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テーマ:二百名山

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北アルプス・御嶽山 (長野県)

霞沢岳 

標高2,646m

 常念山脈の最南端にそびえるのが霞沢岳。上高地のウエストン広場から梓川を隔てて見上げると、梓川の清流の向こうにそびえる、小柄だが筋肉質のいい貌(かお)をしている山だ。  山の名は東面を流れ下る霞沢からつけられている。近代登山の黎明期に、この沢を上高地入りの登路にしたこともあったが、あくまでもバリエーション・ルートで、徳本峠が本道であった。  上高地の真上にそびえるいい山だが、ほとんど登らず、名も知らぬ人が多い。登山道はなく、八右衛門沢をつめるのが唯一のルートだった。しかし最近では徳本峠から稜線通しの道ができて、ようやく日の目を見るようになっている。北隣の六百山とともに見直したい山だ。  登山道は上高地から明神、徳本峠経由で7時間。

往復 二泊三日 12時間55分
上高地から霞沢岳へ2泊3日

コース定数:51

南アルプス (山梨県 静岡県)

笊ヶ岳 

標高2,629m

 笊ヶ岳は南アルプスの前衛とはいえ、なかなか登る機会の少ない山の1つである。特徴ある双耳峰は甲府盆地からもよく見え、同定しやすい山である。  登山適期は残雪期がよい。尾根筋で水が得やすいこと、大井川の谷を隔てて見る南アルプスの色彩の変化が楽しめることなどが理由。  独立峰なので、360度の大展望を手中にできる。これは多少の入山の困難さを帳消しにして余りあるものといえよう。  一般的な登山は、雨畑川沿いの馬場集落から奥沢、布引山を経てピストンということになろう。山中1泊。山頂まで登り10時間30分。『甲斐国志』には「山形淘ざる(いざる)ヲ覆(ふせ)タルカ如シ因テ名ツク」とあるが、山形に若干の疑問がある。最初の登山者は中村清太郎であり、明治44年12月1日、奥沢の谷をつめてその頂に立った。

往復 一泊二日 10時間5分
南アルプスの東にそびえる美しい双耳峰

コース定数:45

縦走 二泊三日 19時間5分
雨畑湖から笊ヶ岳・布引山を縦走

コース定数:79

北アルプス・御嶽山 (富山県 長野県)

烏帽子岳 

標高2,628m

 烏帽子岳は、北アルプスの中央部に位置している。後立山連峰の最南峰、蓮華岳から南へ屈曲して、崩壊の激しい主稜線が北葛岳(2551m)、七倉岳(2509m)、船窪岳(2459m)、不動岳(2601m)、南沢岳(2625m)と蛇行しながら延びて、烏帽子岳に続いている。この山は後立山連峰の延長線上にあるが、裏銀座縦走コースの起点でもある。  山名の由来は稜線上に烏帽子状の岩塔をそばだたせる山容からで、新期花崗岩の砂礫が明るい。南に烏帽子小屋があり、舟窪が池になっている。三ツ岳、野口五郎岳へ向かう縦走コースは花崗岩と砂礫の明るい稜線で、コマクサが多い。  北の南沢岳との鞍部は広々したハイマツと草原で、四十八池と呼ばれる池塘が点在して天上の庭園のようだ。  東側は高瀬川と高瀬ダム、西側は東沢の広い谷を隔てて、赤牛岳から水晶岳の稜線と平行している。  登山コースは大町から入り、葛温泉を経て高瀬ダムの上から始まる。北アルプス三大急登の1つ、ブナ立尾根を登って稜線の烏帽子小屋に至るもので所要6時間強。

往復 一泊二日 11時間50分
高瀬ダムから烏帽子岳往復

コース定数:45

周回 三泊四日 19時間30分
裏銀座コースの展望稜線を行く

コース定数:76

縦走 三泊四日 23時間5分
蓮華岳・船窪岳・烏帽子岳縦走3泊4日

コース定数:86

北アルプス・御嶽山 (新潟県 富山県)

