高尾山の服装&持ち物
高尾山になにを着ていけばいいの?普段着でも行ける?必要なものは? 599mの低山とはいえ、山は山。後悔しないための、高尾山の服装&持ち物アドバイス。
服装&持ち物選びのポイント
どのルートに行くかでも変わる
舗装された1号路と登山道の6号路などでは、道の状況が大きく異なるし、道中で買い物ができるか否か、トラブル時にすぐに引き返せるかどうかも異なる。
舗装路がほとんどの1号路をケーブルカーまたはリフト利用で歩くなら、普段着でも登れるだろう。汚れてもいい覚悟があるならスカートもあり。道中はお店や施設が点在するので、持ち物の心配も少ない。ただし、足元はサンダルやハイヒールは避けて、滑りにくく歩きなれたスニーカーにしよう。
一方で、6号路や稲荷山コースなど未舗装路ルートをメインに歩くなら動きやすい服装に、足元は歩きやすいスニーカー、できればトレッキングシューズが望ましい。お店も途中にはないので、飲み物などの購入はできないし、トラブル対策にはより慎重な準備が必要になる。
服装
基本的には動きやすい服装であればOK。登山用がなくても、スポーツをするときのような服装であれば問題ないだろう。服装選びのポイントと、季節別のアドバイスを紹介する。

ポイント
高尾山の気温
高尾山の気温は、東京の都心部とあまり変わらない。朝晩は冷えるので、最低気温は2℃ほど低い。

服の素材をチェック
肌に触れるインナーは、綿(コットン)やレーヨン素材は、汗で濡れると乾きにくく、体を冷やしてしまう「汗冷え」の原因となる。乾きやすい化繊(ポリエステルなど)または濡れても冷えを感じにくいウール素材がおすすめだ。
基本は重ね着
動いているときは暑いし、立ち止まれば寒い。朝晩と日中の気温差もある。温度調節できるように重ね着スタイルにして、夏でも上着を1枚もとう。
春・秋の服装
登っている間は暑くなるものの、休憩中やリフトに乗っている間など、じっとしていれば冷えるもの。ジップアップパーカーなど、簡単に脱ぎ着ができる上着も用意しよう。
| 都心/最高 | 高尾/最高 | 都心/最低 | 高尾/最低 | |
|---|---|---|---|---|
| 4月 | 19.4 | 19.1 | 09.8 | 07.7 |
| 5月 | 23.6 | 23.6 | 14.6 | 12.9 |
| 10月 | 22.0 | 21.5 | 14.8 | 13.0 |
| 11月 | 16.7 | 16.4 | 08.8 | 06.4 |
夏の服装
昼の高尾山は都心部同様に暑いので、熱中症に要注意! 朝晩は都心よりも冷えるので、早朝から歩く場合や、ビアガーデンで遅くまで滞在予定があるなら、薄手の上着があると安心だ。
暑くてもサンダルは靴擦れや疲労の原因になるので、やめておこう。
| 都心/最高 | 高尾/最高 | 都心/最低 | 高尾/最低 | |
|---|---|---|---|---|
| 6月 | 26.1 | 26.0 | 18.5 | 17.4 |
| 7月 | 29.9 | 30.1 | 22.4 | 21.5 |
| 8月 | 31.3 | 31.4 | 23.5 | 22.4 |
| 9月 | 27.5 | 27.1 | 20.3 | 18.8 |
冬の服装
寒い季節に人気のヒート系インナー。素材に綿(コットン)やレーヨン素材が混紡されているものは要注意。日常使いはともかく、汗をかきすぎてしまう状況では、汗で濡れて寒くなってしまう。乾きやすい化繊や濡れても冷えにくいウールがおすすめ。
また、寒そうだと思って厚着をすると、登っているうちに暑くなって汗をかいてしまう。登り始めは少し寒いかな、というくらいの服装でOK。何枚か重ね着をして、温度調整ができるようにするといい。
厚手のニットやスウェットなどは、温度調整がしにくいので避けよう。手袋やマフラーなどの小物で調整してもいい。
防寒着はウールのロングコートなどよりも、コンパクトになってバックパックに収納できるダウンジャケットなどがおすすめ。登っている間もかさばらない。
道の凍結には要注意。滑りにくいグリップ力のある靴がおすすめ。近年はあまりないが、積雪にも注意。当日が晴れでも数日前の雪が残っていたり、融けた雪が凍結して滑りやすくなっていることもある。登山道状況は、ビジターセンターの最新情報をチェックしよう。
| 都心/最高 | 高尾/最高 | 都心/最低 | 高尾/最低 | |
|---|---|---|---|---|
| 12月 | 12.0 | 11.7 | 03.8 | 00.8 |
| 1月 | 09.8 | 09.3 | 01.2 | −1.8 |
| 2月 | 10.9 | 10.3 | 02.1 | −0.9 |
| 3月 | 14.2 | 13.7 | 05.0 | 02.7 |
持ち物リスト
バックパック(リュックサック)
両手が使えてバランスがとりやすいバックパックがおすすめ。日帰りなら20リットル前後。登山用は背中の通気性や背負い心地、耐久性などに工夫がされているが、タウン用でも問題ない。
モバイルバッテリー
もしものときの連絡手段になるスマートフォン。高尾山は概ね電波が入る場所が多い。ただし、充電がなければ使えないので、モバイルバッテリーは用意しよう。
ファーストエイドキット
ばんそうこう、常備薬、ステロイド軟膏、消毒薬など。
レインウェア、折り畳み傘
山の天気は変わりやすいもの。雨具は用意しよう。道が混雑していなければ傘でも大丈夫だが、レインウェアがあるとベター。上下セパレートした登山用は値が張るが、蒸れずに快適で、大雨、台風のときなども便利なので購入も検討してみては?
飲み物
季節問わず、登山時は適切な水分補給がマスト。最低でも500ml以上、汗をかく夏はさらに必要になる。1号路上の各施設や山頂の自動販売機で購入もできる。
行動食(お菓子など)
登山中はエネルギーを消費する。血糖値が下がると体調不良になってしまうこともあるので、空腹で登ることは避けて、休憩時にお菓子を食べたり、山頂で食事をしたり、なにかを食べて元気よく登ろう。
地図
必ず地図は携行して、自分の現在地を確認しながら歩こう。ヤマタイムでは自分で計画したルートを印刷ができる。
高尾山ビジターセンターのWEBサイトでも地図がダウンロードできる。
近隣施設ではレンタルが利用できる
高尾山口駅周辺の施設では、登山靴やウェアなどがレンタルできる。せっかくなら快適に登りたい、という人は、利用してみては?
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