行程・コース
天候
晴時々曇
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
相模大野 8:00 =(レンタカー)= 0:30 七倉温泉(仮眠) 4:00=(タクシー)=4:30 扇沢
高瀬ダム =(タクシー)= 七倉山荘[1050m] =(レンタカー)= 18:30 相模大野
この登山記録の行程
04:28 扇沢[1433m] (0.0km) - 05:30 大沢小屋[1675m] - 08:17 針ノ木峠[2536m] 08:33 - 09:46 蓮華岳[2799m] 10:07 - 12:34 北葛岳[2551m] 12:54 - 14:40 七倉岳[2509m] - 14:55 船窪小屋[2450m](1泊)
05:45 船窪小屋[2450m] - 06:07 船窪水場 06:20 - 06:52 船窪乗越[2185m] - 07:00 船窪岳[2303m] 07:12 - 08:10 船窪第二ピーク[2459m] - 10:15 不動岳[2601m] 10:48 - 12:14 南沢岳[2626m] 12:32 - 13:30 烏帽子岳分岐[2535m] - 13:49 烏帽子岳[2628m] 14:08 - 14:25 烏帽子岳分岐[2535m] - 14:40 前烏帽子岳[2605m] - 14:55 烏帽子小屋[2520m](1泊)
06:08 烏帽子小屋[2520m] - 07:00 三角点[2209m] - 08:04 権太落シ - 08:30 水場 08:35 - 08:55 高瀬ダム天場 - 09:15 高瀬ダム[1270m] (27.6km)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
ガイドブック等の通り、全体的に体力と注意力が必要なコースでした。
針ノ木雪渓は全て秋道 (アイゼン不要)
蓮華岳~船窪小屋はタフで滑落注意!連休に備え枝や草が払われていました。
船窪小屋~烏帽子岳もタフで滑落注意!不動岳までは草が払われていました。
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一緒に行ってくれそうな仲間を誘ってみましたが、都合がつかず。でも、始めから一人で行こうと計画していた山行。おひとりさま(ちょっと古いな)、ソロとなりましたが、素晴らしい出会いがありました。知り合った皆様、どこかでまた、お会いできる日を楽しみにしています。4年ほど前、会社の長期休暇を利用して、6泊7日で白馬雪渓から後立山連峰を蓮華岳まで縦走し、針ノ木雪渓を下る山行をしました。今回はその続きで、裏銀座コースへつなぐのが目的でした。計画時に迷いましたが、初日に早発で2日分を歩くことに決めましたが、結構、辛かったです。寝不足厳禁ですね。結果としては目的を達成でき、次回から気軽に「裏銀座コースへ行こう!」と誘えるようになりました。
前日、20:00位に相模原を出発。途中、釈迦堂PAで野菜炒め定食、梓川SAでハルビンラーメンを喰らい、満腹で0:30頃、七倉温泉(七倉山荘)の駐車場へ到着。結構、車停まってますね、構造が分からずウロウロ、やっと駐車スペースの在処が分かりエンジンを止めて、速攻!寝ます。が、N BOXは寝にくいぞ、誰か良い寝方を教えて下さい。寝不足のまま3:30に起床、大型バスが2台ほどやってきたりして、ウロウロしていたら、、、お勤めを終わると3:55、タクシーが待っていてくれて、乗り込みます。\7,800(2割増)、30分ほどで扇沢駅に到着。
