南アルプスフロントトレイル
JAPAN TRAIL 本線
南アルプスフロントトレイル
南アルプスフロントトレイル(MAFT)は、南アルプスの東側に位置し、前衛となる山々の稜線を結ぶ全長約70kmのロングトレイル。全ルートが、JAPAN TRAIL本線と共通ルートです。現在も整備が進められており、2025年は、このうち北部の夜叉神峠〜薬袋(35㎞)が開通しています。
時を越え、山を旅するトレイル 南アルプスフロントトレイル
| タイプ(環境) | 登山、森 |
|---|---|
| ベストシーズン | 4月中旬~11月下旬 |
| スルーハイク日数 | 2泊3日(開通区間のみ) |
| 総距離 | 約70km(未開通区間含む) |
南アルプスフロントトレイル(MAFT)は、山梨県南部に広がる南アルプス市、富士川町(ふじがわちょう)、早川町、身延町、南部町(なんぶちょう)を縦断する全長約70kmのロングトレイル。南アルプス東側の前衛山脈をつなぐこのルートは、夜叉神峠をスタートに、櫛形山、富士見山、七面山、十枚山を経て貫ヶ岳まで続くダイナミックな山旅を楽しめます。
現在は北部エリアの35km(夜叉神峠〜薬袋間)が整備されており、本格的な縦走が可能。トレイル上には、かつて人々が行き交った峠道が点在し、交易や信仰、山仕事など、地域の歴史や暮らしの痕跡が色濃く残っています。
道中では、東に雄大な富士山(ふじさん)、西にそびえる南アルプスの名峰群が広がり、息をのむ絶景が次々と現れます。自然のスケールと人の営みが交差する、冒険心を刺激するトレイルです。過去と未来、山と人をつなぐ道を、ぜひ自分の足で体感してみてください。
こんな人におすすめ
北部エリアの夜叉神峠〜薬袋間(約35km)は、アップダウンの多い本格的な3セクションで構成された上級者向けのロングトレイルです。一部崩落地やヤセ尾根などなどもある登山熟達者向けのルートのため、安全面の観点から複数名での入山がおすすめです。
アドバイス
プランニング
現在開通している3つのセクションは、日帰りで歩くことができるほか、3日間でスルーハイクすることも可能です。標高の高い北から南へ下るルートの方が比較的歩きやすいもののエスケープルートが少ないため、事前にしっかりと計画を立てる必要があります。また、水場がほとんどないため、セクション間の峠にあらかじめ水をデポしておくのがおすすめです。
宿泊
トレイル上にはテントサイトはありませんが、セクション1と2の間にある池の茶屋には避難小屋とトイレがあり、利用可能です(※水場はありません)。
麓の町で宿泊する場合は、各セクションの起終点がある南アルプス市・富士川町・早川町の宿泊施設やタクシー会社にお問い合わせください。
季節
春の新緑(4月中旬〜5月初旬)、秋の紅葉シーズン(10月中旬〜11月中旬)がおすすめです。
アクセス
夜叉神峠や薬袋からは通年アクセスできますが、11月下旬〜5月中旬はセクション間の峠へ通じる林道が冬季閉鎖となり、車での通行はできません。


