行程・コース
天候
晴れ、晴れ時々曇り、晴れのち雨、晴れ
登山口へのアクセス
タクシー
その他:
行きは新穂高温泉、帰りは高瀬ダムからタクシーを利用。
この登山記録の行程
Start(12:57)・・・笠新道登山口(14:07)・・・わさび平小屋(05:24)・・・小池新道登山口(05:46)・・・秩父沢出合(06:42)・・・シシウドが原(08:02)・・・鏡平山荘(08:54)・・・弓折乗越(10:15)・・・双六小屋(11:52)・・・双六岳(13:06)・・・三俣蓮華岳(14:24)・・・三俣山荘(15:11)・・・鷲羽岳(04:54)・・・ワリモ北分岐(06:10)・・・水晶小屋(06:54)・・・水晶岳(黒岳)(07:49)・・・水晶小屋(08:38)・・・東沢乗越(09:35)・・・竹村新道分岐(11:05)・・・野口五郎小屋(12:02)・・・三ッ岳北峰(06:52)・・・烏帽子小屋(07:50)・・・山頂分岐(08:39)・・・烏帽子岳(08:55)・・・山頂分岐(09:37)・・・烏帽子小屋(10:04)・・・三角点(11:14)・・・Goal(13:44)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
新穂高温泉から高瀬ダムまで、いわゆる裏銀座を縦走した。水晶小屋から先、高瀬ダムへは初めて歩く縦走路だった。
初日は、新穂高温泉を昼過ぎに出発し、わさび平小屋まで。新穂高でも気温が30℃あり、途中の風穴で涼みながら足慣らしした。
わさび平小屋は、お風呂はあるし、トイレは温水洗浄便座だし、食事も充実していて、なんだかペンション並み。暑くて寝苦しい以外は快適だった。
2日目から本格的な登山となる。4:30の回の朝食をいただき、5時半頃出発。
初めは林道歩きだが、小池新道に入ると登りがきつい。急登もさることながら、やはり、この暑さと日差しがつらい。こう猛暑だと、高山に来た感じがしないし、なんだか雲が湧きだすのも早い気がする。鏡池では槍穂高連峰を見ることができたが、10時くらいには雲に隠れてしまった。
双六小屋で昼食を摂り、双六岳へ登る。2日目最後の山場だった。天空の滑走路はガスに覆われ視界不良だったが、ライチョウにたくさん会えたのはよかった。群れでのんびりしてるところに人が入り込んだためか、カエルのような鳴き声で警戒していたようだ。
その後、丸山、三俣蓮華岳とピークを越え、三俣山荘に到着した。夕食は鹿肉を使ったジビエシチューだった。
3日目も小屋で朝食をいただいて出発する予定だったが、雨の予報が昼過ぎに早まったので、弁当に変更して3時半頃出発した。
早速、鷲羽岳のピークに向けて標高を上げていく。初め雲に隠れていた槍も姿を現し、北鎌尾根のギザギザも見えてくる。鷲羽に来ると、北鎌への憧れを強くする。
出発から1時間くらいで、ヘッドライトがいらないくらいに明るくなった。日の出前に山頂へ着き、御来光を拝むこともできた。これから向かう水晶岳も、大きな黒い影で存在感を示している。
それにしても、日の出の時間帯の山頂なのに、風もなく、全然寒くない。本当に、北アルプスが暑い。
朝陽を右に見ながら縦走を進めていく。左側にはガスがあり、長いことブロッケンも見られた。
水晶小屋で弁当を食べたのち、水晶岳へアタック。鷲羽岳から花崗岩が多くなるが、水晶岳あたりは黒っぽいものがよく見られる。黒岳という別名も納得がいく。
山頂からは赤牛岳へ続く稜線・読売新道がよく見え、こちらも歩いてみたくなる。が、本日は小屋へ引き返し、一息入れたら、3日目最後の目的地・野口五郎岳を目指す。
水晶小屋から野口五郎岳へはゆるやかな稜線歩き。昼過ぎの雨が現実になるかのように、雲がどんどん増していく。眺望がなくなるのは残念だが、暑い日差しが遮られるので、うれしい面もある。
初めて訪れる野口五郎岳は、広くてなだらかな、白亜の山容で、独特の雰囲気があった。ピークを越えると、やがて、本日泊まる野口五郎小屋に至る。
正午過ぎに到着したので、小屋の人が少し驚いていたが、温かく迎えてくれた。お世辞にもきれいな山小屋と言えないが、山小屋らしい山小屋。スタッフみなさんの人情も心地よかった。宿入りしてしばらくすると、雨や雷が。早い出発、早い到着が奏功した。
雨は一旦夕方に上がったものの、雲が多く、夕焼けは望めなかった。今回は3日とも夕焼けには縁がなかった。夜8時過ぎに星空を見たら、天の川が流れていた。ガスったり晴れたりを繰り返すので、写真を撮るのは難儀だった。
いよいよ最終日。朝食のおにぎりと味噌汁をいただき、雨上がりの霧のなか出発。次第に晴れてきて朝陽も望むことができた。
三ッ岳を越え、烏帽子岳へ向かう今回の縦走のクライマックス。気持ちいい稜線歩きが楽しめる。花崗岩の巨岩・奇岩がいたるところに見られ、もう花は終わっていたが、砂礫の地面にはコマクサの群生も見られた。
東側には表銀座、西側には読売新道の稜線が並行してはしっている。前日に分岐を通った伊藤新道や竹村新道も気になるし、魅力的な登山道がたくさん見られ、縦走に来ると、ますます縦走したくなる衝動に駆られる。
烏帽子小屋まで来ると、久々の樹林帯に戻る。ずっとハイマツ帯だったがダケカンバやカラマツが姿を現した。
小屋で休憩したあと、最後のピーク・烏帽子岳へ向かう。文字通り烏帽子のように天を衝く姿は、かなりかっこいい。巨大な花崗岩をよじ登ると、圧巻の山頂であった。360度の景色もいいが、眼下の池塘などが箱庭のように見えるのもきれいだった。いつか、烏帽子より先、船窪のほうへも足を延ばしたくなる。
烏帽子小屋からは、北アルプス三大急登に数えられるブナ立尾根を下っていく。下山だと、全く登り返しがない、下り一辺倒の尾根だった。尾根の取り付きまで12の番号がふってあるのはありがたい。
だんだん標高が下がってきて、ダム周辺で重機が作業する音や、ミンミンゼミの声が聞こえてくると、長かった縦走ももう終わり。さびしさがこみ上げてくるものの、また登りに来ようってすぐ思えるから、山は不思議である。
高瀬ダムからはタクシーでふもとに下り、大町温泉の湯けむり屋敷・薬師の湯(750円)で汗と汚れと臭いを流し、信濃大町駅から大糸線で松本駅へ向かった。




















































