富士山ロングトレイル
JAPAN TRAIL 本線
富士山ロングトレイル
富士山ロングトレイルは、山梨県と静岡県にまたがり、富士山を囲む山々と麓の集落を結ぶ、全長約170kmの周回型トレイルです。御坂山塊(みさかさんかい)の縦走ルートや、富士五湖(ふじごこ)、朝霧高原(あさぎりこうげん)など、多彩な地形や、山岳信仰の歴史・文化に触れる道です。
富士山ロングトレイルは、富士山を囲む山々と、その麓に広がる歴史ある集落を結ぶ、全長約170kmの周回型トレイルです。山梨県と静岡県にまたがり、御坂山塊、富士五湖、朝霧高原、愛鷹山(あしたかやま)、村山浅間神社(むらやませんげんじんじゃ)など、多彩な地形や文化的景観が広がる東西南北4つのエリアを通ります。
この地域は古くから山岳信仰の聖地として知られ、富士講や修験道の巡礼路が張り巡らされてきました。麓には、登拝者を支えてきた「御師(おし)」の文化も今なお息づいています。富士山ロングトレイルは、こうした信仰、暮らし、歴史が交差する特別な道です。
トレイルの魅力は、富士山の絶景だけではありません。森や湖、歴史ある神社仏閣、素朴な集落など、多様な風景と文化を歩いて体感できるのが大きな特徴です。標高差や地形も変化に富み、自然・信仰・人々の暮らしに触れながら、奥深い山旅を楽しめます。
こんな人におすすめ
各エリアで紹介するモデルコースは、初心者から上級者まで一年を通して楽しめる内容です。富士山に魅せられた登山経験者や旅好きのハイカーに、富士山を間近に感じる山旅を楽しんでいただけます。日帰り登山から宿泊を伴う縦走まで、自分のレベルやスタイルに合わせて、富士山の豊かな自然を満喫してください。
アドバイス
プランニング
全長約170kmの富士山ロングトレイルは、スルーハイクなら7〜10日ほど、セクションハイクなら日帰りから2泊程度で分割して楽しめます。アクセスしやすい集落や駅を起点に、自分の体力や目的に合った無理のない行程を計画することが大切です。季節や天候に応じた装備を整え、事前にルートを確認し、宿泊先や交通手段の手配も忘れずに行ないましょう。
宿泊
エリアによっては、トレイル沿いに旅館や民宿、キャンプ場が点在しています。集落間の距離や行動時間を考慮して、あらかじめ宿泊地を決めておくのがおすすめです。
テント泊の場合は最寄りのキャンプ場を利用し、直火禁止やゴミの持ち帰りなど、マナーを守ることが大切です。また、地元の人とのふれあいも旅の大きな魅力のひとつ。民宿や古民家ステイを選ぶことで、より深く地域の文化や暮らしを感じることができます。
季節
富士山ロングトレイルを楽しむなら、気候が安定し、眺望や紅葉も美しい春(4〜6月)と秋(9〜11月)がベストシーズンです。夏(7〜8月)は、高原は快適に歩けますが、低地では暑さや雷雨に注意が必要です。冬(12〜3月)は積雪や凍結があり、特に高所ではアイゼンや防寒装備が欠かせない中〜上級者向けの季節となります。
季節ごとの魅力とリスクをふまえて、無理のない時期選びとしっかりとした装備の準備を心がけましょう。
アクセス
富士山ロングトレイルの起点としては、JR富士駅、富士宮駅、御殿場駅、富士急行線河口湖駅、下吉田駅などが便利です。各駅からはバスやタクシーを利用してアクセスでき、道中には道の駅やバス停も点在しているため、セクションハイクにも適しています。
冬季は積雪や凍結により、一部の林道や登山道が通行止めになることがあるため、事前に最新の交通情報を確認しましょう。車を利用する場合は、登山口周辺の駐車場を計画的に活用すると安心です。
その他
富士山ロングトレイルは標高差が大きく、天候が急変しやすいため、季節を問わず防寒具と雨具の携行が必要です。また、道標がない区間もあるため、地図アプリやGPS機器を活用しましょう。
野生動物(イノシシやクマ)への対策も忘れずに。ゴミは必ず持ち帰り、自然や地域への敬意を持って行動しましょう。出発前には最新のトレイル情報や気象、通行状況を確認し、安全第一で富士山周辺の自然と文化を満喫してください。
ヤマタイム
登山地図&登山計画マネージャ「ヤマタイム」で計画を立てられます。


