いにしえの時代より歩かれてきた、山上の聖地・高野山への参詣道 和歌山県北東部、標高約800mの山上盆地に位置する高野山。東西6km、南北3kmに及び、弘法大師空海が1200年前に開創した真言密教の聖地として知られている。高野山全域が一山境内地であり、弘法大師空海の御廟のある奥の院と壇上伽藍(だんじょうがらん)の二大聖地を中心に、約120近くの寺院が甍(いらか)を並べている。日本はもちろんのこと、世界的にもこれだけ大規模な山上宗教都市は稀である。今回は高野山へと向かう参詣道について紹介しよう。 2023.09.17
山上の聖地・高野山を取り囲む峰々と巡礼の道 和歌山県北東部、標高約800mの山上盆地に位置する高野山。東西6km、南北3kmに及び、弘法大師空海が1200年前に開創した真言密教の聖地として知られている。高野山全域が一山境内地であり、弘法大師空海の御廟のある奥之院と壇上伽藍(だんじょうがらん)の二大聖地を中心に、約120近くの寺院が甍(いらか)を並べている。日本はもちろんのこと、世界的にもこれだけ大規模な山上宗教都市は稀である。今回は高野山を取り囲む峰々とこれらをめぐる巡礼道について紹介しよう。 2023.09.09
トロッコ道から、高野山と弘法大師空海が得度した施福寺往還の道・槙尾道を歩く 槙尾道は、高野山と西国三十三所霊場の槇尾山施福寺との往来に使われた道で、長坂街道とも呼ばれた。そして槙尾道の宿場町、椎出集落の高野下駅には、高野山森林鉄道跡、いわゆるトロッコ道が通っている。今回は、九度山駅から高野下駅経由で不動坂女人堂に至る、トロッコ道と槙尾道をたどるコース紹介しよう 2023.03.24
静謐な雰囲気に包まれる雪の高野山。スノーハイクで女人道をめぐる 山上の聖地・高野山は、冬季には積雪もあり、スノーハイクが楽しめる。今回は雪の時期、高野山で唯一残る不動坂口女人堂から反時計回りで女人道を一巡するコースを紹介しよう 2023.01.29
地蔵に導かれながら、町石道にとって代わった京大坂道、旧不動坂道の「いろは坂」を登る 高野参詣道の京大坂道は表参道の町石道に対し、裏参道と呼ばれ、江戸時代末期に隆盛を極めた。京大坂道の難所とされる旧不動坂は、弘法大師が作ったとされる「いろはうた」の字数につなげて、「いろは坂」とも呼ばれている。今回は南海高野線の学文路駅から不動坂女人堂に至る京大坂道を紹介する。 2022.12.09
雷鳴とどろく中、太閤秀吉が馬にまたがり駈け下ったとされる、太閤道を歩く 高野参詣道の一つ黒河道は、かつて「橋本より高野への近道」と評された。黒河道には、かの太閤秀吉が弘法大師空海を畏れて、馬で駈け下ったという記録、言い伝えがあり、太閤道とも呼ばれている。今回は、宿場町・橋本から高野山上に通じる黒河道を紹介する。 2022.11.11
梵字と町石を刻んだ石塔に導かれながら、真言密教の聖地、高野山への表参詣道・町石道を歩く 町石道(ちょういしみち)は、慈尊院から高野山へと通じる高野参詣道で、道筋には一町ごとに梵字と町石を刻んだ五輪塔形の石塔が建てられている。かつて人々は石塔に合掌しながら高野山へと歩みを進めたという。今回は、表参詣道である町石道の慈尊院から根本大塔までのコースを紹介する。 2022.10.10
高野参詣道の三谷坂を登り、白洲正子が「桃源郷」と評した天野の里へ 「桃源郷」と評された里--。高野山の北西、和歌山県かつらぎ町に位置する天野の里は、標高約450mの盆地にあり、里の中心には1700年前の創建といわれる丹生都比売神社が鎮座する。また、北の丹生酒殿神社からこの丹生都比売神社に向かう三谷坂は、高野参詣道のひとつ。今回はその三谷坂から丹生都比売命降臨の山、小都知ノ峯へとたどるコースを紹介する。 2022.09.13
山上の聖地・高野山――。聖域の奥之院を取り囲む可愛い3つの山をめぐる 和歌山県に位置する高野山は、標高約800mにある山上の聖地。弘法大師の御廟がある奥之院は標高1000m前後の山々に囲まれている。そのため高野山エリアは下界に比べて5~6℃気温が低く、平地ではまだまだ残暑が厳しい時期でも過ごしやすい。今回は、聖域・奥之院への入口である御廟橋から高野三山をめぐるコースをご紹介する 2022.08.26