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9月赤石岳2泊3日

赤石岳( 南アルプス)

パーティ: 1人 (勅使河原彗碧院 さん )

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行程・コース

天候

1日目晴れ、2日目晴れ後霧、3日目霧

登山口へのアクセス

バス
その他: 夏季臨時駐車場までマイカー、そこから11:30発の椹島行き東海フォレスト送迎バス。この時間のバスは一番すいているそうですが、駐車場はギリギリでした。駐車場には管理人がおらず、混雑時にはきっとカオス状態になるでしょうから、運転に自信のない人はやめておくべきです。

この登山記録の行程

【1日目】
椹島ロッヂ(12:50)・・・カンバ段(14:40)[休憩 12分]・・・赤石小屋(17:10)

【2日目】
赤石小屋(05:17)・・・富士見平(05:45)[休憩 3分]・・・北沢源頭(06:45)[休憩 10分]・・・赤石小屋分岐(07:57)[休憩 8分]・・・赤石岳(08:25)[休憩 26分]・・・赤石小屋分岐(08:55)・・・小赤石岳(09:15)[休憩 5分]・・・大聖寺平(10:00)・・・荒川小屋(10:30)[休憩 94分]・・・中岳(13:40)[休憩 10分]・・・前岳(14:00)[休憩 7分]・・・荒川小屋(15:10)

【3日目】
荒川小屋(04:35)・・・大聖寺平・・・小赤石岳(06:36)[休憩 10分]・・・赤石小屋分岐・・・北沢源頭(07:35)[休憩 8分]・・・富士見平・・・赤石小屋(08:30)[休憩 60分]・・・カンバ段(11:00)[休憩 15分]・・・椹島ロッヂ(12:07)

コース

総距離
約26.3km
累積標高差
上り約4,117m
下り約4,117m
コースタイム
標準20時間45
自己17時間17
倍率0.83

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

1日目

前日の仕事から家に帰ったのが23時前です。それなのに2:50に起きて出発なんてキツ過ぎだと思いません?運転も全部僕一人ですよ?
3時過ぎに家を出発、泊まって飯を食う時間が取れないのですべておにぎりやサンドイッチなど、運転しながらのメシです。死に物狂いで運転し、何とか11:30発のバスに対して10:30到着。この時間なら多分乗せてもらえるでしょう。しかしもう夏季臨時駐車場はほぼ一杯でした。四駆なので草むらにムリヤリ突っ込んだ形で駐車。周りの車が出るときに自分が居なくてもすんなり出れるように配慮します・・・・実はこの駐車場、ムリヤリ停めようとすればいくらでも停められてしまいます。線がはっきり敷いてないからです。だからと言って近隣の車が出られない様に停めてしまうときっとトラブルになります。運転に自信の無い方は要注意です。
何とか無事11:30のバスに乗れました。バスは少し余裕がありましたが駐車場はギリギリです。
バスに乗る時に宿泊地とメシの有無を聞かれますが、「赤石小屋で素泊まり」と伝えると、

「え。マジ?困るんだよねそーゆーの。」

・・・・とは言われませんでしたが、「兎に角急いで行って下さい」とは言われました。この時間から赤石小屋を目指すと遭難騒ぎになる事があるそうです。気を付けましょう。

椹島を出たのが12:50、このコースは2度目なので結構自信がありました。途中「ボッカ返し」という難所がある(勾配がきつく、段差も大きいところが多い)のは知っていましたが、それがどの部分にあるのかは覚えていませんでした。
このコースには5分割表示の看板が各所の棚というか平地につけてあり、行程と休憩の目安になっていて行程が計りやすいのです。
ただこの5分割、時間を5分割したものではありません。多分距離とか高低差とかを5分割した表示です。2/5と3/5の中間に「樺段」という平地があり、みんなここが半分だと勘違いしていますが、所要エネルギーを問えば半分はもっと上です。3/5で凡そ半分弱くらいと思っておいた方がいいでしょう。というのも、難所の「ボッカ返し」というのが4/5より上にあり、しかも4/5~5/5(赤石小屋)までの行程が以上に長いからです。4/5から上はホントにキツイです。この部分が時間的に1/5の配分になるなんてあり得ません!
それを知っていたのでムリして登り、17:10に赤石小屋到着。途中12分休憩しているので実質4:08で着いた事になります。標準コースタイムが5:00なのでこれは快挙です!着いてみるとなんと、テント場が空いているではありませんか!もともと少ないテントサイトなのに実にラッキーです。小屋は一杯だった様ですが、テントはまだ4~5張空いていました。・・・・明後日の朝が雨が降りそうなので、明日テントより今日テントの方がよかったのですが、なんせ今日は時間が遅いのでテントは諦めていましたがこの幸運!
赤石小屋のテント場は12~3張り程で確かに狭いです。本館の下の細い棚の様な部分がテント場になっています。