雪倉岳 

標高2,611m

 越中、越後に大きく根を張り、おおらかな山体を横たえる雪倉岳は、それに見合った広いザクの頂をもっている。  西面は花の豊富な、平らといえるようなザクの緩斜面を広げ、東面には圏谷地形の外縁に雪倉ノ池などの池塘をハイマツの海の中に光らせている。この東側大斜面は、東麓の蓮華温泉を基地とする山スキーのステージでもある。  北面は圏谷地形を重ねて、赤男山との鞍部にツバメ平を形成し、鉢ヶ岳との南鞍部には雪倉岳避難小屋が建つ。ここから鉢ヶ岳にかけては、夏まで豊かな雪田を残すお花畑となっている。  この山への直接の登路はないが、蓮華温泉から雪倉岳東山麓の尾根ひだを縫いながら、瀬戸川の源流帯を鉢ヶ岳南鞍部へ上がるものを利用する。蓮華温泉から所要約7時間。  この雪倉山麓コースは、雄大な雪倉岳と峨々たる小蓮華山北面の展望コースでもあって、途中の蓮華鉱山跡近くに「神ノ田圃」がある。これは白馬山域では、あちこちに見られるもので、特殊な気候、地形、地質の複合作用を成因とする、池塘のある湿原で、あたかも神様が田植えをしたと思われるところから、そのように呼ばれている。

往復 日帰り 8時間
多種多様な高山植物が彩る鮮やかな風景

コース定数:30

縦走 二泊三日 19時間25分
大雪渓から白馬岳に登り、朝日岳・蓮華温泉へ縦走 2泊3日

コース定数:77

北アルプス・御嶽山 (富山県)

奥大日岳 

標高2,611m

 剱・立山連峰と同じ山域にあるためちょっと目立たないが、弥陀ガ原や室堂平からの姿は大きくて重量感がある。  立山三山と剱岳を結ぶ主稜線の剱御前(つるぎごぜん)で西に分岐し、新室堂乗越に下ってから起伏していく大日尾根の最高峰で。  大日という名から分かるように、ここも修験の山で、霊峰立山の前衛峰として大日如来体現の聖地であった。ここから立山川の深い谷越しに見上げる剱岳の峻厳な姿はすばらしく、遙拝の地にふさわしい眺めだ。  大日尾根もここまでは剱岳と同じ閃緑岩だが、この先は明るい新期花崗岩になる。ゆったりした山容のため、お花畑も多く、ハイマツの間にハクサンイチゲやチングルマ、ミヤマダイコンソウ、クロユリ、コバイケイソウなどの群落が美しい。  一般向の登山コースは、アルペンルートの終点室堂から浄土川を渡って新室堂乗越へ登り、西へ大日尾根を行く3時間の行程だ。もう1つは主として下りに使われる称名坂コースで、称名平から大日平、中大日岳を経て山頂に至るもので、7時間の急登だ。

関東 (栃木県)

女峰山 

標高2,483m

栃木県日光市にある山で、女貌山、女体山とも呼ばれ、赤薙(あかなぎ)山とともに日光火山群の東部に位置する成層火山(輝石安山岩)。山頂の火口が浸食されて約3kmの馬蹄形の山稜になり、その西の峰が女峰山、東の峰が赤薙山と呼ばれている。山容は日光連山の中でも最も鋭角的で、名前からは想像しがたい。 火口壁はいまでも崩壊が絶えず、数百mの絶壁となって稜線に迫り、七滝をはじめアイスクライミングで知られる雲竜渓谷を形成する稲荷川の源頭部をなしている。 峰修行の「日光三山掛け」の一番山として知られ、ハイマツに囲まれた頂上には滝尾神社の奥社があり、「田心姫命」が祭られている。 ここからは日光連山をはじめ会津、越後の山々、那須、筑波、遠くは富士山と、展望をほしいままにできる。西の帝釈山へは日光三剣の1つ「剣ガ峰」といわれるやせ尾根が通じている。 登山はいにしえの修験者の道をたどる二荒山神社からの道がメインだが、標高差1800m、6時間を要する難コースである。 山頂から下へ約40分の所に20名ほど収容の唐沢小屋がある。霧降高原から赤薙山経由で登る場合は、約5時間40分。

往復 日帰り 5時間20分
厳冬期にのみ現れる、氷の神殿を見に行く

コース定数:22

周回 日帰り 6時間20分
日光山は男体山、女峰山の二神信仰がはじまり

コース定数:30

往復 日帰り 9時間35分
日光修験の道をたどって女峰山往復 日帰り

コース定数:45

北アルプス・御嶽山 (富山県)

