鹿島槍・爺ヶ岳 | 冷池山荘

7/1から営業開始。道上に残雪や雪渓あり。柏原新道と赤岩尾根は雪切り済(アイゼン不要)

新越山荘前庭から針ノ木岳と蓮華岳(2022.08.01 冷池山荘 )
新越山荘前庭から針ノ木岳と蓮華岳(2022.08.01 冷池山荘 )
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天気・気温

07/01(金) 晴れ
富山市の天気予報
明日
雨時々晴
24℃
15℃
明後日
曇のち晴
23℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月15日 18:00発表
松本市の天気予報
明日
晴時々雨
25℃
11℃
明後日
24℃
11℃
日本気象協会提供 2024年5月15日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

■概況
余りにも早すぎる「梅雨明け宣言」と相成った今夏の前半戦ですが、鹿島槍ヶ岳周辺もこのところ安定した夏空が続いております。

冷池山荘と種池山荘は今シーズンのオープンを迎えました。
ややもすればコロナウィルス感染は納まり傾向にある感じはいたしますが、今季も基本的には昨年および一昨年とほぼ同じ対応の下での営業となりますので、皆様にはよろしくお願いを申し上げます。

今週末は両方の山荘ともに、夏山シーズン到来を待っていたお客さまで、まあまあにぎわいそうですが、まだまだ登山道上には、そこかしこに残雪や雪渓が残っていますので、ご注意いただきたいと思います。

とにもかくにも「梅雨明け」、珍しい形での7月1日のシーズンインとなりました
今夏は週末を中心に安定したお天気、そしてほど良い降雨があってほしいものです。
まだまだコロナウィルス禍の制約下での今夏山登山になりますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

登山道の状況

■柏原新道 7/1現在 
上部にまだ3箇所の雪渓の横断があります。

■赤岩尾根  7/1現在 
最上部にも30mほどの雪渓トラバースが1箇所あり注意が必要です。

※柏原新道、赤岩尾根ともに山荘スタッフが雪切りして広くカットしてありますが、十分に気をつけて通行して下さい。なお基本的にアイゼン等はなくて大丈夫です。

■主稜線
冷池山荘テント場先から布引岳下にかけて
4箇所ほどの雪田があり、そこを上り下りしますので、気をつけてください。

新越山荘~針ノ木岳方面
新越山荘周辺や針ノ木岳周辺に残雪箇所が多くあります。
新越山荘も針ノ木小屋もまだスタッフも入山しておりません。
当然のことながら登山道の雪切り等はもちろん一切してありません。
※先日も針ノ木岳ではとても残念な滑落死亡事故が発生しております。小屋の営業も始まる海の日連休前までの針ノ木岳縦走はまったくお勧めいたしませんので、ご留意ください。

■針ノ木岳方面は残雪がさらに多いですので要注意です。
新越山荘は7月15日からを予定しております。

お知らせ

■冷池山荘
小屋ホームページ https://www.kasimayari.jp/index.htm
電話 0261-22-1263

2022年の宿泊 及びテント料金・営業期間・予約方法等 が決まりました

■2022年 小屋の営業
冷池山荘 7月1日(金)~10月16日(土) テント場あり
種池山荘 7月1日(金)~10月16日(土) テント場あり
新越山荘 7月15日(金)~ 9月25日(日) テント場なし
※小屋泊は、各小屋とも完全予約制。
※テント泊は、特定日のみ予約必要

■予約
・本年よりネット予約サイトにて予約可

■テント泊 
昨年に続き 週末等の特定日におけるテントの完全予約必要日を設けます。
テントの予約受付は6/1(水)から
※テントもネット予約可能です。なるべくネットにて予約をお願いします。

■ネット予約できない方はこちら
予約専用TEL 0261-22-1263
(かしわばら宅:経営者宅事務所)
事務所 398-0001 長野県大町市平5328 柏原一正

■宿泊 及びテント料金、営業期間、予約方法など
詳細はホームページにあります。必ず参照下さい
https://www.kasimayari.jp/annai.htm

■営業開始まで、小屋にスタッフはおりません。冬季小屋、トイレなどの設備も利用できません

昨年の今頃の様子は?

冷池山荘と種池山荘は営業7/1~、新越山荘は7/15~。7月泊の予約受付は5/15~(テント6/1~)2023.05.10

営業は冷池山荘と種池山荘7/1~、新越山荘7/15~。柏原新道通行不能(上部に残雪、未整備)2023.06.08

冷池山荘周辺の過去の様子

  • 爺ヶ岳も鹿島槍ヶ岳も主稜線の雪庇の張り出しも気持ち小さい感じがします。
  • 鹿島槍ヶ岳。手前の里山の雪ももうじき無くなってしまいそうです
  • 鹿島槍ヶ岳の頂上稜線では30cm近い積雪でしょうか。吹き溜まりは場所によっては1mあっても不思議でありません。
  • 鹿島槍ヶ岳も全容を現してくれました。頂上付近に雪が残っているのが見えます
  • 日当たりの少ない針ノ木岳や蓮華岳の北側斜面には雪が残っているのがわかります
  • 昨日そして今日の雨で小屋前の雪もほぼ消え去りました。種池山荘前
  • 前日の雪も上がって好天下、爺ヶ岳を皆さん目指します。爺ヶ岳南峰まででしたら主稜線も危険なところはほぼありません。
  • 15時 冷池横の黄葉の木々が白く染まりました
  • 種池山荘前も白の世界へ
  • 前線通過の雨に洗われて、いちだんと紅葉は輝きを増しました。
  • いい感じでにぎわった、種池山荘前庭。
  • 今年も「初氷娘」の登場する季節到来! 初氷で鹿島槍ヶ岳に乾杯(種池山荘)

