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ドキドキの西穂登山

西穂高岳( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 2人 (ヤマちゃん さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

晴れ~曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 自宅0100⇒鍋平高原P0515

この登山記録の行程

【1日目】
西穂高口駅(07:30)・・・西穂山荘(08:40)[休憩 50分]・・・西穂独標(10:40)[休憩 35分]・・・西穂高岳(12:38)[休憩 67分]・・・西穂独標(15:01)[休憩 25分]・・・西穂山荘(16:16)

【2日目】
西穂山荘(07:16)・・・西穂高口駅(08:30)

コース

総距離
約7.5km
累積標高差
上り約1,018m
下り約1,018m
コースタイム
標準8時間15
自己7時間3
倍率0.85

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

9月の一回目の3連休で、嫁さんと二人で西穂高岳(2909m)に登ってきた。
せっかくの3連休なので、どこに登ろうか?と考えていたら、嫁さんから「西穂高岳が良い」と提案があった。
西穂は去年の1月にアイゼンを着けて丸山まで行った。
6本爪だったのでそれ以上は進めず、西穂ラーメンを食べて帰ってきた。
嫁さんはその時の絶景が忘れられず、また西穂ラーメンではなく、山菜うどんを食べてしまった後悔からの提案らしい。
できればその日のうちに降りてきて、新穂高温泉で泊まりたいとのことだったが、第2ロープウェイの始発7時から、終発の16時45分の間の 9時間45分での往復は 込み具合や、気象条件、体調等、更に慌てることによる危険度を考えるとリスキーなので、西穂山荘を予約して登頂後に宿泊することにした。

仮眠をしたかったが、3時間ほど横になった程度で、金曜日の夜1時に自宅を出発。
東海北陸道 飛騨清見ICで下りて5時過ぎに鍋平高原に着いた。
下の方ではかなりの路駐がされており、少し焦ったが一番上の駐車場(600円)は6時半開場で2台の待ちだった。(暗かったのでわからなかったが、少し下の登山者用駐車場(300円)でも十分だった)
パンを食べてしばし仮眠していると、6時過ぎにゲートが開いた。
準備をして6時半頃にしらかば平駅に行くと、既に50人前後の人が待っている。
7時前にチケット販売開始となり、6Kg以上の荷物は往復400円の別料金となる・・・2人ともオーバーでお支払い。
無事に7時 始発のロープウェイに乗車。
左手に槍を見ながら、西穂高口駅に到着。
あまりに快晴なので、先ずは展望デッキに出て撮影会。
よく見ると西穂の奥に奥穂とジャンの頭が覗いている。

しばし絶景を満喫してから、7時半に西穂山荘に向けて出発。
しばらくはソラビソの樹林帯を小さいアップダウンを繰り返しながら進んでいく。
冬のイメージとは全く違っていて、こんなにアップダウンがあった印象はない。
最後に急登を詰めると1時間と少しで西穂山荘に到着だ。
西穂ラーメンは9時から14時の間でしか食べられず、下山後では少し時間的に厳しそうだったので、9時まで少し待って食べてから頂上を目指すことにした。(これがのちに災いする・・・)
前回は味噌だったので今回は醤油にした。
低温煮沸用麺の食感が懐かしい!!

しばし休憩して、メットを被っていざ出発。
登山者の8割以上がメットを被っている。
やはり落石や滑落の危険度が高いのであろう。
まずはハイマツの中 丸山を目指すが、これも冬の印象とは全く異なっていた。
降雪時はハイマツは雪の下で、単に緩やかな雪道を登ったのだが、雪がなければそれなりの登山道である。
はるか向こうに独標、ピラミッドピーク、本峰が望める。
振り返ると山荘越しの 焼岳と乗鞍が綺麗である。

15分ほどで丸山に着く。
ここまではなんの問題もなく来たが、丸山を越えて独標を目指している途中で、急に大きい方をもよおしてきた・・・。
おそらくラーメンが刺激になってしまったのだろう(涙)。
常備薬であるストッパを飲んだが治まらない。
既に岩稜帯に入っており、隠れる場所をいくら探しても見当たらない。
力が入らない・・・というか、変に力を入れられない。
山荘に戻ろうか?と悩みつつ、結局ストッパを3錠飲んで、騙しだまし 独標の取りつきまでやってきた。
せめて独標は制覇したい!と意を決して登り始めた。