毛勝山 

標高2,414m

 剱・立山連峰の主稜線が小窓(こまど)、大窓と北へ延び、赤谷山(あかたんやま)、猫又山(ねこまたやま)と続く先にそびえる山。  東は黒部峡谷に区切られ、西側は片貝(かたがい)川の源流である。すぐ南に続く釜谷山(かまたんやま)、猫又山とセットにして毛勝三山と呼ばれている。  山名の由来は、田部重治の名著『山と溪谷』によると、その名前を尋ねたが「下新川の夫婦山」とか「小剱岳」などと一定していなかったという。ほか「木の多い山」という意味で「木勝山」と付けられたのが「けかち」となった説や、「飢渇」が転化して「毛勝」となった説もある。  剱岳や池ノ平山から見てもよし、富山市の呉羽(くれは)山公園辺りから見上げるのもいい。  毛勝山に登るには十分な経験と体力が必要となる。登山ルートとしては明治43年(1910)8月に、田部重治が登った片貝川東又谷から阿部木(あぶき)谷をつめるルートが有名で、残雪期の登山では今も利用されている。ヤブの濃い山域なので登山適期は残雪期に阿部木谷の雪渓をつめていく。上部で毛勝谷と大明神沢に分かれ、左の毛勝谷をつめる。  近年は西北尾根に登山道が付けられ、残雪期以外も登れるようになった。それでも登山口の片貝山荘から往復で10時間以上を要する。

往復 日帰り 10時間20分
技術・体力のある者にのみ許される西北尾根

コース定数:44

南アルプス (長野県 静岡県)

池口岳 

標高2,392m

南アルプスの光岳以南の山域を深南部と呼び、池口岳はその2000m級の連山の中の一峰。南アルプスの深南部に天を突くようにそびえる秀峰。光岳の南西方向にあり、長野県南信濃村の遠山郷からは三角錐の山容が天を突くかのように見える。 池口岳とは、南信濃村の池口集落での呼び名であり、静岡県の本川根町側では山容が双耳峰に見えるところから十釈迦と呼んでいる。

中央アルプス (長野県)

安平路山 

標高2,363m

 中央アルプスの南部、飯田市と木曽郡大桑村との境にある山。山頂は樹林とクマザサに覆われていて展望は利かないが、木曽側のガレの端から北アルプスが眺められる。雅で都風な名前だが、山名の由来は不詳。北部には伊那から木曽へ米を送ったことで知られる権兵衛峠があり、南には木曽峠(大平峠)、清内路峠など街道として人の往来があったが、安平路山付近には横断路などの記録はなく、仏塔・道祖神など山岳信仰登山の形跡も見当たらない  山頂から西に下った鞍部には平成2年に安平路小屋が建てられた。しゃれたログハウスで、北アルプスや乗鞍岳、御岳山、そして南アルプス南部の山並みが居ながらにして展望できるのでファンが多い。  登山コースは、古い民家が残されている大平(おおだいら)街道沿いのいろりの里、大平宿から東沢林道を歩き、摺古木(すりこぎ)山、シラビソ山を越えて登るのが唯一のルート(8時間30分)。北からの縦走の場合は越百山から7時間強で安平路山。  なお、南面の松川入ルートは、昭和44年8月、神戸の御影高校山岳部一行全員が蟻ノ巣小屋もろとも鉄砲水に押し流された谷。

縦走 二泊三日 19時間20分
南部主脈縦走(越百山、摺古木山、安平路山)

コース定数:69

南アルプス (静岡県)

大無間山 

標高2,330m

 地元井川の人たちはこの山をダイムケンサンと呼んでいる。一般にはオオムゲンなどと呼ばれることもあるが、正式名称ではない。  静岡から車で井川へ入るには、富士見峠を越える。峠の駐車場からは眼前に大無間山が望まれるはずだ。ここから眺めると左手の高い方が大無間山、右手の低い方が小無間山で、この2つを吊尾根が結んでいる。2つの峰は横に広がりずっしりと大きく迫る。井川湖のすぐ西側にある山だが、南アルプス南部に属する。  山頂はかなり広い草地で幕営地には最適だ。一等三角点の上には木のやぐらが設置されている。やぐらの上からはアルプス核心部はもちろん、イザルが岳から光岳(てかりだけ)の山稜がことのほか美しく見える。  大無間山を訪れるには、井川湖の奥に田代という集落があり、そこの諏訪神社の鳥居から歩きだす。4時間弱で電波中継所跡の五葉沢ノ頭に着く。すぐ近くには小無間小屋がある。  1日目はここに泊まり、翌日早だちして、小無間山を経て、大無間山を往復するコースが一般的である。小無間山下の尾根は遠くからは鋸の刃のように見え、鋸歯と呼ばれるが、特に危険はない。

往復 一泊二日 12時間55分
深い針葉樹林帯を歩いて得られる光岳の展望

コース定数:54

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