ニッコウキスゲはピークは過ぎましたが、まだ広範囲で咲いています。燧ヶ岳はまだ残雪あり注意
天気・気温
山と周辺の状況
今、大江湿原では広範囲で
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
が見られます。盛りは過ぎましたが、まだ蕾をつけている株も沢山ありますので、しばらくは黄色の絨毯を楽しめそうです
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
は、種からお花が咲くまでに約5年~7年掛かります。やっとお花を咲かせても朝開いたお花は夕方には萎んでしまう1日花です。ひと株に約3個~8個の花を付けますので、ひと株の開花時期はだいたい1週間という事になります。
また、虫が元気なシーズンです。先日はシラフヒゲナガカミキリを発見しました。尾瀬にいると大型の甲虫に出会うことが少ないため嬉しくなります。
天気がいいときには、トンボや蝶などなんとかレンズに収めたくなりますが、なかなか上手くいきません。尾瀬を訪れる皆さんも、虫たちの営みにもぜひ目を向けて見て下さい。
登山道の状況
尾瀬沼を周遊する遊歩道は、道迷いしやすい場所もなく安心して歩けます。木道が濡れている時は転倒に注意してください。
北岸は樹林帯と湿原を歩く比較的平坦な道です。南岸の道は沼畔に多く作られていて北岸に較べると起伏に富んでいます。
7/20に燧ヶ岳を視察しました(御池新道、長英新道利用)。御池新道では、熊沢田代では
キンコウカ
キンコウカ
やトキソウ、サワランなどの愛らしい植物を楽しむことが出来ました。尾瀬沼ではすでに終わっている、
ワタスゲ
ワタスゲ
の果穂や
タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
も多く見られ時が戻っているような錯覚を感じさせます。
登山道中では、7合目辺りからはところどころに残雪があり、8合目付近のガレ場で距離200mほどの大きな雪渓も残っています。キックステップも難しい状態でしたので、ストックやアイゼンの併用をオススメします。
「コースタイムより遅い、早い」と批評したり、「悪天候だけど、山頂まで行かないと勿体ない」など無理に登山を続けようとする場面を見かけます。
あくまでコースタイムは目安であり、自分の歩くペースや体調などは自分でなければ分かりません。また、それらは環境によって簡単に左右されるものであります。
少しでも危険を感じたら無理に登山は続けず、自分の体力に合わせ時間に余裕をもってコース変更や速やかに下山するなどよく考えて行動しましょう。
登山装備
湿原では日差しを遮るものがありません。紫外線対策を適切に行なってください。
お知らせ
尾瀬への入山にあたっては以下URLの注意事項をご確認ください。
https://www.oze-fnd.or.jp/archives/106819/
ニホンジカによる植生被害が深刻な状況にある尾瀬国立公園において、麻酔銃および銃によるニホンジカの捕獲作業を実施しています。ご確認ください。
https://www.oze-fnd.or.jp/archives/116736/
昨年の今頃の様子は?
尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17
ミズバショウのシーズン、もうしばらく楽しめそうです。木々は芽吹きはじめ、湿原の緑が濃くなってきました。2023.05.31
尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子
尾瀬沼ビジターセンター
- 電話番号:
- 連絡先住所: