稜線を歩く前に、天候、体力、時間など総合的に勘案した登山を 島崎三歩の「山岳通信」 第135号

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長野県が県内で起きた山岳遭難事例について配信している「島崎三歩の山岳通信」。2018年12月20日に配信された第135号では、冬季の八ヶ岳登山について言及している。

 

12月20日に配信された『島崎三歩の「山岳通信」』第135号では、12月15日~16日に起きた2件の山岳遭難事例について説明している。以下に抜粋・掲載する。

  • 12月15日、八ヶ岳連峰根石岳で、74歳の男性が白砂新道分岐付近において倒れているのが発見される山岳遭難が発生。県警ヘリで救助されたものの、搬送先の病院で死亡が確認された。男性は何らかの原因により、倒れていたものと思われる。

  • 12月16日、八ヶ岳連峰横岳で、30歳の男性が裏同心ルンゼにおいてアイスクライミング中に転落し、負傷する山岳遭難が発生。県警ヘリで救助された。

 

山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス

12月2週は2件の遭難が発生し、1名の方が亡くなられています。冬期間の八ヶ岳連峰は、天候が良くても気温が低い上、非常に風が強く、低体温症になる危険性があります。稜線を歩く前に、天候、体力、時間など総合的に勘案した登山を心がけてください。

また、単独登山の場合、万が一の際に救助要請をすることができないことがありますので、なるべく複数で登山をしてください。

 

プロフィール

島崎三歩の「山岳通信」

信州の山岳遭難現場と全国の登山者をつなぐために発行。「登山用品店舗スタッフ」「登山情報サイトを利用する登山者」「長野県内の各地区山岳遭難防止対策協会」などに対して、長野県の山岳地域で発生した遭難事例を原則・1週間ごとに、「安全登山」のための情報提供をしている。

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島崎三歩の「山岳通信」

長野県では、県内の山岳地域で発生した遭難事例をお伝えする「島崎三歩の山岳通信」を週刊で配信。その内容をダイジェストで紹介する。

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