慧海ルートの核心部へ――。聖地シェー山の先へと足を進め、ニサルにて思いを巡らせる
植村直己冒険賞を受賞した稲葉香さんの2016年の冒険も佳境へ。ドルポの最奥地に入り、さらに核心部へと進む。
2020年に第25回植村直己冒険賞を受賞した稲葉香さん。河口慧海の足跡ルートをたどるために2007年にネパール登山隊に参加して以来、幾度となくネパールの地を訪れた。本連載では、2016年に行った遠征を綴っている。
慧海ルートの核心部へ――。聖地シェー山の先へと足を進め、ニサルにて思いを巡らせる
植村直己冒険賞を受賞した稲葉香さんの2016年の冒険も佳境へ。ドルポの最奥地に入り、さらに核心部へと進む。
ドルポ最大の聖地、シェー山に到着。周回巡礼の想い出と共に、シェー三大ゴンパを訪れる
いよいよ、ドルポ最大の聖地であるシェー山の山麓へと辿り着いた稲葉さん一行。旅の途中、ずっと気になっていたシェー山の頂の「何か」について尋ねたり、古い寺院を訪ねたりして、シェー山での河口慧海の足跡をたどるのだった。
高度を上げて標高5110mのセラ・ラ峠を越え、ドルポ最大の聖地シェー山を視界に入れる
前回、長い行程の末、なんとかドゥンターまで到着した稲葉さん一行は、さらに歩みを進めて、標高は5000mを越える最奥へと足を進める。そして視界には聖地「シェー山」が入ってきくるのだった。
黄金に輝く大麦が眩しいティンキュー、そしてシーメンを進み、ドゥンター村に到着
僧侶・河口慧海の足跡をたどり、ドルポ核心部へと足を進める稲葉香さん。今回のルポでは、ティンキュー村で映画「キャラバン」で知られる画家のテンジン・ヌルブ氏の生家を訪ねたのちに、美しい大麦畑が広がっているシーメン、そしてコマ~サルダン~ドゥンターと進んだ様子を紹介する。
慧海の「チベット旅行記」には敢えて記されていないツァルカ村から先、越境への核心部へ――
約100年前にチベットを旅した僧侶・河口慧海の足跡をたどり、さらにドルポ内部へと旅を続ける稲葉香さん。今回はツァルカ村へ。ツァルカは、のちに発見された日記によって立ち寄ったことが確認できた場所である。
慧海ルートをたどってドルポへ。疲労困憊でたどり着いた野営地は100年前の慧海と同じ場所だった!?
100年前にチベットを旅した僧侶・河口慧海の足跡をたどっている稲葉香さん。2016年9月、ネパールの秘境・ドルポへ向けての旅が始まった。沢を遡り、疲労困憊の末、たどり着いた野営地は、100年前の慧海と同じ場所だったのか――。
慧海ルートから寄り道。地図では探せないローマンタンの洞窟とゴンパを訪ねる
100年前にチベットを旅した僧侶・河口慧海の足跡をたどっている稲葉香さん。2016年の旅は、慧海の足跡から少し外れて、秘境ローマンタンへ。標高3700mにある城郭都市の奥にある、ガイドブックにも載っていない、現地の案内人もなかなか行くことがないという洞窟群へと足を踏み入れた。
慧海が10ヶ月滞在していた村、ツァーランで、私が確かめたかったこと
今から100年以上も前に、標高5000m以上あるヒマラヤ奥地の峠をいくつもこえた僧侶、河口慧海。その足跡を辿る稲葉香さんは、慧海が10ヶ月もの長期にわたって滞在したツァーランという村へ入った。そこで見たものは?
巨大なマニ壁のあるゲミ、そして、グランドキャニオンのようなダークマーを経て、ツァーランへ
今から100年以上も前に、標高5000m以上あるヒマラヤ奥地の峠をいくつもこえた僧侶、河口慧海。その足跡を辿って、稲葉 香さんらが歩いた2016年の記録。シャンボチェからスタートし、河口慧海が10ヶ月を過ごしたというツァーランに向けて歩く。
アッパームスタンにて。ガイドブックに載っていない天然の仏塔を訪れる
今から100年以上も前に、標高5000m以上あるヒマラヤ奥地の峠をいくつもこえた僧侶、河口慧海。その足跡を辿って、稲葉 香さんらが歩いた2016年の記録。今回はチレからシャンボチェまでの途中に立ち寄った、ガイドブックにも載っていない場所の話。