北アルプス・御嶽山 (長野県)
標高2,646m
常念山脈の最南端にそびえるのが霞沢岳。上高地のウエストン広場から梓川を隔てて見上げると、梓川の清流の向こうにそびえる、小柄だが筋肉質のいい貌(かお)をしている山だ。 山の名は東面を流れ下る霞沢からつけられている。近代登山の黎明期に、この沢を上高地入りの登路にしたこともあったが、あくまでもバリエーション・ルートで、徳本峠が本道であった。 上高地の真上にそびえるいい山だが、ほとんど登らず、名も知らぬ人が多い。登山道はなく、八右衛門沢をつめるのが唯一のルートだった。しかし最近では徳本峠から稜線通しの道ができて、ようやく日の目を見るようになっている。北隣の六百山とともに見直したい山だ。 登山道は上高地から明神、徳本峠経由で7時間。