ゴールデンウィークはどこに登る? 全国登山エリアGW最新情報2025

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待ちに待ったゴールデンウィーク。2025年は前半は飛び石連休となっているが、登山の計画を立てている人も多いことだろう。花の状況や残雪など、大型連休の登山計画のヒントになりそうな山岳エリアの最新の情報をお届けしよう。

構成=生田悦代 トップ写真=GWを控えた会津駒ヶ岳

目次

北海道/大雪山 旭岳(だいせつざん あさひだけ)

完全雪山装備が必要です/旭岳ビジターセンターより

4月中旬、ビジター周辺でも残雪がありますが、融雪も進んでいます。山の上では姿見周辺に限らず風が強く吹き、場所による積雪の変化があります。姿見の積雪は例年ゴールデンウィーク中でも2m以上あります(4月18日現在、積雪270cm)。滑走できる圧雪コースや最新情報は旭岳ロープウェイホームページをご確認ください。

入山にはアイゼンやピッケルなど完全雪山装備が必要です。5月でも降雪があり、天候急変による視界不良には慎重に行動しましょう。登山でも安全のためGPSを携行しましょう。

旭岳付近ではヒグマ個体の目撃や痕跡が確認されています。旭岳ビジターセンターHP【2025年ヒグマ関連情報】で最新の情報をご確認ください。旭岳/姿見駅付近の状況は、旭岳ロープウェイHPが参考になります。天気、気温、風速、視界、積雪量やライブカメラが随時更新されています。入山前に確認しましょう。
※4月30日更新

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東北/朝日岳(あさひだけ)

ブナが芽吹いています/朝日鉱泉ナチュラリストの家より

今冬の里は大雪、3~4月は非常に寒くなりました。準備のための入山もいつもより遅れましたが、朝日鉱泉周辺の残雪は、里の大雪と比べ、そこまで大雪の冬ではなかったのではないかと想像されます。あくまでも朝日鉱泉周辺ではありますが、この時期の例年並みの残り方です。

ゴールデンウィーク中の入山はアイゼンとピッケル、サングラスなど雪山登山装備が必要です。GPSなどで登山ルートをロストしないように注意してください。朝日川本流に架かる吊り橋の中板は雪による破損を防ぐためすべて撤去されています。中板の設置は5月3日ごろの予定です。

朝日鉱泉ナチュラリストの家の営業開始は5月3日(土)を予定しています。この時期はアクセス道路がまだ開通しておらず、10km以上歩いてのアプローチとなりますのでご留意ください。

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雪解けの進む朝日鉱泉(写真提供=朝日鉱泉ナチュラリストの家、4月21日撮影)
雪解けの進む朝日鉱泉(写真提供=朝日鉱泉ナチュラリストの家、4月21日撮影)

東北/会津駒ヶ岳(あいづこまがたけ)

道迷いに注意/会津駒ヶ岳 駒の小屋より

会津駒ヶ岳のゴールデンウィークは雪山です。降雪の可能性もあり、万全の雪山装備が基本です。前爪のあるアイゼンとピッケル、GPSを必ず携行してください。

この時期の登山道では、気をつけてほしい箇所がいくつかあります。標高1050m辺り(冬道をから駐車場に出る箇所)ではGW前後に雪崩が出るため注意してください。標高1350m付近の下りはとても滑りやすいため、アイゼンをしっかりと噛ませて必ずピッケルを出しましょう。標高1700mの水場を過ぎたらピッケルを出すことを強くおすすめます。またGPSなどを使って自分が登山道の上にいるかどうか、しっかりと確認しましょう。標高1500m付近で正規登山道よりも北側に入り込んでしまい、滑落してしまう事例が多く見受けられます。安全登山を心がけてください。

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静寂の会津駒ヶ岳(写真提供=会津駒の小屋、4月21日)
静寂の会津駒ヶ岳(写真提供=会津駒の小屋、4月21日)

上信越/尾瀬(おぜ)

まだ雪があり、防寒防水対策は必須/尾瀬保護財団より

4月中旬に大清水、鳩待峠への道路が開通し、国道352号は七入まで冬季通行止めが解除され今年の尾瀬が開幕しました。とはいえGWの尾瀬はまだ冬。湿原はほぼ一面の雪に覆われ、木道は雪の下です。山行は地図と木の幹の赤マークや枝についたリボンが頼りです。雪山装備はもちろんですが、経験も必要です。また、4月22日にツキノワグマによる人身被害の発生しています。