冷池山荘

電話番号:
0261-22-1263
連絡先住所:
長野県大町市平5328

地図で見る
http://www.kasimayari.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

鹿島槍ヶ岳 標高 2,889m

 この山は、後立山連峰の中央部に位置し、名実ともに後立山の盟主という存在である。  端麗と表現される南北2つの峰と、それを結ぶ吊尾根がつくるこの山の姿は、どこから眺めても美しい。この山に魅せられた岳人たちは、同時にこの山が内懐に秘める荒々しさのとりこにもなったのである。それは山麓からではうかがい知れない、北壁や荒沢奥壁などのバリエーション・ルートである。これらのルートの開拓は大正末期から昭和の初期に、学校山岳部を中心に華々しく行われ、それは日本におけるアルピニズムの歴史に、貴重な一頁を記しているのである。  鹿島槍ヶ岳への登路は、縦走路のほかには、東面・信州側から短くて急峻な赤岩尾根1本のみである(鹿島から所要9時間)。この尾根の途中の高千穂平は、鹿島槍ヶ岳のよき展望台ともなっているが、そこから眺める大冷(おおつべた)沢の源頭には、残雪期に獅子やツルの雪形が現れる。そこから昔は、山名をシシ岳とかツル岳、あるいは双耳峰からの連想で背比べ岳などとも呼ばれていた。現在の鹿島槍ヶ岳の山名は鹿島集落の背後にある槍ヶ岳といった意味である。山体は信州側は急崖、西面・越中側はなだらかな非対称山稜の典型である。  西面には、支稜の牛首尾根を挟んで東谷と棒小屋(ぼうごや)沢が、西面の水を集めて黒部川に注いでいる。この棒小屋沢と、剱岳東面を流下する剱沢とが、黒部峡谷に対して対向から合流する、有名な黒部の十字峡を形成している。  東面を落ちる白岳、大冷の各沢は、源頭部にバリエーション・ルートを提供している。その1つ、カクネ里はU字谷をなし、平家の落武者が隠れ住んだという(隠(かく)れ里(さと))伝説をもつ、ロマンを秘めた圏谷である。もちろんここに人が隠れ住むというのは不可能だが……。  南峰から主稜を南へ下ると、肩といった存在の布引岳(残雪が布を敷いたように見えるのでこの名がある)で、付近には船窪地形が散見される。その南の小平地には冷(つべた)池があり、冷池山荘が建っている。また吊尾根の雪田付近から北峰を巻いて北へ下ると、両側の谷からの浸食によって、主稜線に深いⅤ字形の切れ込みの入った八峰(はちみね)のキレットに出る。その北側にキレット小屋がある。  登山口の鹿島集落は昔から戸数11戸しかなく、集落の人々は平家の落武者の子孫といわれている。ここで民宿を営んでいる狩野氏宅には、近代登山以降の鹿島槍ヶ岳の登高記念帳が保存され、それがそのまま鹿島槍ヶ岳の登山史ともなっている。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

爺ヶ岳 標高 2,670m

 後立山連峰の南部にあり、3つのピークからなる。北から一直線に南下してきた後立山の主稜線は、この爺ヶ岳で西方へ大きく湾曲し、越中側にすり鉢を半分に切ったような、ハイマツの見事な大斜面をつくっている。一方、東面には大きな白沢天狗尾根を張り出している。この天狗尾根や扇沢にはかつて登山道があったが、現在は廃道となり、種池山荘の柏原正泰氏が拓いた柏原新道がある。新道は扇沢出合から爺ヶ岳南稜をたどって種池に登るもの(扇沢出合から所要3時間30分)で、2つの廃道の欠点を取り除いた、後立山連峰の主稜線へ登るものとしては、最も容易なコースである。  爺ヶ岳の山名は、南峰と中央峰との間、白沢の上部に、残雪期に種子蒔き爺さんの雪形が現れることから付けられたもので、爺さんが蒔く種を漬ける種池だ、というおまけまでついている。種池は主稜上の池塘で、そばには種池山荘があり、幕営地にもなっている。この西方にも棒小屋沢乗越の池がある。種池から南峰にかけて、またその南斜面も広大なお花畑である。  積雪期の爺ヶ岳東面は、ヒマラヤひだが発達して壮観で、いくつかのバリエーション・ルートが拓かれている。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

岩小屋沢岳 標高 2,630m

飛騨山脈北部、富山県と長野県の県境にそびえる山。西側には種池小屋、東側には新越乗越山荘がある。

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