山荘を出て1時間10分、なんとか独標に着いた。
向こう側には笠ヶ岳が綺麗に見えている。
なんと!! ハードな岩場を上っているうちに大波は引いてくれていた・・・。
独標までくると前穂~吊り尾根~奥穂・西穂が望める。
丸山からは前穂しか見れないので、やはり独標まで来なければ見れない景色がここにはある!!
更に本峰まで行かなければ槍は見えない。
南東には南アルプス 甲斐駒の肩に富士山が顔を出している。
独標の下りからいよいよ岩々の登山道が続く。
独標が11峰で本峰が1峰なので、ロープウェイ駅から見えていた、10個のギザギザを越えていかなければならない。
まずは独標の下り・・・慎重に!!
10峰を越えて9峰からの8峰 ピラミッドピーク。
このあたりまで来ると登山者はグッと減る。
取りつきからピラミッドピークを見上げると槍さながらに尖っている・・・。

11時半過ぎにピラミッドピーク到着。
ここからは前・奥・西、焼岳、乗鞍、上高地、岳沢が綺麗に見渡せる。
おにぎりを食べて、次は4峰 チャンピオンピークへ向かう。
ピラミッドピークから30分で4峰 チャンピオンピークに到着。
いよいよ本峰へ!
本峰の取りつきから見上げると、一体どう上っていいのかわからないほどの岩峰である。
途中スラブがあるが、ここが一番緊張感したかも・・・。

13時前にようやく本峰登頂!!
なんと登頂した瞬間にガスガスとなり、しばし待っても槍はおろか奥穂・ジャンも見えず。
まぁ、山登りとはこんなものなのだろう・・・。
ここには三等三角点がある。

30分ほど天気の回復を待ったが、晴れることはなく下山することにした。
来た道を戻るのがこれほど苦痛だったのは初めてかも・・・。
これだけ緊張を強いられ続ける山登りは初めてだ。
独標からは杖を使えず、三点支持で進んできたが、下半身には相当な負担がかかったらしく、戻りのチャンピオンピークから、腰の痛みが半端なく、なんとか独標・丸山を越えて、16時過ぎにようやく西穂山荘に戻り着いた。

着替えを済ませてまずはビールを飲んで、しばし昼寝をしてから晩ごはん。
食後は死んだように眠りについた。
12人部屋が10人だったのが!せめてもの救い・・・。

夜はホワイトアウトだったが、翌朝は雲海つきの快晴。
残念ながら方角的にご来光は拝めなかったが、白山方向に満月も出ていて、幻想的な光景を見ることができた。

朝食を済ませて、山バッジとTシャツを買って山荘を後にした。
ロープウェイ駅へ戻る間、始発のロープウェイに乗って、西穂(なんならその先の縦走)や焼岳を目指す登山者とすれ違う。
既に登頂してきたという気持ちの余裕が、我々の挨拶に表れる。
8時半にロープウェイ駅に戻り着いた。
展望デッキで本峰では見れなかった槍を見て、歩んできた西穂を見つつコーヒーを飲む。

9時15分のロープウェイの乗り込み、駐車場に戻った。
今回の温泉は ひがくの湯に立ち寄り2日間の疲れを癒させてもらった。
露天風呂のみでのんびりした(早かったせいか??)いい温泉であった。
まだ時間が早いので高山に寄って、嫁さんが是非行きたいと言っていた、TRAIN BLUEというパン屋さんで1時間半ほど並んだあと、恒例の蕎麦を食べて19時過ぎに無事 帰宅した。

今までも岩稜帯は経験していたが、今回の西穂高岳は「さすが!!」といった感じであった。
ほんとうにこれだけの緊張感を持ち続けるには、技術はもちろんだろうが、それ以上に経験が必要だと改めて思った。
もちろん◯と↑と×の目印の見落としも許されないので、観察力も必要である。
ただ今のネット社会では山の情報も事前に入手できるが、実際に行ってみてわかることも一杯ある。
これからもいろんなパターンを経験したいものだ!

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登った山

西穂高岳

西穂高岳

2,909m

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