4月11日の至仏山の残雪状況調査では、例年と比べて雪が多い状況です。今シーズンの残雪期利用期間は4月18日~5月6日です。滑走は現地の誘導ポールを確認し、指示に従うようお願いします。軽装や雪上登山の技術を持たない方の安易な入山は危険です。残雪状況によっては利用期間が変更となる可能性がありますのでご注意ください。

※上記期間終了後、5月7日~6月下旬(予定)まで植生保護のため至仏山登山道は閉鎖予定

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上信越/妙高山、火打山(みょうこうさん、ひうちやま)

残雪多し。雪山登山の装備が必要/高谷池ヒュッテより

この冬は雪が多く、4月22日現在、県道39号杉野沢~笹ヶ峰登山口の除雪が例年より遅れ、ゴールデンウイーク前を目安に除雪終了する予定です。駐車場は除雪が完了してからとなります。

山中の雪の量は多いものの、雪が溶ける速度は早い印象を受けます。前爪のある12本アイゼンとピッケルは必須です。状況は刻々と変化するため目印やリボンなどの掲示も難しくルートファインティングが求められます。毎年道迷いが発生しているため入山経験者でも充分注意してください。必ずGPSで確認しましょう。なるべくこの時期の経験者との同行が望ましいです。日中と夜の気温差が大きいため、着脱して体温調節できる服装の工夫が必要です。火打山登山や高谷池ヒュッテ(4月26日オープン予定)の最新情報は高谷池ヒュッテ公式インスタグラムや妙高観光局で得ることができます。入山前に必ず確認しましょう。

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関東/高尾山(たかおさん)

稲荷山コースといろはの森が通行止め、6号路は上り一方通行/高尾山ビジターセンターより

ゴールデンウィーク中の高尾山は例年大変混雑します。今年は稲荷山コースといろはの森が通行止め、6号路は上り一方通行となっています。ビジターセンターとしては混雑緩和のため1号路をおすすめしています。人出が多い時には、すれ違いに注意して下さい(特に3号路、4号路)。

例年より大きな寒暖差の影響で、今年は開花進行状況がいつもと少し異なるようです。4月23日現在、シャガ、ジュウニヒトエなどが見頃です。夏鳥も飛来し、チョッキリの揺籃も見られるようになりました。天気急変に備えて雨具の用意とともに、紫外線対策、熱中症対策も忘れずにお越しください。

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奥秩父/瑞牆山(みずがきやま)

今年は寒い日が続いています/瑞牆山荘より

瑞牆山荘周辺は例年ならゴールデンウィークに芽吹きを迎えますが、今年は少し遅くなりそうです。雪融けも遅く、雪が残る箇所、日陰に残る雪が固く氷になっているところもあります。今後の天候次第ですが、金峰山は6本爪以上のアイゼンとビッケルで。瑞牆山でもチェーンスパイクや軽アイゼンはお守りとして携行したほうがよさそうです。もちろん防寒対策はしっかりと準備してください。

ゴールデンウィーク中、公共交通機関の主な最寄り駅となるJR韮崎駅から瑞牆山荘方面行きの「茅ヶ岳みずがき田園バス」が連日運行します。マイカーは、瑞牆山荘周辺の駐車場は早くから満車となり路上駐車の長い列となります。緊急車両の通行をさまたげるような駐車は行なわないでください。

奥秩父/甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)

テントサイトはすべて雪上/甲武信小屋より

今年は残雪が多く、標高2000m以上には積雪が1mくらいあります。降った雪が一度解けて再凍結した上に3月19日の南岸低気圧による大量の降雪が積もりました。氷の層に積もったこの雪はゴールデンウィークでもこの雪は残りそうな気配です。残雪・凍結があるため登山には軽アイゼンや防水性の高い登山靴が必須です。

南側の西沢や徳ちゃん新道は支障なく通行できます。北側は毛木平(もうきだいら)駐車場までは雪もありませんが、登山口を入り樹林帯の日陰から雪が出始めます。踏み抜きも多く発生しており所要時間がかかると思います。

この時期、テントサイトはすべて雪上になります。小屋泊でも周囲には雪があり、ダウンなどの防寒装備は必須です。

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雪の残る甲武信ヶ岳山頂(写真提供=甲武信小屋、4月21日撮影)
雪の残る甲武信ヶ岳山頂(写真提供=甲武信小屋、4月21日撮影)

南八ヶ岳/赤岳(あかだけ)