一日目:まだ暗い扇沢を予定通り出発!初めてヘッデンを点けて暗い登山道を歩き始めます。暫くすると、前方を歩いている方がいて、着いていきます。調子に乗って行き過ぎ、少し戻り、登山道へ。先が長いので少し急ぎますが、これが後から大変なことになります。三大雪渓の針ノ木雪渓は、もう、歩くことができず、秋道(アイゼン不要)になっていました。途中、明るくなった空に爺ヶ岳が浮かび上がります。二回ほど沢を渡り、ノドを過ぎると勾配がキツくなります。最終水場で一服し、少し我慢すると、九十九折りとなり、ほどなく針ノ木峠(針ノ木小屋)へ到着しました。ラーメンを食べてみたかったのですが、、、そうですよね、10:00からでよね、また来ます。素晴らしい眺めを堪能しながら、民間の山岳パトロールの方からお話を伺います。「若いから14:00には船窪小屋に点けるんじゃない、北葛岳まで行けばひとごごちつけるよ。」信じた私がバカでした。それでも、ゆっくりしているわけには行きません、まだまだ長いと言うことだけは、分かっていました。蓮華岳を目指して登ります。でも、ちょっと変です。何歩か歩いて休み、何歩か歩いて休み、となってしまいました。空気が乾燥しているのでしょうか、喉が渇きます、眠気も襲ってきます。完全に寝不足か(と)軽い高山病のせいで、ペースダウンとなってしまいました。ニセピークの先の蓮華岳山頂に着くと、360°の展望が広がります。後立山連峰、針ノ木岳へ続く稜線、その向こうに剱岳と立山、水晶岳・赤牛岳方面、これから向かう縦走路の先に槍ヶ岳が見えます。遠くに富士山も見ることができました。さて、蓮華の大下りを下ります、石がざくりざくりと転がります、足を置く砂利、石が全て動く感じで、神経がすり減ります。だんだん斜度も急になり長い鎖を伝って北葛乗越に降り立ちました。ここから上り返しです、針ノ木岳がどこからでも見え、勇気づけてくれました。それだけを心の糧に、登っていくと、やがて秋らしい山容の北葛岳山頂へ到着しました。もう、限界が来た感じ。神経を使ったので、眠気はなくなりましたが、身体が悲鳴を上げています。北葛の上りも、数歩歩いて止まりの繰り返しでした。七倉岳は近づきましたが、その前に下りです。七倉乗越に近づいて見ると、鞍部の先に白い三角錐が並んでいるように見えます、どうやって登るのだろうと考えながら、梯子を下り鞍部へ。恐る恐る進んでいくと、なるほど、鉄梯子がありました。気力と言うか無気力と言うか、かなりの急登をこなして行きますが、、、ここで、また下り、その先にまた壁が、、、今回の山行で一番の心折れた瞬間でした。それでも、ようやく七倉岳へ到着し振り返ると、針ノ木峠からの稜線が見渡せました。針ノ木峠までの1時間のビハインドを30分ほど使って歩いてきました。長くキツい道のりでした、よくここまで歩いてこれました。RUNやテン泊装備でガンガン歩く方を、本当、尊敬します。船窪岳への分岐を過ぎると、ランプのお宿、船窪小屋へ到着しました。時計を見ると、14:00ではなく15:00頃でした。小屋はほぼ満員で夕食は3回線までありました。そんな中でも、案内されたスペースは5枚の布団に定員6人のスペースでしたが、17:00までに4人までで、ゆったりでした。工夫された手作り感のある食事で、元気があればもう少しおかわりできたのですが、残念でした。お隣の福井から来られたNさんと話が弾みます。テント装備で、なんと!種池から来られ、12:00過ぎに着いたとか。しかも、私より十余り先輩で、昔から登山をされていたとしても、スゴイ!尊敬します。そして、媚薬の効いた新越のコーヒー、飲んでみたいっ!明後日の下山はご一緒することになりました。
