登山前の準備、「事前調査・登山届・体調管理」の心がけを。 島崎三歩の「山岳通信」 第114号

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長野県が県内で起きた山岳遭難事例について配信している「島崎三歩の山岳通信」。2018年6月11日に配信された第114号では、4件の遭難事例を紹介。本格的な登山シーズンを迎え、体調管理の重要さについて言及している。

 

6月11日に配信された『島崎三歩の「山岳通信」』第114号では、5月31日~6月3日に起きた4件の山岳遭難事例について説明している。以下に抜粋・掲載する。

  • 5月31日、北安曇郡池田町広津の日影山付近の山林で、91歳の女性が山菜採り(竹の子採り)のために入山したのち、同行者とはぐれて道に迷い行方不明となる山岳遭難が発生。警察、消防団などで捜索し、翌6月1日に通行人により発見、病院に収容された。怪我はない模様。

  • 6月3日、八ヶ岳連峰硫黄岳で、58歳の女性が硫黄岳から天狗岳へ縦走中、夏沢峠付近の登山道でバランスを崩して転倒・負傷、右足骨折の重傷を負う山岳遭難が発生。県警ヘリにより救助され、病院に収容された。

  • 6月3日、下高井郡山ノ内町平穏の岩菅山で、61歳の男性が岩菅山山頂付近にて疲労・体調不良のため行動不能となる山岳遭難が発生。県警ヘリにより救助され、病院に収容された。

志賀高原・岩菅山での遭難現場の様子(長野県警察本部 ホームページ 山岳遭難発生状況(週報)6月7日付)

 

  • 6月3日、下高井郡山ノ内町平穏の大高山付近で、64歳の男性が渓流釣りの途中に大高山小燕沢にて岩場で足を滑らせ滑落・負傷する山岳遭難が発生。群馬県防災ヘリにより救助され、病院に収容された。

 

山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス

6月に入り、県下各地で開山祭が行われ、いよいよ本格的な登山シーズンとなりました。事前に登山する山の情報を入手し、自分が登れる山かどうかを判断するとともに、登山計画書を作成・提出してください。
また、トレーニング及び体調管理に努めるとともに、登山中は、こまめに水分補給をし、日程・時間に余裕を持った登山を心掛けてください。

 

プロフィール

島崎三歩の「山岳通信」

信州の山岳遭難現場と全国の登山者をつなぐために発行。「登山用品店舗スタッフ」「登山情報サイトを利用する登山者」「長野県内の各地区山岳遭難防止対策協会」などに対して、長野県の山岳地域で発生した遭難事例を原則・1週間ごとに、「安全登山」のための情報提供をしている。

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島崎三歩の「山岳通信」

長野県では、県内の山岳地域で発生した遭難事例をお伝えする「島崎三歩の山岳通信」を週刊で配信。その内容をダイジェストで紹介する。

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