入山は冬の雪山装備で/赤岳鉱泉より

八ヶ岳のゴールデンウィークは気圧配置により降雪、吹雪になることがあります。そのためまだ冬の装備が基本となります。4月18日、積雪は赤岳鉱泉で70~80cmです。GWのテントサイトは雪上を想定した準備でお願いします。稜線も同じくらいの積雪があります。赤岳鉱泉から稜線の樹林帯はさらに積雪があります。稜線に行くには前爪のあるアイゼン、ピッケルが必要です。山麓は春でも、登山口からは鉱泉まででも冬の準備としてチェーンスパイク、サングラス、手袋は必要です。堰堤から下は融雪していますが、上の樹林は凍結があります。特に南沢は凍結が残っています。

美濃戸林道の積雪と凍結はなくなりましたが、ぬかるみと深いわだちが点在して路面がかなり荒れています。車高の4輪駆動車で走行することを推奨します。GWに向けて可能な限り解消する方向です。

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北八ヶ岳/北横岳(きたよこだけ)

樹林帯の雪に注意/北横岳ヒュッテより

ロープウェイ駐車場から北横岳へ向かう登山道は登山口から雪の上の状況です。ロープウェイ山頂駅付近の樹林内には1m近い積雪があります。また山頂駅付近では正しい登山ルート以外にも踏み跡(トレース)があり、道迷いに注意が必要です。坪庭から北横岳山頂までも1m以上の積雪があります。気温が低いと固く氷化することがあり、6本爪以上のアイゼン推奨です。

北八ヶ岳では3月19日に半日で40cmの降雪があり、平均積雪深は今冬最大の2mに達しました。またこの冬は例年になく寒暖差が大きく、降雪→積雪→雨で表面が融雪→低温で再凍結→降雪を繰り返したため、ゴールデンウイークごろでも登山道は残雪だけでなく、根氷の上を歩く場所が多くなりそうです。根氷は雪よりも解けるのが遅いため油断は禁物です。

北八ヶ岳ロープウェイはゴールデンウィーク中運行しますが、その前後は運休となります。北横岳ヒュッテはロープウェイ運行中の営業となります。外来者向けの営業は不定期(お土産品や冷たいペットボトル飲料などの販売のみ)。休憩利用、喫茶や軽食の提供はできません。山小屋休業時でも屋外トイレは使用できますが、アイゼンやスノーシューは必ず外して利用しましょう。

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南アルプス/甲斐駒ヶ岳(かいこまがたけ)

技術的に難しくなる季節です/甲斐駒ヶ岳七丈(しちじょう)小屋より

5月の半ばくらいまでは、気温など気候的にはやさしくなっていきますが、技術的には難しくなる季節です。雪と氷、岩のミックス、気温によって状態の変化する雪に対応する経験と技術が要求されます。

登山口の尾白川は春の装いですが、黒戸尾根は途中から残雪、氷が出てきます。天候により状況が悪くなります。氷化している部分では早めに滑り止めを利用してください。一部まだ吹き溜まりもあるかもしれません。踏み抜きに注意が必要です。五合目から上はアイゼンの着用をおすすめします。小屋付近にもまだたっぷり残雪があります。4月22日時点で九合目下のルンゼはよく踏まれた箇所が透明に凍結し、その上融雪して不安定な箇所もありました。急傾斜のため下りは前爪を効かせた慎重なクライムダウンが必要です。心配な方は下りでロープを出しましょう。

今後の天候により状況は変化すると思われますが、山頂へは八合目以降の危険箇所に突入する前にしっかり状況を見極めて、安全に下山できるか想像しながらの登山をお願いします。甲斐駒ヶ岳七丈小屋は通年営業中。5月25日までは冬季営業のため給水制限があります。

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北アルプス/穂高岳(ほたかだけ)

残雪多し。雪面の状態の変化に注意/穂高岳山荘より

昨年、一昨年より雪が多く、登山道上も多い印象です。また今年は気温変化が激しいため日中日差しが出ると暑く感じ、雪も悪くなることもある一方で、朝晩や天候によっては雪が固く凍結することもあります。雪の状況が変わりやすく、難しい雪になることがあるので注意してください。

稜線はゴールデンウィークでもまだ冬の状況です。低気圧の配置によっては降雪や吹雪もあります。周辺は雪のためガスや雪、雨でホワイトアウトすることがあります。視界不良時は慎重に。無理をせず撤退の時間を決めることも大切です。この時期は10~12本の前爪のあるアイゼンとピッケルは必携です。

穂高岳山荘は4月27日から営業開始予定です。テントサイトは全面雪の上です。水場がまだ雪の下のため通過者の給水は有料です。

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北アルプス/涸沢(からさわ)

