常陸国ロングトレイル

常陸国ロングトレイル

常陸国ロングトレイル

常陸国ロングトレイルは茨城県の北部にある約320㎞(現在開通は約275㎞)のトレイルです。奥久慈(おくくじ)を中心とした山間部から里山をつないで、太平洋沿岸まで続き、山と海が隣り合う景観が魅力です。

日本の原風景を体感できる郷愁のトレイル 常陸国ロングトレイル

タイプ(環境) 登山、森、里山、海岸、町歩き
ベストシーズン オールシーズン
スルーハイク日数 -
総距離 約320㎞(開通は約275㎞)

公式サイト

常陸国ロングトレイルが通る茨城県県北地域は、奥久慈を中心とした自然豊かな低山が広がるエリアです。八溝(やみぞ)山などの山々や渓谷、そして久慈川と里山が織りなす景色、日本の原風景ともいえる美しさを持ち、訪れる人にどこか懐かしい印象を与えてくれます。太平洋沿岸部では、山が海に迫る独特の地形が見られ、海と山が隣り合う景観もこの地域ならではの魅力です。

茨城県県北エリアには、古くから人々の暮らしや信仰、産業と深く結びついた多様な道が残されています。修験道や江戸時代の街道、鉱山を支えた道、そして生活に根ざした里山の道など、それぞれが歴史や文化を物語る貴重な存在です。常陸国ロングトレイルは、こうした道をたどることで、自然とともに地域の歴史や文化にも触れられるように整備されています。

また、このトレイルの大きな特徴は、里山と集落を行き来しながら歩けること。一般的な山歩きとは違った、地域の暮らしや風景と触れ合いを満喫することができます。まるで昔の日本を旅しているかのような、非日常で心豊かな時間を味わえるのが、常陸国ロングトレイルの魅力です。

こんな人におすすめ

初心者から中上級者まで誰でも楽しめるのが特徴です。コースは自分の体力や経験に応じて自由に設定できるため、気軽な散策からやや本格的な登山まで対応可能。スタートとゴールの場所を柔軟に決められる点も特徴で、無理のない範囲で計画が立てられます。

また、都心から100〜150㎞圏内にあり、電車や高速バスでのアクセスも良好なので気軽に日帰りで訪れることもできます。

アドバイス

プランニング

全体の距離が長いため、自分の体力や予定に合わせて区間ごとに歩く「セクションハイク」がおすすめ。自分の体力に合わせて、無理のない計画を立てることが大切です。また、天候や季節の変化も考慮しながら、休憩場所や宿泊先は事前に確認・確保しておきましょう。安全を第一に、余裕を持ったスケジュールで臨むことをおすすめします。

宿泊

コース設定は、山と里を行き来するものが多いため、里に下りた際には地域の宿に泊まるのがおすすめです。また、コースの沿線にはキャンプ場も点在しているので、テント泊を楽しむことも可能。ただし、キャンプ場ごとに設備や利用ルールが異なるため、事前の確認が必要です。安全と環境への配慮を忘れず、快適に過ごせるよう準備しましょう。

季節

茨城県県北地域は雪があまり降らないため、冬でも快適に歩くことができるのが大きな魅力。冬には木々の葉が落ちて視界が開け、遠くの景色まで楽しむことができます。春にはみずみずしい新緑、秋には鮮やかな紅葉が広がり、季節ごとに違った自然の美しさを感じられるのも特徴です。こうした四季折々の魅力があるため、年間を通して訪れるのにおすすめのトレイルです。

アクセス

JR常磐線や水郡線の駅からアクセスするのが便利。大子町など場所によっては、登山口まで運行している乗合タクシーも利用できます。スムーズに移動するためにも、事前に交通情報を確認しておくのがおすすめです。

ヤマタイム

登山地図&登山計画マネージャ「ヤマタイム」で計画を立てられます。

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