登りは6号路で沢沿いの登山道を歩き、下山は1号路をゆっくり散策
高尾山口駅~6号路~山頂~1号路~ケーブルカー利用~高尾山口駅
登りは沢沿いの登山道を歩く6号路、下りでは見どころ満載の1号路をゆっくり散策して、最後にケーブルカーを利用。せっかくならしっかり山道を歩きたい、でもちょっとラクもしたい、という人におすすめのコースだ。
文・写真=渡邉明博
【登り】琵琶滝コースと呼ばれる6号路を歩いて山頂へ
「森と水」をテーマにしている6号路は別名「琵琶滝コース」とも言い、沢音を聞きながら登って行く気持ちのいいコースである。高尾山口駅の改札を出たら右に進むとケーブルカー清滝駅の広場に着く。左側から歩き出し、左手に稲荷山コースを見送り、右にケーブルカーの軌道を見ながら車道を進んで行く。すぐに妙音橋で、車道と別れて右の6号路の登山道に入る。
途中、右手に岩屋大師が見えるとまもなく琵琶滝入口の分岐に着く。右前方には琵琶滝不動が立ち、その後ろに琵琶滝が望めるだろう。なお、琵琶滝不動横から登って行く道は霞台で1号路に入れるルートだ。
琵琶滝入口を過ぎると、琵琶滝を高巻くようになる。すると再び沢に近づき緩やかな登りが続く。この辺りはセッコクが多く見られて開花期ならばお花ファンにはたまらないところだ。
さらに進むと硯岩があり、その先に大山橋がかかっている。対岸に渡って沢沿いを進むと稲荷山コースへの分岐が現われる。左に行けば稲荷山コースで直進が6号路だ。ここからは沢の源流部を飛び石伝いに登って行く。滑りやすいので転倒には気を付けよう。
やがて沢をUターン状で離れ、急な登りに変わると尾根上に出て、丸太の階段を登るとベンチが置かれている広場に飛び出す。ここは3号路と5号路の合流点にもなっている。道標を確認し右の5号路を進めば1号路と交わり左に進めば高尾山の山頂に着く。
十三州大見晴台とも呼ばれる標高599mの山頂からは、富士山を始め、丹沢の山々を見渡せる。数件の茶店やトイレや高尾ビジターセンターもあり高尾山の歴史や自然を学ぶことができる。
【下り】1号路を利用しケーブルカーで下山する
下山は山頂下のトイレ前を通過して直進する。やがて長い階段を降りると薬王院の敷地に入る。
薬王院本殿で参拝をすませ、広い境内を抜けて山門を出ると舗装道に変わり権現茶店が現われると道は二手に分かれる。どちらを下ってもすぐ先で交わるが、右ルートは階段で左ルートは仏舎利塔を巻く道である。
さらに進むと浄心門があり、その先のタコ杉、サル園を過ぎると十一丁目茶屋が建つ霞台だ。ここでも道は二手に分かれるが、どちらを進んでも高尾山ケーブルカー駅に出る。ここからケーブルカーに乗り、清滝駅からスタートした高尾山口に戻ろう。
※2025年12月7日(日)まで6号路は登り一方通行。
アドバイス&注意点
6号路は舗装路ではなく登山道が続くため、1号路よりもしっかりした装備や持ち物が必要になる。足元はできればスニーカーよりもトレッキングシューズが望ましい。途中で買い物やトイレにも立ち寄れないので、計画的に。高尾山の服装&持ち物についてはこちらで解説。
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