雪多く、本谷はまだ架橋されていません/涸沢ヒュッテより

今年はここ2~3年と比べても雪が多く、涸沢の多いところで10mほど。ヒュッテ周辺で5~6mあります。雪が多いため本谷はまだ架橋されていません。今後の架橋予定は雪の状況によります。本谷にはデブリ跡があります。スプレーで道をつけてありますので、その通り歩いてきてください。スプレーのルートを外れると危険です。

涸沢まででも軽アイゼンなどが必要です。雪の傾斜に慣れていない方は、アイゼンの爪が多い方が安心です(特に下り)。雪面は気温により固くなることもありますが、緩むと踏み抜きも発生するため注意してください。本谷~涸沢だけでも雪上行動に慣れていないと行動時間が通常より長くなります。無理せず安全登山を心がけてください。

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北アルプス/槍ヶ岳(やりがたけ)

前爪のあるアイゼンとピッケルが必要/槍ヶ岳山荘より

槍沢ロッヂまでは雪の量はここ2、3年よりは確実に多いようです。稜線から槍沢を見下ろすと積雪量は例年並みのように感じます。槍沢上部は雪の急傾斜を直登となります。ここは例年ポールが設置されます。雪の状況は変化するので安全な箇所を慎重に上がってください。

天候などの条件で雪質が大きく異なります。気温天候によっては非常に固くなるため前爪のあるアイゼンとピッケルが必要です。特に下りは要注意。気温が上がると雪が腐って足がとられ、体力を消費します。コースタイムを多めにとっておきましょう。槍ヶ岳山荘、槍沢ロッヂは4月26日から営業予定です。

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GWを控えた槍ヶ岳(写真提供=槍ヶ岳山荘、4月18日撮影)
GWを控えた槍ヶ岳(写真提供=槍ヶ岳山荘、4月18日撮影)

北アルプス/燕岳(つばくろだけ)

路面崩落で車両通行止め、歩行者のみ通行可

4月14日に発生した路肩崩落により、燕岳登山口への県道槍ヶ岳矢村線(中房線)が通行止めとなっています。4月25日15時から時間規制により、歩行者の通行が可能になります。歩行者の通行が可能な時間帯は5時30分から17時30分までで、一般車両の通行はできません。

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北アルプス/白馬岳(しろうまだけ、はくばだけ)

今年の大雪渓は雪がたっぷり/白馬山荘より

今年の大雪渓は雪がたっぷりあります。ゴールデンウィークの白馬岳へは雪山登山装備と前爪のあるアイゼン、ピッケル、サングラスなどが必要です。できれば、この時期の経験者同行が望ましいです。小雪渓では滑落に注意して通過してください。登山中、上り下りする登山者もあり、落雪、落石には注意。雪崩にも注意してください。また雪渓の中で長い休憩を取らないようにしましょう。休憩時は山の方を見て座り、上方への注意をおこたらないようにして下さい。まだまだ降雪することがあり、視界不良時は入渓を控えましょう。

今年、猿倉駐車場は使用できません。猿倉駐車場までは八方バスターミナルからのタクシーまたは路線バスを利用してください(路線バス運行日5月3日~5月6日)。自家用を麓に駐車する場合は八方第3・第5駐車場(無料)をご利用ください。

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北アルプス/立山(たてやま)

入山届とビーコンを忘れずに/立山室堂山荘より

積雪量は山荘周りは例年並みですが、全体的に見ると去年より1mほど多いようです。室堂には大きな雪崩の跡は見られず、今のところ比較的安定しています(引き続き雪崩には注意)。稜線以外はスノーシューが必要なところがあります。また稜線付近はアイゼン、ピッケルが必要になります。

荒天時にはトレースが消えますので状況変化にご注意ください。天気が安定せず時間ごとに目まぐるしく変わります。下界ではすっかり春ですが、天気が悪いと立山一帯は真冬に戻ります。降雪はもちろん吹雪にもなります。山に入るときは事前に行動予定日の天気をご確認ください。4~5月の立山一帯への登山者およびスキーヤーは「入山届」の提出(室堂ターミナルにて)と「雪崩ビーコン」の携帯が必要です。紫外線が強いのでサングラスや対策も忘れずに。

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4月24日の立山室堂周辺(写真提供=立山室堂山荘)
4月24日の立山室堂周辺(写真提供=立山室堂山荘)

中央アルプス/木曽駒ヶ岳(きそこまがたけ)

気温上昇に伴う雪崩が発生/宝剣山荘より

中央アルプスはまだまだ雪山です。天候は変わりやすく春から急変して冬に逆戻りすることもあります。この変化に対応するために3000m級山岳の厳冬期雪山装備が必要です。ピッケル、10本爪以上のアイゼン、ヘルメット、雪山用の防寒着、紫外線対策のサングラスも必須です。