2日目

午前3時台から2つとなりの静岡市職員の方が、大きな声で「ワークマンで買っただよ!」と話しているのが耳栓を通して丸聞こえで起きてしまいました・・・。早朝というか真夜中ですから静かにして下さい。隣の方は「6時ごろゆっくり起きて下山します」と言っていたのに5時頃には起きてしまいました。ワークマンがうるさいから・・・。

しずしずとテントを畳み、5:17に赤石小屋を出発。まずは赤石岳を目指します。
・・・・夏道は稜線より大分南側を通ります。北沢源頭の辺りには沢がどうどう流れていました。水はここで補給できます。この「北沢源頭」へ下りで来た時、迷って沢を降りてしまいそうになりましたが、実は沢の中にウソの青いマーキングがあり、それを道と勘違いすると間違って沢を降りてしまいます。沢の左岸側に「砲台型休憩所」がありますので間違えないで下さい。
北沢カールを横切り、赤石小屋分岐に到着。此処でザックをデポして身軽で行きます。
赤石小屋山頂では予想以上に好天に恵まれ、いい画が撮れました。記念写真を居合わせたお兄さんに頼んだらやたら人物アップでバックの富士山がちっこくなってしまいました・・・・・・。「山頂写真」には黄金比があると思います。

ともあれ満足して荒川小屋へ向かいます。まずは分岐でザックと合流、ここから小赤石岳まで登ります。こっから荒川小屋がずっと遠くに見えています。
小赤石岳のカールをジグザグに下り大聖寺平に出ます。ここから荒川小屋の手前までは水平なルートです。小屋のすぐ手前辺りで森林に入り、急坂を下ってようやく荒川小屋に着きます。

今回僕は荒川小屋で「素泊まり」を選択しましたが、行程中一回は小屋に「素泊まり」以上で泊まらなければならない、南アルプス独自のルールに従っての事です。ここで一回素泊まりしておけば帰りのバスにも乗せてもらえるからです。
二泊ともテントだと帰りのバスは乗れません。2泊のうち一泊は小屋泊り(素泊まり以上)でなければバスに乗れないのです。それが南ア・ルール。

昼のうちに荒川中岳と前岳まで空荷で往復しました。残念ながら雲に覆われていて記念撮影のみ。
荒川小屋に帰ってきたのが15:10でした。

さて、荒川小屋で素泊まりを選択すると、『素泊棟』というところに案内されます。僕が泊まった15日は全体的に空いていたのですが、この素泊棟、結構あたらしい木の建物で環境が良く、しかもお客さん二人で広い部屋を占有出来、奥の間と手前の間の間に仕切り戸もあり、耳栓いらずで非常に快適でした。奥の間のロフトが従業員部屋になっていてお一人寝ていた様ですが、従業員さんは静かなので問題ありません。
兎に角この『素泊棟』、格別でした。

又、荒川小屋はロケーションが非常にいい所で、何度も写真撮りたくなって撮りました。中岳の帰りにドローンを飛ばして荒川小屋の全景を撮りました。とてもキレイな処にあります。



