スノーカントリートレイル
JAPAN TRAIL 本線
スノーカントリートレイル
スノーカントリートレイル(SCT)は、新潟・長野・群馬の3県7市町村をつなぐ全長約307kmのロングトレイル。越後駒ヶ岳や苗場山などの山頂、中世の山城跡、上杉謙信が通った街道など歴史道を歩き、温泉地を巡る“歩く旅”が楽しめます。
スノーカントリートレイルは、上信越国境に位置する雪国観光圏の3県7市町村(新潟県湯沢町、南魚沼市、魚沼市、十日町市、津南町、長野県栄村、群馬県みなかみ町)をつなぐ全長約307kmのロングトレイルです。古い街道や峠道などの古道、山岳の縦走路など変化に富んだコースが特徴です。越後駒ヶ岳(えちごこまがたけ)、苗場山(なえばやま)、平標山(たいらっぴょうやま)などの山頂や、蓬(よもぎ)峠などの登山道も歩くことになります。
坂戸山(さかどやま)や大力山(だいりきさん)など中世の山城跡の道もあります。また、戦国時代末期に上杉謙信が関東出陣の軍用道として使った「松之山街道」や、江戸時代に参勤交代で利用された関東と越後を結ぶ「三国街道」もコースに含まれています。越後駒ヶ岳からブナ林の中を進む登山道は、江戸時代に銀山から銀を運び出した「銀の道」として栄えた旧道で、当時の面影を今に伝えています。
このトレイルは、郷から郷へ、温泉地を巡るようにルートが設定されており、温泉で体を休めながら次の温泉地へ向かう“歩く旅”が楽しめます。コース周辺には、社寺仏閣や棚田、そして現代アートなど見所も多く、雪国の自然と文化を感じるられるトレイルです。
こんな人におすすめ
地域の食文化や歴史を感じられる旅館に泊まりながら自然も楽しみたい方にもおすすめです。コースの中には本格的な山もあり、体力や経験値が相当必要になりますので、まずは身近な里山を辿るコースを選んで歩いてみてください。
アドバイス
プランニング
1〜2泊で楽しめるモデルコースをウェブページで公開しています。セクションハイクの計画を立てる際にご活用ください。現在、全線を一度にスルーハイクしたという記録はありません。これまで全線を踏破された方は、3回以上の行程に分けて歩いています。コースはループ状になっているため、どこをスタート・ゴール地点に設定しても自由です。ご自身の体力や経験に合わせて、無理のない計画を立てましょう。
宿泊
コース上にはテントを張れる場所が限られています。宿泊は、山小屋やコース沿いの民宿、旅館、ホテルなどをご利用ください。宿泊に関するお問い合わせは、各市町村の観光協会、または(一社)雪国観光圏で受け付けています。
季節
コース上は12月頃から積雪が始まります。大雪の年によっては、6月中旬まで残雪が残る区間もあるためご注意ください。また、大雨などでトレイルの状況は日々変化します。最新の現地情報を確認してから行動するようにしましょう。夏に里山を歩く際は、熱中症にもご注意ください。高山植物が咲き誇る初夏や、稲穂が実り紅葉が美しい秋は、涼しく快適に歩けるため特におすすめです。
アクセス
SCT道標A~Nの各区間は鉄道の駅やバス停などの公共交通機関を利用してアクセスできる場所が起点となっています。ただし本数は多くないため、事前に運行時刻を確認し、余裕をもった計画で行動してください。


