スカルパ「リベレ HD」

ハイエンドラインを冠する
夏靴のフラッグシップ

文＝吉澤英晃、写真＝小山幸彦　
[PR]2025.03.28

登山靴専門メーカーは世界中に存在するが、ATスキー、テレマークスキー、極地での高所登山、フリークライミング、トレイルランニングに至るまで、これほど多種多様な専用シューズを開発しているメーカーはスカルパ以外にない。幅広いラインナップは個々のアクティビティへの深い知識と靴作りに関する確かな知見、高度な技術力のたまもので、それらはスカルパが手がける全製品の素地になっている。

リベレHDもそんなメーカー独自のアイデンティティから生まれた夏山向けのマウンテンブーツで、商品名にもなっている“リベレ”はスカルパが誇るハイエンドラインを意味する。高性能を生み出すこだわりの作りは数十工程にも及ぶ手作業を必要とし、たとえば、前足部のミッドソールをランドラバーで覆ったのちにアウトソールで挟み込む独自の構造などに製造への熱意を見ることができる。

ほかにも、ミッドソールは足の内側にわざと硬度の高い素材を組み合わせて、着地時に足首が過度に内側に倒れるのを軽減。この構造により、歩きやすさをさらに向上させた。グラスファイバーを複合したシャンクで軽量化を図り、アッパーと一体化するタンで、まるで靴下を履いているような優れたフィット感をもたらしている。