4月14日現在、積雪量は3m前後、週末前の降雪で30cmほど積雪が増えました。気温上昇に伴う雪崩もいくつか発生しています。八丁坂登山道上部(オットセイ岩から稜線)は再凍結を繰り返し、アイスバーンとなっている箇所も多く、滑落の危険が増しています。低体温症に注意するとともに、装備不良による遭難をしないよう準備してください。

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北陸/白山(はくさん)

3000m級山岳の雪山登山装備が必要/白山室堂より

多様な高山植物で名高い白山ですが、ゴールデンウィークはまだ真冬。アイゼンやピッケルなど3000m級山岳の雪山登山装備が必要な雪山です。気温、天候による雪のコンディションに注意が必要です。アプローチの白山公園線は冬期閉鎖中のため、市ノ瀬(いちのせ)~別当出合(べっとうであい)へは林道を歩きとなります。

白山室堂は5月1日から営業。素泊まりでも宿泊には予約が必要です。水場、トイレもこの日から使えるようになります。白山室堂のサイトでは5月1日から天気情報を掲載予定です。

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関西/大杉谷(おおすぎだに)

4月18日に開山しました/大杉谷登山センターより

大杉谷は4月18日に開山しました。アクセスの悪い大杉谷ですが、三重県側からは道の駅奥伊勢おおだいから「大杉峡谷登山バス」(4月26日から運行予定)が完全予約制で運行しています。GWは特別便も運行されます。

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中国・四国/剣山(つるぎさん)

登山リフトは4月19日より運行/剣山頂上ヒュッテより

4月に入り大きな落雷がありまた。4月26日から営業開始しますが、縮小営業となります。食堂営業は未定ですが、売店営業は行なう予定です。飲み物やお土産などはお求めいただけますのでご利用ください。

5月15日以降の予約は受け付けしています。宿泊予約状況は、公式ホームページで見ることができます。剣山観光登山リフトは4月19日より運行。通常9時~16時30分の運転ですが、5月3日から5月6日の間は8時~16時30分で運転します。

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中国・四国/石鎚山(いしづちさん)

アイゼンが必要です/石鎚神社頂上小屋より

晴れた日はすばらしい展望となる石鎚山。ゴールデンウィークでも寒気が入ると降雪することがあります。冬にも初夏のような天候にも対応できる装備でおいでください。防水性の高い登山靴は必須です。

今年の土小屋からのルートはルンゼに残雪が残りそうです。安全のため6本爪程度のアイゼンを用意ください(チェーンスパイクや軽アイゼンより)。このルートは落雪、落石に注意。特に視界不良時は音がしないので一層の注意が必要です。

成就ルートの鎖場はゴールデンウィークごろには融雪して出ていますが、冷たく霧氷がついたりすることがあります。無理せずう回路を通行ください。例年山頂の芽吹きは5月の終わりですが、今年はお花が少し早いかもしれません。石鎚神社頂上小屋は5月1日から営業を開始します。宿泊は予約ください。ゴールデンウィーク期間中の石鎚登山ロープウェイは、7時40分~18時運行。観光リフトについては、4月下旬より運行再開予定です。

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九州/九重山(くじゅうさん)

気温の変化に対応できる工夫を/法華院(ほっけいん)温泉山荘より

法華院温泉山荘はゴールデンウィークのころに美しい芽吹きを迎えます。3月の野焼きで一面真っ黒になった坊がつるは、一足早く4月中旬ごろから芽吹きが始まっています。今年は強い風の吹く日があるため防寒は油断禁物ですが、この時期は天候によっては気温が上がることもあり着脱して体温調節できる工夫が必要です。ミヤマキリシマの開花状況はまだわかりません。

主な登山口となる長者原(ちょうじゃばる)です。車道や駐車場の混雑で出発が遅れるケースが多発します。マイカーもバスも登山スタートが遅くならないように道路状況などの確認を。くじゅうファンクラブ(阿蘇くじゅう国立公園 長者原ビジターセンター)もFacebookにて最新情報を発信しています。臨時駐車場と登山口を巡回するバスは5月末からのミヤマキリシマシーズンに開設、運行予定です。

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※4月25日時点での情報です。計画を立てる際は直前の情報をご確認ください

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ゴールデンウィークに登りたい山

2025年のGWは、4月26日(土)から5月6日(火・振替休日)。前半は飛び石連休ですが、5月3日(土)から5月6日は4連休となります。 この大型連休をどのように過ごしますか?  長距離縦走から登山と観光を混ぜた計画まで、GWだからこそできる登山のプランを紹介します。

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