二日目:Nさんは弁当で少し前に出発。私も昨日のトラウマの影響で、早めに小屋を出発します。この日は、昨日より湿気がある感じで、眼下に雲海が広がりその向こうに、しずみゆく月が見えました。槍ヶ岳も遠くに赤く輝いているし、これから向かう稜線が、不気味に白く輝いていました。不動岳すら、ずっと向こうだ。ビールも飲まずよく寝れたのかな、肩こりのせいか頭痛がしたのでロキソニンを飲んだからかな、今日は何か昨日より調子が良いぞ。先ずは噂の水場。Nさんにも行くときの注意点を教えていただきました。「滑落注意!」それだけですね。お水は穴の中から青い樋を伝って蕩々と流れています、温泉の源泉掛け流しのように、穴の中から出て、谷底へ落ちていきます。そして凄く美味い!3リットル汲んで、500cc位お土産に持ち帰って、留守の妻へ飲ませてあげたいが、今日も暑い日になりそうでした。船窪乗越まで下りていくと、怪しい雰囲気になってきます。特に船窪岳山頂から第二ピークまでは、結構緊張します。捻れた梯子の先にやせ尾根、私的にはそこよりも、谷に掛けられた3本丸太の短い橋が、今回の山行の一番の難所でした。橋が動くのが怖い、びびって両足を乗せて止まると、橋が微妙に揺れて、もう、一歩も前へ出せません。その他も、えっここ下るの?と言ったところや、やせ尾根を通過して、ざらついた花崗岩の岩を上り(ここはもう長いロープに命を預けてしまいました。細い木さん、ありがとう。無事上れました。)ました。それでも高瀬ダムの先に槍ヶ岳が見えたり、針ノ木岳が見えたり、可愛いお花が見えたり、真っ赤な実がなっていたり、昨日歩いた稜線を下る雲が見えたり、心地よい風にあたったり、やっと第二ピークへ到着しました。疲れた~。と言っても、不動岳がまだ遙か先に見えます。ここ下るの?が続き、崩壊地の縁を繰り返し通ります。だんだん高度をあげていくと、黒部ダムも見ることができました。所々の小ピークで、これまで来た稜線を振り返ったり、キノコを見て気を紛らわしたりして進みます。岩をよじ登ると斜度が緩み、視界が広がりました。そこで先行していたNさんと合流、不動岳まで歩きます。不動岳では大勢の方が、と言っても10人もいなかったかな、休憩を取っていました。そんな中、テン泊の山ガール2名とお話が弾みます。「一期一会」、Nさんをはじめ、タフなコースを歩いている連帯感でしょうか、不思議ですよね、お互い初対面で名前も知らないのに。最近、テントを盗まれてしまったり、食料一式無くなってしまったり聞いたけど、そんなの極々、極々、極々希だと信じたいっ!さて私は、ちょっとお湯を沸かすのに苦労したが、お弁当を頂いて今後に備えます。そして、南沢乗越までは今までと比べると、へみたい、失礼、緩い感じでしたが、南沢岳へは、ざれた砂地を登る蟻地獄が待っていました。足を取られながら、登り、崩壊地の縁をたどり、登っていくと岩が並んだ所に到着、岩をバックにチングルマを撮影したりして楽しみ、緩い稜線に出て進んでいくと、標柱のない南沢岳に到着し、先行していた山ガールに再会。ガスって山々が見えなかったのですが、粘りに粘り、写真撮影をしました。手伝っていただいて、ヤマレコ用の写真や、お決まりポーズ(これは秘密です)を撮っていただきました。ありがとうございます。山の裾から流れ落ちる雲も見えました。稜線には一株のコマクサが花をつけたまま、秋を迎えていました。暫く進むと、今までとは違った風景が広がります。池塘が所々に点在する癒やしの空間です。しかし、運悪くガスガスで、四十八池に映る逆さ烏帽子はおろか、対岸さえも見えませんでした。残念。そんな癒やしの空間をゆっくり進み、少し登っていくと、烏帽子岳への分岐に到着しました。ガスっていますが、とりあえず、私と山ガールは山頂アタックに向かいます。「人生全て巻き道」(名言ですな)のNさんは、直進します。少しガスが腫れるときがあり、薄しガスの先に烏帽子岳が見えたり、登る途中から先の四十八池がちらっと見えたり、運の良いこともあります。鎖場を伝って頂上に立つと、ガスがなくなり、展望が広がりました。そのころNさんは前烏帽子岳山頂に立っておられ、なんと、私を撮影してくれていました。私がニセ烏帽子岳に行ったときは全く烏帽子岳を見ることができなかったので、ありがとうございました。烏帽子岳頂上では、後から登ってきた山ガールにまたまた、撮影をお願いしてしまいました。ありがとうございます。そんなこんなで砂地を下り、樹林帯を抜けると、今日泊まる烏帽子小屋に到着しました。ちょっとしたハプニングはありましたが、なんと「ごはん」も美味しい食事で、大満足です。お世話になりました、また来ます。ということで、今回の山行で一番の失敗作、夕食を食べてから撮る、をやらかしてしまいました。この日は、小屋も余裕がありゆったりできたのですが、明日は下山と言うことでビールを飲み過ぎました。朝かと思い目を開けると22:45、、、最速記録更新しました。