3日目

予報どおり夜中に雨が降っていました。4時頃には止んでいましたが、登山道の木々はしっかり濡れていました。4:35に小屋を出ましたが、すぐビショビショになってしまうので出てすぐカッパを装着。まず始めは昨日下ってきたかなりキツイ登り、道も狭いです。ずっとキリが濃くてメガネもすぐ曇ってしまいました。キツイ登りをクリアしたら大聖寺平まで水平移動。そこから小赤石岳まではさほどキツくない登りです。視界の効かない中、6:36に小赤石頂上に到着。ようやくこれで今回の山行の『登り』はすべて終了です。あとは下るだけ。

ここで重要な注意点が。
帰りのバスにはもちろん最終便があり、それが椹島14:00発と結構早いのです。これに間に合わないと・・・・14~15㌔の林道を歩かなければなりません。前回その苦痛を存分に味わったので今回は絶対にバスで帰ります!
14:00椹島に間に合う為には遅くても11:00には赤石小屋に着かなければなりません。11:00着だと休憩出来ません・・・。そのために早起きしてきたのです。赤石小屋には無事8:30に到着。杞憂でした。
随分と早く着いたのでキリの赤石小屋で一人チキンラーメンで昼ごはん。実に1時間休憩し、9:30にスタート。連休最終日とあってもう登山客の姿も殆ど有りません。前回GWに来た時はここからの下りで道に迷ってしまい遭難しかけたので今回はしっかりと道を見て行きます。下りてみて分かった事ですが、4/5から上が非常にウェイトが大きいのです。登りの体力配分では3/5でまだ半分行ってないくらい。それぐらいこの4/5から上は体力が必要です。
椹島到着が12:07、休憩を除くと2:30を切りました。早速チューハイを・・・250円と格安です!
バス乗車には受付が必要との事で、受付ると・・・・ナント!「12:30のバス2台目です」と言うではありませんか!幻のバスが存在していました。このすぐ後には13:00のバスも出た様で、結構臨時バス出ています。そうしないと下山客が溢れ返ってしまって最終便だけでは捌き切れなくなるからでしょう。安心しました。
予定よりも大分早いバスで駐車場まで帰り、その後ゆったり帰路に着くことが出来ました。



今回の体脂肪は、出がけには計り忘れましたが、帰着時で12.8、イマイチ減ってない・・・。
歩数は9/14 13,150、9/15 24,905、9/16 28,139  でした。




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フォトギャラリー:20枚

赤石小屋までの4/5から上の区間に『ボッカ返し』という難所があります。結構長い。

赤石小屋上空

愛用テント、クフ・タイベック。黄色く変色していますが、シームシールがカンペキだからです。100%漏らしません!

富士見平からの富士山

カールからの眺め。富士見平の向こうには赤石小屋が銀色に写っています。

赤石避難小屋。9月15日は70人泊まったとか(ホントか?)。

5月に来れなかった念願の赤石岳頂上。居合わせたお兄さんに写真を頼んだら人間は大きいけど富士山がちっこくなっちゃいました・・・・。

赤石岳山頂と向こうに見える避難小屋

小赤石岳。僕の好きなのはこういう構図です。

小赤石からの、、、荒川三山。荒川小屋も写っています。実に美しい佇まいの小屋です。

荒川三小屋。

アップ。左から本館、素泊棟、トイレ。

荒川小屋の素泊棟。キレイで広くていいです。今回は素泊まりしました。

振り返ると荒川小屋と小赤石岳

イワヒバリ

荒川中岳。時間が遅くて雲が来てしまいました

中岳避難小屋頂上すぐそば。
スグソコ。

荒川前岳。もう完全に雲の中。

小屋へ戻る途中、荒川小屋と小赤石岳。・・・・10番と一緒だって?

麗しの荒川小屋

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル
帽子 グローブ サングラス 着替え 地図 ノート・筆記用具
腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 修理用具 ホイッスル
医療品 虫除け 熊鈴・ベアスプレー 非常食 行動食 テーピングテープ
トレッキングポール GPS機器 ストーブ 燃料 ライター カップ
クッカー
【その他】 ラジオ、ドローン、バチヅル

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登った山

中岳

中岳

3,084m

前岳

前岳

3,068m

赤石岳

赤石岳

3,121m

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