaLc
■前夜泊プラン
冬に七丈小屋をご宿泊のお客様限定の、3月29日ご宿泊分までの特別プランとなります。
https://www.kaikoma.info/agrieable
■北杜市のふるさと納税返礼品に登場
北杜市のふるさと納税返礼品として、「弊社ツアーもしくは甲斐駒ヶ岳七丈小屋でのお支払いにご利用いただけるクーポン券」あります。
https://furu-po.com/goods_detail.php?id=477682
お知らせ
■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/
予約と問い合わせ 090-3226-2967
※電波不良時や作業中などの場合は、電話に出られないことがあります。
・宿泊は予約制です。
■冬の営業
通常営業しています。
冬の甲斐駒ヶ岳黒戸尾根は、誰もが登れる世界ではありません。
しかし、しっかり経験を積み上げた方には、ぜひ挑戦していただきたいと思っております。
厳しい登山であるからこそ、七丈小屋では少しでもほっこりと過ごしていただけますようご用意しております。
■冬季はお水が一部有料。
お水が必要な方はスタッフにお声掛け下さい。
小屋、テント泊の方は、2Lまで無料。
宿泊以外の方、又は宿泊のお客様でも2L以上は0.5L毎に100円で販売。
お湯は0.5L毎に200円で販売致します。
貴重なお水なので、ご理解とご協力を宜しくお願い致します。
昨年の今頃の様子は?
明日は雨予報。雨後も万全の装備で。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.14
小屋から上はピッケル&アイゼン必要。5/28迄冬山営業。以降は夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.21
小屋から上はピッケル&アイゼン必要。雪質変化あり確実なアイゼンワークで一歩一歩、慎重に2023.04.27
昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10
今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19
まだ氷点下の日あり。残雪箇所あり滑り止めの用意を。イワカガミが咲き始め、クモイコザクラも開花。2023.05.25
甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子
甲斐駒ヶ岳 七丈小屋
- 現地連絡先:
- 090-3226-2967
- 電話番号:
- 090-3226-2967
- 連絡先住所:
- 山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25