三日目:朝食前に小屋の前へ出てみると、山ガールと再び。赤牛岳を撮ると言っていましたが、今日は雲が多いですね。しかも、ポツリとポツリと雨まで降ってきました。朝食を終えてテント泊だったNさんと合流、ザックカバーなど雨支度を整えて、ゆっくりと出発します。1から12までカウントアップしていきます。約1,200m三大急登を下りますが、坂としては、、、昨日までの感覚でモノを言ってはいけませんね。ゴメンナサイ。ゆっくりと、小休止だけで順調に下り、最後のジャングルジムのような階段を慎重に下り、水場、ぶな立て尾根取付に到着しました。大木2本のびくともしない橋を渡り、滝を撮影して、白い砂の上を歩いて行きます。生えてる木の葉っぱが、GWに行ったモルジブ(ちょっと古いな)、モルディブのビーチを思い出させてくれました。なんてロマンチックなんだ!テント場に到着すると、山ガールが私たちを待っていてくれました。即席4人組は、長い吊橋を渡り、ちょっとだけ長いトンネルを抜け、高瀬ダムへ到着しました。ロックヒルのダムに着けられた九十九折をトラックの軍団が上ってきます。壮観です。そしてトンネルへ。タクシーを10円専用のピンク電話で読んでみるが、30分後とのこと。いろいろ確認していただいたようで市内通話なのに20円食われました。結局、上がってくるタクシーで下りるシステムでしたが、アルピコさんのワゴンタクシーが上がってきて、予定していた即席4人以外に、小屋でお話しした1名と、その他2名の7人で、海外のオプションツアーか「愛乗り」風の感じで、社内で拍手が起きる、なんか変な盛り上がりを見せました。3,200円の定額料金、7人で割って、一人500円、余りはチップ。8人で割ると、、、400円/1人でピッタリ、上手くできたシステムです。みんなHappy!七倉に到着し、Nさんと温泉をいただき、蕎麦とすいかをいただきました。山ガールの一人は、、、ステーキ丼。私もそれにしとけば良かったかな、、、ダムを見学に来る方もいるのですね、「ダムの歩き方」みたいな本や、ダムカードがありました。私は、前から気になっていた「イラスト地図で登る 長野県の名峰百選」の<上>を購入しました。その後は、車でNさんを扇沢の駐車場までお送りし、お別れしました。
私は、大町のいーずら大町特産館と穂高の大国屋わさび園で買い物をし、大渋滞の中央道を、いつもの回避コース、都留IC~秋山~宮ヶ瀬~内陸工業団地~昭和橋経由で帰宅。18:27、レンタカー返却となりました。びびって大町で500円給油したけど、不要でした。ま、大町のお店に貢献したと言うことで、ヨシ!
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七倉山荘のお風呂は、狭い感じだけど、良いお湯でした。
フォトギャラリー:35枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル |
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ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | ツエルト |
健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ |
トレッキングポール | ストーブ | 燃料 | ライター | カップ | クッカー |
カトラリー |